2006年12月分


12月1日(金)

もう12月ですね。なんか暖かい感じがしていて、まだ冬という感じ
がしてきませんね。でも空はだいぶ空気が澄んできて、夕方の空も
焼けることなく静かに暮れていくようなりました。甲府の近辺では
多少紅葉も残っていますが、山は落葉して茶色くなっています。あ
と数週間で一気に気温も下がり、渓谷などは凍り始めることと思い
ます。年末年始、忙しくなりますががんばって乗り切りましょう。


12月2日(土)

今朝も冷え込んでいましたね。霜がけっこうたくさん降りていました。
ただ、風のながれ方によって霜がつく場所とつかない場所があり、きれ
いなモミジの落葉した場所はあまりついていなかったのが残念でした。
きれいなまま落葉した葉も、あっという間に色がなくなっていってしま
うので、シャッターチャンスは一瞬だといえるでしょうね。しばらく冷
え込みは続くようですが、じきに空気が乾燥してきて霜もつかなくなっ
てしまいます。本格的な冬を迎える前の、一時の楽しみですね。   


12月3日(日)

新宿御苑のイチョウは見頃になっていましたね。到着したとき
は雲が多かったのですが、しばらくしたら青空が広がってきて
とても気持ちのいい景色に変わってくれました。あちこちのモ
ミジも色づいていて、思い思いに撮影を楽しむことができまし
た。もうスイセンも咲き始めているので、紅葉とスイセンを組
み合わせて撮影することもできますね。気温が高かったので、
今年は紅葉が遅いのではないかと思ったのですが、例年並みと
いう感じでしたよ。                   


12月4日(月)

今日も冷え込みは激しかったですね。昨夜からけっこう寒くな
っていて、ぶるぶる震えていました。冷え込んだ分、たくさん
霜もついてくれて、朝は楽しく撮影できました。日陰の場所は
昼過ぎになっても霜が残っていましたから、いかに寒いかがお
分かりいただけるでしょうか。おかげでストーブでおいしく餅
を焼くことができるようになりましたよ。         


12月5日(火)

引っ越しの片付けに追われていて身動きができず、庭で撮影し
ていたら、大変なものを見つけてしまいました。スズメバチの
巣です。直径30cm以上ある立派なものができていました。この
夏はあまり庭で細かな撮影をしてなかったのでまったく気がつ
かなかったのですが、ハチが活動しているときに近づいていた
ら刺されていたかもしれません。でも、ハチが巣を作る家は繁
栄するといわれますので、枝ごと持ってきて飾ることにしまし
た。春になってハチが出てこなければいいけど・・・(笑)。


12月6日(水)

山道を移動中、一部が真っ白になっているところがあって、もう
芦川でも雪が降っているんだと思ったら、巨大な霜ができていま
した。草などについた霜は長さが2〜3cmもあり、遠くから見る
と真っ白に見えるんですね。山の北側は1日中日陰になっている
ので、霜も溶けずに残っているのでしょう。この霜を撮影したの
は午後2時頃ですから、パッと見たときには誰も霜だとは思わな
いですよね。でも、ごく一部だけで一面というわけではありませ
んでしたが、なかなか壮観でしたよ。            


12月7日(木)

なぜかツツジは狂い咲きするのが好きですよね。初夏の花なの
に、なぜか晩秋あたりで咲いているのをよく見かけます。もち
ろん1輪とか2輪といった程度なのですが、どうして咲いてし
まうのでしょうね。このツツジも葉っぱは見事に紅葉している
のに花を咲かせていました。オレンジと朱の組み合わせもなか
なかきれいですね。                   


12月8日(金)

秋は実りの季節といいいますが、あちこちで種子を実らせている
植物の姿を見ることができますね。この種が曲者で、放っておく
ととんでもないことになります。春には芽を出してどんどん増え
ていくのですよね。植物の力強い生命力を感じます。それにして
もバックに見えている赤い実は、ほとんど鳥も食べないのです。
あまりおいしくないのでしょうか?             


12月9日(土)

朝から雨がシトシト降り続いていて、なんとも寒い1日でした。ふだんは
カサカサと音を立てて歩くと気持ちいい落ち葉ですが、水滴がついてまた
違った表情を見せてくれましたね。かなり気温が下がっていたので、都内
でもミゾレっぽくなっていたとか。もしかしたら山梨の方は雪が降ったか
もしれません。ちょっと前まで暖かかったので、こんなに急に気温が変わ
るのもびっくりですね。                      


12月10日(日)

千葉の方では暖かいせいでナノハナが満開になってしまったとこ
ろがあるそうですが、庭でももうフキノトウが出てきてしまいま
した。冷え込んでみたり暖かくなったり、変な気候です。さすが
にこのフキノトウが大きくなって花を咲かせるかというと微妙な
感じですが、どうなるかちょっと楽しみです。このまま春になっ
てしまったら、大変ですけどね・・・。           


12月11日(月)

六義園を歩いてきました。もうピークは過ぎている感じのところが
多かったですが、カメラマンも多かったですね。明日は天気が崩れ
るということなので、この後は雨で葉が散ってしまうと思い、みん
な出かけてきたのでしょう。条件はけしていい場所ではないですが
それぞれの景色があるのでしょうね。あと一週間早く来れば、もっ
ときれいでしたね。                     


12月12日(火)

庭のモミジもほぼ完全に散ってしまいました。わずかにクヌギの葉が
色づいているくらいです。被写体探しに苦労して雨の中ウロウロして
いましたが、やっとコケの面白い形を見つけました。寒くなってきま
したがコケはまだ緑なのですね。どちらかというと、湿気があること
のほうが大事なのでしょうけど。しかし緻密な形をしていますね。こ
れが巨大になったら面白いと思いますが、恐竜時代はそのままだった
のかもしれません。                      


12月13日(水)

今朝はかなり冷え込むことが期待できたので、朝から富士五湖側に
行ってきました。しかし、気温が下がったせいで精進湖や西湖は霧
が濃くなり、富士山の姿はあまり見ることができませんでした。西
湖の脇ではちょっとだけ雲が焼けるシーンを見られましたが、この
あとすぐに霧がかかってきて光は遮られてしまいました。でも、家
に戻ると庭はびっしりと霜が降りていて、また面白い写真も撮影で
きましたよ。今日は雨が降っているので雪に変わらないかな。  


12月14日(木)

期待していた雪は降らなかったようで、暖かな朝となりました。
庭のサザンカが咲き始めると雪が降ることが今まで多かったので
もしかしたらあと数日で雪が降るのかもしれません。今朝は外に
出ると春のような柔らかな空気で、ちょっとビックリしました。
昨日までは切れるような空気だったのに。こうやって少しずつ季
節は変わっていくのですね。この花がきちんと咲く頃には、私も
北海道へ移ります。満開の状態を見れないのは残念ですね。  


12月15日(金)

なぜか暖かい日が続いています。霜も降りないので庭では地道に
被写体を探しています。今日は枯れ葉の中に木の実が落ちていま
した。すぐ上には赤い実がなるようなものはないので鳥が運んで
きたのかなにかでしょうか。鳥の糞というわけでもなさそうです
し。ちょっと不思議です。実が割れて中から種のようなものが出
てきていました。これが次の大きな木へと変わっていくと思うと
不思議ですよねぇ。                    


12月16日(土)

もう山梨の紅葉も終わってしまったのですが、あまりにも庭では
撮るものがなく、ちょっと出かけてみました。河口湖の紅葉回廊
のところで、わずかだけ黄色のモミジが残っていてくれました。
曇天でしたがバックをスッキリと白く撮影してみたら上品な感じ
に仕上がりました。もうこれでほんとうに紅葉は終わりかなと思
います。しかし、雪降らないですね・・・。         


12月17日(日)

冬が近づいていますが、なんかいい雲が出ていました。相変わらず
引っ越し準備で遠出ができない状態なので、芦川の近場撮影です。
もう山は完全に落葉して冬の様相ですし、雲が多くてあまり光線状
態はよくないし、けっこうピンチ!でしたよ。それでもフィールド
に出てみると、それなりの出会いがあります。この写真以外にも、
冬の雑木林やススキの姿など、気に入ったものを撮ることができま
した。さっき空を見たら星が出ていたので、明日はいい天気になり
そうですよ。                        


12月18日(月)

久しぶりに朝の富士山を見に行きました。家から空を見上げても
たくさんの星が見えていたので、スカッと晴れているのが予想で
きまました。そろそろ冬至ということで、精進湖では一番富士山
の近くから太陽が昇ってきます。本栖湖ではこの写真のように富
士山の中腹からですね。月カメの記事にもしましたが、正月あた
りはこんな感じに撮影できるのではないでしょうか。いい雲が出
てきれいに焼けてくれるのも期待したいのですけどね。    


12月19日(火)

今朝の精進湖からの富士山です。いい感じで雲が残っていたので、真っ
赤に焼けるのではと期待していましたが、この後は雲の中に姿を隠して
しまいました。でも、かなりいい景色が見られて良かったですよ。朝か
らたくさんのカメラマンが来ていましたが、富士山の姿が見えていない
とシャッターを押さないのですね。まあ、富士参加しか見えていないの
かもしれませんが、もったいないと思いました。いい景色との出会いは
一期一会。それが分からなければ、いい写真も撮れないですよね。  


12月20日(水)

今朝の富士山は久しぶりに下の方だけでしたが赤く空が焼けて
くれました。精進湖に降りたときは霧がかかっていて富士山が
見えそうにないので、急遽本栖湖へ移動しました。ここでも霧
が右から迫ってきていて、焼けるのが先か霧に隠れるのが先か
とドキドキしましたが、なんとか間に合いました。ただ、冬至
近くの日の出を狙っていた人は残念でしたね。       


12月21日(木)

ラスト・富士山です。引っ越しするまでにおそらく朝晴れる日に
撮影できるチャンスはないと思います。日が昇る前はすごくいい
雲が出ていてラスト富士山を飾るにふさわしい劇的な姿を見るこ
とができると期待していたのですが、みるみるうちに雲がなくな
って日が昇るときにはスッキリした空になってしまいました。し
かし、湖面から立ちのぼった霧が朝陽に染まり、それなりにいい
景色になってくれましたよ。けっきょく山梨にいるうちに劇的な
富士山と出会うことはできませんでした。もし、また来る機会が
あればすごいケシkに出会いたいですね。           


12月22日(金)

庭のアジサイはもう芽を出して来年の準備をしています。この部分
だけでも緑を見ると春を感じられてなんだかいいですね。これから
本格的に寒くなるので今から芽を出していて大丈夫なのかとちょっ
と心配になりますが、自然のやることですからきっと平気なのでし
ょう。来年の姿は見られないかもしれませんが、元気に伸びてくれ
ればいいですね。まだ、伸びすぎは困るけど・・・。      


12月23日(土)

東京最後の仕事で都内に出てみたら、ずいぶん山梨とは様子が
違いますね。まだイチョウは黄色く色づいているところもある
し、ツツジ系も紅葉しています。モミジの方は確認できなかっ
たのですが、まだ秋が残っているんですね。場所によってはバ
ラも咲いていましたし、銀座はクリスマス前ということもあっ
てずいぶん賑やかでした。なにはともあれ一段落してホッとし
ました。さて、年内最後の仕事に向かいます。       


12月24日(日)

今年は霜が降りる日が続いていますね。今朝は朝一の電車で山梨に
戻ってきましたが、それでも家に着くと10時過ぎ。とはいえまだ家
には日はあたりません。かなり冷え込んでいたのか、庭は霜でびっ
しりでした。溶けてしまわないようにと急いで撮影を済ませ、引っ
越しの荷物を積み込みました。いままで霜の撮影を考えて落ち葉も
掃除していませんでしたが、軽く掃除をしてみるとたくさんの落ち
葉が積もっているものですね。これがまた土となっていくことを考
えると、なんか不思議な感じがします。            


12月25日(月)

今日は芦川を出発する日です。朝、ざっと庭の周りを見ていたら、もう
花を咲かせていた花がありました。とても小さな花でしたが、この寒い
中がんばって生きているんだなと思いました。このまま放っておくと来
年はかなり増えていることでしょうね・・・。庭の手入れもどの程度や
るのかによって、そこで見られる植物などは変わってきます。手入れを
しすぎてもダメですし、難しいところです。地元の植物だけが見られる
ようにしたかったのですが、ダメでしたね・・・。さらば!芦川。  


12月26日(火)

北海道へ向かうフェリーの中です。天気も安定していてゆったりとした
船の旅となりました。朝は自然と目が覚めて、朝日を撮影してからまた
一眠りしていました。関東あたりはだいぶ天気が下り坂になるというこ
とだったので、あまり朝は期待していませんでしたが、適度に雲があっ
て、いい雰囲気になりました。朝は船台より少し北にいるあたりだと思
いましたが、東の空から焼けていく様子が見れて楽しかったです。  


12月27日(水)

札幌から標茶へ向けて移動。朝6時に出発しましたが、家に着いた
のは15時を過ぎていました。天気が悪くゆっくり移動していたせい
もありますが、やはり400Km近い道のりは近くはないですね。峠を3
つ越えてきましたから、そのときは滑らないように慎重に運転とな
り、けっこう疲れました。峠はアイスバーンの上に雨が降ってツル
ツルのところが多かったですから。これが雪国の生活だと思えば、
当たり前なのですけどね。でも、無事に到着しました。     


12月28日(木)

庭を見ていたら、シカとキツネらしき足跡がありました。シカの方は
夜発見したのでハッキリしていましたが、キツネらしきものは雨が降
って微妙に形が崩れてきていました。この庭でもいろいろな動物の姿
が見られるとすれば楽しみですね。もっとも、いままでは空き屋同然
だったので、これから姿を見せてくれるかどうかは微妙ではあります
けど。今日は11月並の気温ということで、寒いのですが暖かいという
変な感じでありました。                    


12月29日(金)

たしか牧草地だと思った場所なのですが、このところの雨で水
が溜まったのかハクチョウが泳いでいました。はじめはタンチ
ョウかと思いましたが、どうも胴体が低いところにあるしズン
グリムックリしています。まだ幼鳥を3羽つれているハクチョ
ウの家族でありました。水鳥はやはり水の中にいた方が安心で
きるのでしょうね。でも、わざわざこんなところにいなくても
と思いますが、仲間からはぐれてしまったのかもしれません。
いつまでいる気なのか、ちょっと心配になりました。    


12月30日(土)

今日も家の片付けなどがあって遠出できませんでした。天気は回復
して晴れ間が出てきました。夕方、庭というか家の前の原っぱから
夕陽を見ることができました。ちょっと建物などがあって地平線ま
では見られませんが、けっこう低い位置まで見えていましたよ。気
温も北海道らしく冷え込んできて、気持ちいいですね。この寒さが
何ともいえず、いいんですよ(笑)。             


12月31日(日)

せっかく移転したというのにどこにも行かないのはもったいない
ので、今日は鶴居村へ行ってみました。きっと音羽橋は朝から人
が多いと思うので、ちょっとゆっくり出かけて人のいない時間に
撮影してきました。あまり動かなかったので帰ろうとしたら、急
に10羽以上の群れでなんどか頭の上を飛んでくれて、なかなか壮
観でありました。しかし500mmなんかがついていると撮影できな
いのですね・・・・。その後、鶴見台でもけっこう間近を飛んで
くれました。青空に真っ白なタンチョウの姿はとてもきれいです
ね。今年最後にもいい景色を見ることができました。