2002年11月分


11月1日(金)

秋晴れの天気もひと休みのようです。急に冷え込んできて
上着が1枚欲しい気温になりましたね。こうなると、日射
しが恋しくなります。このシジミチョウも、車の通る道路
脇のヘチマの花の上でジッとしていました。あたりをひと
まわりしてもそのままの場所にいましたから、寒くて動け
ないのかもしれません。普通に歩いていれば誰も気がつか
ないかもしれませんが、静かにしておいてあげたいですね。



11月2日(土)

朝から風が強く、露は飛んでしまったようでしたね。残念
でした。でも、草の実がキラキラと輝いていましたよ。久
しぶりに旧EF100mmF2.8マクロを持ち出してみましたが、
こんなふうに丸いボケを出すにはこのレンズの方がいいで
すね。改良されるって話もないようだし。明日はキヤノン
大撮影会が川崎市こどもの国で行われます。下見してない
んで、ネイチャー部門はどんな被写体があるのか分かりま
せんが、マクロがあれば必ず何か撮れます。参加する人は
マクロレンズとかクローズアップレンズをお忘れなく。 




11月3日(日)

キヤノン大撮影会が、神奈川・こどもの国にて開催されまし
た。朝から天気も良く風も弱かったので、絶好のネイチャー
日和となりました。ポートレート組は影が強くて苦労してい
たようですが、どんなライティングで撮っているのかを見る
ことができて、いい勉強になったことだと思います。こうい
うときは、デジタルカメラが便利ですね。撮ったものをすぐ
に見てもらうことができます。それに、だいぶデジタルを持
っている人も多かったです。参加した方の、すばらしい作品
を期待していますよ。                 



11月4日(月)

振り替え休日なのですね。新宿御苑もたくさんの人でにぎ
わっていました。紅葉はまだいくらか早いようですが、部
分的にきれいなところもありましたよ。季候もいいのでの
んびり園内をひとまわりしてきました。例年はモミジのキ
レイな状態の葉が多い場所ですが、やはりここも例に漏れ
ず痛みが気になります。よほどジックリと葉を選ばないと
いい作品に仕上げるのは難しそうです。ほかにもいい被写
体がたくさんありますから、コンディションが悪かったら
目線を変えて撮影してみましょう。          



11月5日(火)

モンシロチョウをあちこちで見かけます。だいたい翅を広げ
て地面にとまり、日向ぼっこをしているものが多いです。だ
いぶ寒くなったので、つらいでしょうね。そして日が出てき
て暖かくなると少なくなった花の蜜を求めて飛び立ちます。
花もだいぶなくなり、虫たちの元気な姿が見られるのもあと
すこしです。山の上では雪のたよりも聞かれるようになり、
本格的な冬も目の前ですね。でも、虫たちは地面の中や蛹に
なって、ジッと春を待っているのですね。なかには成虫のま
ま冬を越してしまうものもいます。この冬は、そういった虫
を探してみようかな。                 



11月6日(水)

いい天気ですねぇ。今日は作例撮りで駆けまわっていまし
た。富士五湖周辺の紅葉はちょうどいい頃ですね。場所に
よってはすでに葉が落ち始めているところもあります。こ
の週末あたりがいい感じでしょうか。観光客も多くなりそ
うですね。Diaryでは、久しぶりに引きの景色だと思いま
す。どうしても時間がなかったりすると、近場で済ませて
しまったり、天気が悪いと空を入れられないのでアップに
なってしまいます。明日もロケですが、どこでDiary用の
写真を撮るか、考えてるところです。         



11月7日(木)

朝から雲が広がり、このまま下り坂になってしまうのかなと
心配させるような朝でした。ロケに出かける前にちょっと撮
影しにでましたが、なんか中途半端な季節感でした。でも、
しばらく外にいると手がかじかんできて、冬らしくなったん
だと感じられます。息も白くなりますよね。この季節は太陽
の光の偉大さをあらためて感じます。古代エジプトでは太陽
を神とした信仰があったそうですが、よく分かります。私た
ちって、太陽にくっついているおまけのようなものなのです
よね。おまけはおまけなりに、今日も頑張りましょう。  



11月8日(金)

雨という予報だった天気もがらっと変わり、朝から太陽が輝
いています。でも、朝日がきちんと見えるところって意外と
少ないものですね。建物の影になったりして、日が昇ったの
は分かっていても、太陽の姿を見ることができません。だい
ぶ太陽が高くなってから、やっと光の当たる場所を見つける
ことができました。朝の散歩って気持ちいいですね。歩いて
きたので、腹が減ってきましたよ。           



11月9日(土)

小さなツバキのような形をした花が咲き始めていますね。す
ごく小さいので見逃してしまいそうですが、生け垣などで見
られると思います。サザンカよりも小さいし、なんの花なん
でしょう? ここ数日、外を歩いていて虫たちの姿を見てい
ない感じがします。冷え込んできたので、越冬を始めたりし
ているのでしょうか。朝起きると暖房が欲しい気温ですから
ね。そういえば、最近はテントウムシが集まって集団で越冬
している姿を見ていない気がします。ナナホシテントウはば
らばらで越冬するんですが、ふつうのテントウムシは集団に
なります。すごく似ているのに、なぜなんでしょうね。春に
なったら、テントウムシに聞いてみたいと思います。   



11月10日(日)

ここ数日、朝の散歩写真が続いていますが、今日はこれから
越冬するスズメバチを見つけましたよ。もうスズメバチの活
動も終わりが近づき、女王蜂は越冬する場所を探し始める時
期です。これも女王蜂かもしれません。ずいぶん冷え込んだ
ようで、昨日那須では雪が降ったようですし、東京でも車の
フロントガラスに霜がついていました。体が冷えているので
触っても大丈夫でした。迷惑そうにしてましたけど(笑)。
スズメバチは、枯れ松の倒木などに潜り込んで越冬します。
いい場所が見つかるといいですね。           



11月11日(月)

いよいよ山梨に移転しました。まだ荷物は片づいていません
が、やっぱりいいところです。ちょうど紅葉がいい時期で、
家の前を流れる川にかかるモミジが真っ赤です。朝は霜がた
くさん降りています。朝はなかなか日が当たらないので、ゆ
っくり起き出しても、霜が撮れる場所です(笑)。冬はきっ
と日照時間短いでしょうね。これからじっくりと新居での画
像をアップしていくので、お楽しみに。         



11月12日(火)

朝から動き回って、山梨に戻ったのが23時半すぎ。やはり東
京は近いようで近くないかも。入稿と発表会があって1日東
京にいました。で、撮影できたのは夜明けの1カットのみ。
外に出たときにはちょっと雲が切れていたようでしたが、精
進湖に到着したときには低い雲がかかっていました。これで
冷え込めば、雨が凍ったり雪になるんだろうな。はやくスタ
ッドレスタイヤ履かなくちゃ。それよりも、セレナでは不安
なので、四駆に変えようかな。             



11月13日(水)

庭の柿の木です。ずいぶんたわわに実っているのですが、渋
柿なんですよ。だから、鳥も食べに来ない。先日、引っ越し
を手伝いに来ていたT氏がかじっていましたが、相当に渋か
ったようです(笑)。まだ片づけはぜんぜん進んでいません
が、家の周りを撮影してきました。ちょうどこの周りが紅葉
のピークできれいな場所もいくつかありました。今週はゆっ
くりと片づけを進めながら、周りを歩こうと思います。  



11月14日(木)

ここ数日暖かかったので、タンポポが咲いていたようですね。
でも、朝はびっしり霜に覆われてしまっています。ふつう、タ
ンポポの花は日が落ちると閉じてしまうのに、写真に撮られる
のを待っていたかのように早朝から咲いていました。それとも
寒くて凍りついてしまったのかも。そうそう、外の水道が凍っ
ていました。お湯かけたら出るようになったけど。これからは
不凍栓もマメに開け閉めしないといけませんね。覚えることが
いっぱいの毎日です。                  



11月15日(金)

家の近くにやってくる鳥君です。家の片づけを進めながらなの
であまり本格的に撮影してませんが、30分ほど外に出ていれば
けっこう撮れてしまうというのはすごいところです。そうでな
ければ、引っ越した意味もないですけどね。これで紅葉が終わ
り、霜もつかなくなると、氷とか鳥の撮影が多くなります。ま
だ芦川のなかではタヌキとか獣類には出会ってないですね。も
っと上の方に行かないとダメなのかな。まあ、これからの出会
いに期待というところですね。              



11月16日(土)

家の前の紅葉も、だいぶ葉が痛んできました。でもまだまだき
れいなところもありますね。こうして毎日見ていると、自然の
移り変わりをはっきりと感じることができます。そうえば、今
日はジョウビタキの声を聞いていません。どこに行ってしまっ
たのでしょうね。またこれも、自然の移り変わりなのかもしれ
ません。一期一会の出会いを大切にシャッターを切っていきた
いと思います。                     



11月17日(日)

山間の村は日の当たる時間が短いです。都心でもビルの間など
はすぐに日陰になってしまいますが、太陽が隠れていくのがな
んとなく心細く感じるのも、自然の中にいるからでしょうか。
昨夜から藤田カメラマンと某誌編集部のS氏夫妻が泊まりに来
ていて、夜は遅くまでカメラ談義や藤田カメラマンデジタル化
洗脳講義などが行われて盛り上がりました。麓から温かい食事
を持ってきてくれて、ありがたかったですよ。当たり前のもの
がありがたく感じられるのも、またいいですね。      


11月18日(月)

引っ越してきて一週間。着たときにはかなり秋らしい雰囲気だ
ったのが、紅葉もかなり散っていて、だいぶ冬のようになって
きました。ここ数日は暖かいおかげで朝も楽ですが、霜が降り
ていないので、ちょっとつまらないですね。車のフロントガラ
スは真っ白でも、落ち葉には霜が降りないようです。それにし
ても、日の当たる場所を選んでいくのが難しいです。蛇行する
流れに合わせて谷も入り組んでいますので、ちょうどいい時間
に撮影に行くことがまだできません。もうしばらく、いろいろ
村内を見て歩いて、慣れることが必要ですね。       


11月19日(火)

富士山も冠雪してカメラマンの数もだいぶ増えました。平日と
いうのに、たくさんの人が精進湖にきていましたね。ただ、雲
が多くて残念ながらほんのりと赤みがさした程度でした。わざ
わざホテルに泊まって撮りに来たという人もいましたが、天気
ばかりはどうにもならないですよね。でも、それだから風景撮
影は楽しいしはまるんですよねぇ。でもね、雲の感じがなんと
もいい雰囲気の朝でしたよ。               



11月20日(水)

風があったので、家の前のサクラは全部葉が散ってしまいまし
た。モミジもだいぶ散って橋の上はモミジの絨毯のようになっ
ています。葉がなくなった木は寂しいように見えますが、実を
付けているものは、いっそう実が引き立つようになっていい感
じになります。今日の写真はユリの種です。真上から撮ってい
るので分かりにくいですが、コーンフレークのようなちいさな
種がたくさん入っています。ユリというと球根だと思っていま
したが、種もきちんとできるのですね。          


11月21日(木)

渓谷沿いの木はほとんど葉が落ちてしまいました。でも、その
ところどころに残る色づいた葉がきれいですね。森の装いも冬
に向かいつつあります。森を歩くとサクサクとした枯れ葉の音
もまた気持いいものです。雪が積もるまでの間、この音と感触
を楽しみながら歩きたいと思います。週末は天気があまりよく
ないようですから、そのあとはまた霜も期待できそうです。 


11月22日(金)

朝は雲が多くてどんよりしていました。家の前の川はとても
きれいに澄んでいて、山女などもいるそうです。上流に釣り
堀があるから、きっとそこから脱走してきた魚だろうと思い
ますが(笑)。暖かくなったら、釣ってみようと考えていま
す。ここで飯のおかずが調達できれば便利ですよね。もっと
冷え込んで、川が凍るようになるのが楽しみです。    



11月23日(土)

東京のエノキも葉が黄色く染まっていました。葉の裏ではヨコ
バイがジッとつかまっていて、これからの冬越しに備えていま
した。成虫で越冬する虫達は、石の下や枯れ葉の裏側でジッと
春を待つのですが、このヨコバイはこのまま葉につかまってい
て、葉が落ちてもそのままなのかなと思ってしまいました。外
苑のイチョウ並木も黄色く染まっている頃かな。      



11月24日(日)

そろそろ紅葉も完全に散ってしまいそうです。風が吹くごとに
はらはらと葉が舞っています。引っ越してきてから2週間。ま
だぜんぜん落ち着きませんが、季節の方は待っていてくれませ
ん。これからは氷などを期待したいところですが、まだそこま
では冷え込んでないですね。相変わらず霜も降りてないし。紅
葉の終わりは早いといわれていますが、今年は暖冬なのでしょ
うか。適度に冷え込んでくれないと、つまらないけどねぇ。 



11月25日(月)

こちらに移ってから、始めての雨の日です。寒いから雪になっ
ていると思っている人も多いみたいですが、まだ雪は見ていな
いですね。12月の下旬あたりから降るようになるそうです。庭
のカキはあいかわらず、鳥にも喰われることなく実ってます。
写真撮るなら渋柿植えましょう(笑)。長く楽しめます。庭の
落ち葉も霜が降りるのを期待して掃除してないですが、雨に濡
れてピッタリ張り付いてしまったので、もうしばらくしたら片
づけないとダメですね。                 


11月26日(火)

ススキの穂もだいぶ穂が抜けて、か細くなってきました。でも
輝きは相変わらず美しいですね。昨日の雨で、あたりの山もす
っかり葉が落ちてしまいました。こうなると、じっくりと景色
を見ていかないと被写体が見えてきませんね。それに光の具合
も大切です。芦川の周辺は山の陰になりやすいので、時間によ
って日の当たる場所が違います。さっきまでいい光が当たって
いてもすぐ移動してしまうのですね。光との追いかけっこをし
ているみたいです。また忙しくなりますね(笑)。     


11月27日(水)

田んぼにできた水たまりに氷が張っていました。初氷ではない
と思いますが、ここに来てから初めてみました。雨のあとの冷
え込みだったので霜を期待していましたが、空気が乾燥してき
ているようで、霜の付き具合はイマイチというところ。すごい
という出物は見つけられませんでした。ここは朝は日が当たら
ないので、キラキラ光る氷や霜が撮れないんですよね。どこか
いい場所を開拓しなければ。               



11月28日(木)

かなり空気が乾燥しています。昨日はけっこうはっていた霜も
今朝はあまり見られませんでした。気温は下がっても水分がな
ければ、ダメですよね。でも、霜柱はたくさんあって、歩くと
バリバリと懐かしい音がします。水分がどこへ消えたかと思え
ば、土のなかに隠れているのですね。標高の高い山ではみんな
雪と氷になって川も枯れてしまうところがあります。そろそろ
本格的に寒い時期になりますね。             



11月29日(金)

芦川の紅葉は終わってしまいましたが、深大寺周辺の紅葉はな
かなかいい感じですね。ちょうど見頃を過ぎるあたりです。ま
だ紅葉を撮り足りないという人は、この週末にでも行ってみる
といいと思います。それにしても、東京は暖かい。こんなに気
温の差を感じるとは思いませんでしたよ。季節的には2週間以
上違いますね。芦川は引っ越しをしたあたりで、ちょうどいい
かんじでしたから。距離にして100Kmくらいしか移動していない
のに、やっぱりちがうんですねぇ。            


11月30日(土)

高田馬場で写真教室でした。参加者約120名と大にぎわいでし
たね。朝の準備をしている合間をぬってその周辺で撮影したの
ですが、意外にも団地があったりその周りにはたくさんの花が
植えられたりしていました。これもその団地の中で撮影したも
のです。被写体がないと嘆いている人も多いですが、身近なと
ころをあらためて見てみると、意外と発見できるのではないで
しょうか。もう一度、身近なところも見直してみましょう。