2007年1月分


1月1日(月)

あけましておめでとうございます。北海道で新年を迎えました。
朝は地元で初日の出をと思い、近場に出かけました。北海道は地
平線が見られる場所が多いので、初日の出も楽しいですね。朝は
雲もなくスカッと晴れていましたが、昼前には雲が出てしまいま
した。しかし、太陽ってこんな形なのでしょうか。今朝はマイナ
ス16度ほど。かなり空気の層が見えていたので、そのせいだと思
いますが、登ってくるときには三角だったり五角形だったり台形
になったりしていましたよ。                


1月2日(火)

北海道の日没は早いです。信じられませんが、16時前に沈んでし
まいます。こちらに来たばかりの時は曇天だったので暗くなるの
が早いのかと思っていたら、そうではなかったのですね。いまま
での感覚で生活していると、あっという間に暗くなってしまいま
す。今日もあれこれしていたら、危なく太陽が沈んで何も撮影で
きなくなってしまうところでした。これからだんだん日が長くな
っていきますが、まだまだ暗くなるのは早そうですね。    


1月3日(水)

屈斜路湖のハクチョウはとても賑やかでした。まだこの時期は
湖面が凍っていないので、朝は飛ばずに横着して泳いでくるも
のが多いです。もっとも、ハクチョウにとっては飛ぶよりも泳
ぐ方が楽なのでしょうね。でも、売店の人が餌を撒くときには
我先にと飛び上がっているものもいましたけど。気温もそれほ
ど下がっていなかったので、私は寒かったですがハクチョウは
適温なのかもしれませんね。とても元気でしたよ。     


1月4日(木)

なんか北海道へ移ってから、太陽ばかり撮影している感じがします。
まだ家の中が片付いていないので、朝や夕方くらいしか撮影していな
いというのもあるのですが・・・。今朝は快晴と思っていたら雲が出
てきて、ウロウロしてしまいました。日の出直前になんとか撮影でき
そうな場所を見つけて撮ることができました。しかし、このあとすぐ
に雲の中に太陽は隠れてしまいました。朝は満月も見えていて、これ
も期待していたのですが、ダメでした。めまぐるしく天気が変わり、
なかなか難しいです。                     


1月5日(金)

さすが北海道は冷え込みます。朝は霧氷がビッシリとついてい
ますね。屈斜路湖のあたりは湖から霧が立ち上ることが多いよ
うで、運良く日射しがあれば、けっこうきれいな霧氷をあちこ
ちに見ることができます。これも、一通り撮影をして9時頃の
景色ですから、いかに冷え込んでいるか分かるでしょう。こん
な景色があちこちにあるのですから、とても楽しいですよ。で
も、これからさらに冷え込んでくるかと思うと、はやく体を慣
らさないとダメですね(苦笑)。             


1月6日(土)

今朝は摩周湖に上がってみました。期待していた霧氷はまった
くついていなくて残念でしたが、朝陽はとてもきれいでした。
あとは雪面についたキツネらしき足跡がおもしろかったです。
まだ撮影のシーズンではないのか、ほとんどカメラマンも来て
いませんでしたね。2月になれば、かなりたくさんの人がいる
場所なのですけど。今晩から天気はかなり荒れるということで
どんなものなのか、楽しみにしています(笑)。      


1月7日(日)

今日は朝から雨に変わり、比較的穏やかな感じでした。強風だった
のも夜のうちで、日中はほとんど風もない状態でしたよ。雪を期待
していましたが、雨になってしまったので、家の周りも雪が溶けて
しまい、地味な景色になってしまいました。気温も1日中、プラス
になっていたので、とても暖かく過ごせました。まだしばらく安定
しない天気が続くようですが、どんなことになるのやら?    


1月8日(月)

今日は日中ずっと風が強く、道路も閉鎖になっていたという
こともあり、自宅でのんびりしていました。まあ、のんびり
といってもジッとしていられない性格なので、3月の写真展
の準備をしたりしていました。写真はもう決まっていますの
で、プリントして額装の用意というだけですけどね。でも、
ひとつずつ片付けていかないと、何事も次のステップには進
めません。明日からは天気も回復のよう。また少しずつ撮影
をしていきたいと思います。              


1月9日(火)

今朝も道路閉鎖があちこちで続いていたようで、出かけられる場所
が限られていました。とりあえず、鶴居村へ行って音羽橋から定番
のタンチョウを撮影してきました。今日はかなり奥の方で寝ていた
ようで、タンチョウの姿は少なく見えました。でも、ハクチョウの
家族が雪裡川にやってきていて、いつもと違った表情がよかったで
すね。まだ家の中が片付かず、もうしばらく本格的な取材には出ら
れない感じです・・・。                   


1月10日(水)

今朝もスカッと晴れて冷え込んでいましたね。朝は塘路湖からの
日の出を撮影してきました。このあたり、タンチョウやハクチョ
ウなどの寝床となっているところもあるみたいで面白い場所だと
思います。ただ、道路はあまり整備されていないので、じっくり
調べながらいい場所を見つけないといけないですね。まあ、人が
入れないからこそしっかりと自然が残されているのですけどね。


1月11日(木)

今朝はきれいな日の出を見ることができました。太陽も魅力的
ですが、その他にもいろいろきれいなものがありますね。帰り
がけに太陽のわきに日輪のかけらのような虹が出ていました。
うっすらと出ていただけですが、マイナス17度の後こんな色鮮
やかな景色を見られるとうれしいですね。今朝の道路は部分的
にアイスバーンになっていて、けっこう怖かったです。   


1月12日(金)

今朝は冷え込んでいましたね。家の周りも大きな霜がいっぱい
ついていました。気温はマイナス20度近くまで下がっていたよ
うで、最高に気持ちいいです(笑)。さすがにここまで霜がつ
くのは、芦川でも大雪が降った後くらいしかなかったです。家
の周りは建物も多く、広い絵柄は撮影しにくいですが、マクロ
ならいろいろ楽しめますね。明日もさらに冷え込むようで、楽
しみにしています。                   


1月13日(土)

今朝はとてもきれいな朝日を撮影することができました。このあたり
朝は場所の選択が難しいですね。ちょっと動くだけで、天気が違いま
す。帰りがけに川湯温泉ではシカが温泉に入っているというニュース
を先日見たので寄ってみました。今日は温泉には入っていませんでし
たが、温泉から湯気が立ちのぼるなか、草を食べたりしていました。
このあたり、湯気が立ちのぼるおかげで霧氷もきれいでしたよ。  


1月14日(日)

屈斜路湖の和琴半島半島へ行ってきました。朝は日の出を見られる
場所のなので、運がよければいい景色と出会えますね。今朝も陽が
昇ってきたところにハクチョウが餌をねだっているのかやってきま
した。このとき、目の前にミンクがきて魚を捕っていましたが、こ
れは撮影できませんでした。また挑戦してみたいと思います。北海
道も帰化した動物が増えて困っているようですが、とてもかわいか
ったですよ。                        


1月15日(月)

ちょっとだけミンクの姿も撮影できました。最接近したときは
50cmくらいの距離まで近づいてきて、私の顔をマジマジと見つ
めていましたが、可愛いですねぇ。工夫してもうすこしまとも
に撮影できたらお見せしますね。屈斜路湖の湖畔も少しずつ凍
りはじめました。塘路湖などは凍り付いて氷上でワカサギ釣り
できるくらいですが、屈斜路湖は水温が暖かいのでしょうか。
鳥などの姿も多いので、いろいろ撮影してみようと思います。


1月16日(火)

阿寒丹頂の里へ行ってきました。ここは14時からの餌付けが有名な
場所ですね。まだ雪が少なく、ところどころ土が見えている場所も
ありましたが、けっこう楽しむことができました。しかし、まだ動
くものを撮るには練習が必要ですね。カメラの操作を間違えたり、
いろいろ問題ありです。生きた魚をまいた後、このキツネはラグビ
ーの選手のようにタンチョウやカラスの猛攻を突破して、魚にあり
つくことができました。見ていたみんなからは思わず歓声が上がる
ほど、魅せてくれましたよ(笑)。              


1月17日(水)

今朝は別海町の有名な一本松へ行ってきました。以前も行った
ことがありましたが、人も多くて思うように撮影できなかった
場所です。この時期は朝陽と絡めて撮影できるということで人
気が高いのですね。運良くワシも来てくれたし、それなりの雰
囲気で撮影はできました。理想的な状態ではないですが、平均
以上の条件だったといえるでしょう。なかなか思い通りの姿を
見せてくれないのが自然の面白いところですからね。    


1月18日(木)

屈斜路湖もだいぶ結氷してきました。数日前とは比べものに
ならないくらい凍っています。ハクチョウの姿もなくなって
だいぶ離れた水場の方へ移動したようです。氷りも厚くなっ
て割りながら泳ぐということもできないようです。今朝はク
マゲラが木を突く音が、一面に響いていました。かなり遠く
から聞こえるのですが、大きな音でしたね。機会があればそ
の姿を見てみたいものです。              


1月19日(金)

約1ヶ月ぶりに東京へ出てきました。出てきたといっても山梨へ向かう
途中、ちょっと寄っただけですけどね。北海道は白ばかりの世界になっ
ていますが、東京はまだ緑なども残っていますし、きっと場所によって
は花も咲いていることとも思います。ずいぶんと違うものですね。こん
なふうにちょっと色がついているだけでうれしく思います。夜には芦川
に到着しましたが、雪が降った後でも暖かく感じました。もう体が寒冷
地モードに入っているみたいです。                 


1月20日(土)

山梨で仕事があって、その前にちょっと撮影となりました。この
ところ朝は5時ごろに起きているので目が覚めてしまい、ホテル
の窓から空の様子を伺っていましたが、残念ながら雲が多く富士
山の姿は見られませんでした。その後、1本だけあったロウバイ
を撮影して仕事に向かいました。山梨は自然が多いせいか、この
時期は植えられた花を見る機会が少ないですね。もっと花があれ
ば、明るい感じになるのにと思うのですが。         


1月21日(日)

都内、ところどころでウメが咲いているという話も聞きましたが、
今日は見つけることができませんでした。北海道では4月か5月と
なるでしょうから、またしばらく見られないということですね。い
ずれにしても、四季を通して何かしろ色のある被写体を見つけられ
る環境というのも、恵まれていますね。それぞれの場所でその良さ
を感じながら、いろいろ撮影していきたいと思います。     


1月22日(月)

ほんとうに久しぶりの日比谷公園。もうウメなども咲き始めて
いましたが、もっとビックリ。コスモスが咲いているんです。
花自体はあまりきれいではありませんが、けっこうな数が咲い
ていましたよ。ナノハナも咲き始めていて、一部ですがナノハ
ナとコスモスが一緒に撮影できます。この暖かさが続いている
おかげで、狂い咲きしてしまったんですね・・・。こんな状態
で大丈夫なのかと心配になってしまいます。しかし、色はとて
もきれいでいいですね。                 


1月23日(火)

茨城の筑波山のあたりにも野猿公園があるというのが地図に載っ
ていたので、行ってみることにしました。思っていたよりも規模
が小さくてサルの姿はあまりなかったのが残念でしたが、人に慣
れたイノシシなどと仲良くできたので、面白かったです。山の上
にあるので、ロウバイ園などが併設されていればもっとよかった
のにね。この子ザルも繋がれていたせいか、反抗的な子供に育っ
てしまいました・・・                   


1月24日(水)

フェリーで苫小牧に上陸。苫小牧から家までは、延々7時間以上は
走らなければいけません。14時に入港したので、到着は21時過ぎと
なりました。苫小牧のあたりはほんとうに雪が少ないですね。地面
の見えているところがたくさんあります。でも、移動することを考
えると路面はドライの方がありがたいです。途中、日勝峠を越える
ときに凍っていましたが、家まではあとはほとんど安全な道で助か
りました。なんか、寒いところに戻るとホッとします。     


1月25日(木)

今朝は雲が多く、朝陽は見られないかと思っていたのですが
一部だけ雲の切れ間があり、切れ間を追っての移動となりま
した。やっと姿を見せたかと思うとすぐに雲に隠れそうにな
ってしまったのですが、太陽の下にサンピラーのような光状
が出ていました。なかなか印象的な朝陽でしたね。日中は晴
れたり雪が降ったりと、道東らしい天気でしたね。    


1月26日(金)

屈斜路湖の夜明けはなかなかきれいでした。朝陽は雲の向こう
でしたが、対岸の山は朝陽で赤く染まっていました。今朝は気
温もそれほど低くなく、風があったせいで霧氷もついていませ
んでしたが、湖面の薄氷が割れて湖畔に積もった小さな山がで
きていました。この前来たときと比べると、氷の面積は小さく
なってしまいましたね・・・。              


1月27日(土)

塘路湖で2年ぶりに御神渡りができているというので、見
に行ってみました。この塘路湖、ワカサギ釣りもできるの
で、たくさんの人がやってきてテントを張ったりしながら
楽しんでいました。氷上バーベキューといった感じでもあ
りましたね。そのおかげで氷の上は足跡がいっぱい。青空
の下でも撮りたいので、日をあらためてでかけてみようと
思います。                     


1月28日(日)

屈斜路湖、一部ではかなり凍結が進んでいますが、ほとん
どがまだこんなにきれいな青い湖面を見せています。天気
がいいと水の色もグンときれいになっていいですね。下の
湖畔ではお湯がグツグツと音を立てて沸き上がっていて、
水蒸気が絶えず昇ってきます。もちろん、温泉ですから硫
黄の独特なにおいがして、なんかいい感じです。森の中を
歩いていくときに動物の姿が見られればと期待していまし
たが、残念ながら出会いはありませんでした。     


1月29日(月)

今朝は気温も高くコッタロ湿原なども見て回ったのですが、これ
といったものもなく、鶴居村へと移動しました。雪裡川も雪も少
なくなり、もちろん水蒸気も立ちのぼらず静かな感じでしたが、
太陽がぼんやりと姿を現したいいタイミングでタンチョウが飛ん
でくれました。なかなかいい雰囲気で撮れたと思います。このあ
と伊藤サンクチュアリで見ていたら、自分をタンチョウと思って
いるようなマガンの姿があり、面白かったです。       


1月30日(火)

やっとフクロウの姿を見ることができました。北海道にいる
エゾフクロウですね。ジッとしていると幹と保護色になって
いて、なかなか見つけるのが難しそうです。このフクロウも
木洞にピッタリはまっていて、遠くから見るとわずかに色が
違う他は分からないですから。意外と身近なところにもいる
のかもしれませんが、発見するのは大変でしょうね。   


1月31日(水)

どんよりとした天気になると、何を撮っていいのか分からなく
なりますね。木が真っ白になるくらい、雪が降ってくれればい
いのですが、みぞれっぽいあまり積もらない雪が降っていただ
けでした。でも、この真ん中のボコボコと出っ張っているもの
なんだか分かりますか? これは谷地坊主といわれるもので湿
原などにできあがるものです。なんか生き物の固まりみたいに
見えますが、湿原で草が枯れた草の上に積み重なってできてい
くものだそうです。この高さになるまでにきっと相当の時間が
かかるのだと思いますが、なかなか面白いですよね。