2007年6月分


6月1日(金)

釧路湿原は、オオバナエンレイソウが満開です。他にも花は
咲いていますが、この大きく白い花はとても目立ちます。ふ
つうのエンレイソウもときどき見かけるのですが、数は圧倒
的な差がありますね。こんな感じでカタクリとかも咲いてく
れたらいいと思いますが、気候などの条件が違うのでしょう
ね。やっと森も新緑に覆われて色鮮やかになってきました。
もう少し虫達の姿も見たいですが、まだですかね。    


6月2日(土)

今日はシカ君たちの記念写真を撮影しました。牧場の中で姿を
みつけて車を降りて撮影を始めたら逃げ出してしまうのかと思
ったら、いっせいにこちらに向かって駆け出してきて、みんな
で整列してくれました。何枚か撮影して終わったことを確認し
たら森に帰っていってしまいました。頭には生え始めた角がコ
ブのようになっていたので、オスの群れですね。みんなカメラ
目線です。集まってきてくれたのが、とてもうれしかったです
が、何を考えていたのでしょうね。            


6月3日(日)

円山原生林にいってきました。札幌市内からとても近い場所です
が、昔からの森がそのまま残されていて、なかなかいい環境が保
たれています。森の中ではエゾリスやシマリスのほか、たくさん
の鳥の姿を見ることができて楽しかったです。それに大木もたく
さんあり、身近ながら本格的な自然を味わえますね。まだ全体を
見ることはできませんが、じっくり通ってみたら面白いところだ
なと思いました。                     


6月4日(月)

本日、娘が退院してきました。札幌は快晴でとても天気が
いいのですが、落ち着いて撮影できないですね。ミルクの
準備をしたり、けっこうあわただしいです。でも、日増し
に表情が増していくのを見ていると、とても楽しいです。
でも、仕事もしないとミルク代もでませんから、明日から
はしっかりと撮影したいと思います。ほんとかな?   


6月5日(火)

約10年ぶりに札幌の滝野すずらん丘陵公園へいってきました。
月刊カメラマン誌で「日本の花畑」を連載していた頃に来たっ
きりなのですが、微妙に時期がずれていたのか、スズランより
もクリンソウが満開になっていましたね。チューリップも見頃
ということでしたが、規模としてはまあまあでしょうか。でも
大都市札幌の近くには東京のように見せ掛けではないたくさん
の自然が残されていますね。               


6月6日(水)

エゾフクロウの子供を見てきました。羽毛がモコモコしていて
とてもカワイイですね。例年は数羽の子供が孵るのだそうです
が、今年は1羽だけだそうです。目がクリクリしているところ
などいかにも生まれたてという感じがしますね。ちょっとの時
間しかいられなかったのですが、待っていれば親が餌をあげる
ところなども見られるのかもしれませんね。シカの子供にも会
いに行きたいです。                   


6月7日(木)

タンポポはあちこちで見かけるのですが、虫の姿をあまり
見ることがなく寂しく思っていました。庭を見ていたら、
やっとキリギリスの子供を見つけることができました。そ
うそう、こうでなくちゃという感じでタンポポの中で寝そ
べっていました。関東だと4月下旬あたりに見られる姿で
すが、こちらではやっとなのですね。気候的には夏だとい
っているのですが、なんか春という感じでした。    


6月8日(金)

久しぶりに屈斜路湖へ行ってみました。だいぶ新緑がきれい
になり、晴れていたら気持ちいいだろうなと思います。でも
曇天や小雨まじりでも新緑が柔らかく輝いてきれいでした。
花はあまり目立ちませんが、マイヅルソウが咲いていました
ね。遠くでアカショウビンらしき声が聞こえるのですが、ぜ
んぜん姿見られないですね。新緑に赤い姿きれいだと思うの
だけど・・・。                    


6月9日(土)

釧路湿原、初夏の花が一気に咲き始めています。温根内では
ミツガシワやヒメカイウが見頃ですね。高層湿原エリアでは
エゾイソツツジも見られます。今日は撮影できなかったもの
のイトトンボなどの姿も見れらて、これからますます賑やか
になっていきそうです。できるだけたくさんの花や虫を見た
いと思います。                    


6月10日(日)

ヒオウギアヤメの花がポツポツと咲き始めました。湿原のな
かでは色のある花が少ない気がしますので、いまのところす
ごく目立ちます。ノハナショウブの群生はまだしばらく先に
なるのでしょうか。少しずつ湿原の花を撮影していますが、
湿原の中には入れないし、撮影できる場所が限られるのでな
かなか難しいところもあります。まだ撮れていない花もある
ので、探さなくては。                 


6月11日(月)

草原を歩いていたら、アシナガバチが巣を作り始めてい
ました。やはり山梨と比べても虫達の活動が始まるのが
遅いのですね。トンボもたくさんいたのですが、すごく
敏感ですぐに逃げてしまいます。トンボといえば簡単に
撮れる虫の代名詞だと思ったのですが、こちらのトンボ
はダメです。参りました。湿原の周りにはたくさんの種
類のトンボがいるそうなので、楽しみにしているのです
がかなり苦戦しそうですね・・・。         


6月12日(火)

摩周湖は世界自然遺産登録を目指していて、今日からしばらく日中
のマイカー規制が始まりました。あまりその時間には行かないので
すが、きっとこれから夏休みにかけてはたくさんの観光客がやって
くるのでしょうね。ちょうど新緑もきれいで天気のいいときにはす
ばらしい景色が見られます。そういえば、霧って出ているのでしょ
うかね。天気が悪いときは当然出かけていないので、霧の摩周湖は
知らないのですよね。                    


6月13日(水)

暑い日が続いています。日中は30度近くまで気温が上がっ
ていましたね。朝はオンネトー、午後は湿原を回ってきま
した。夕方は薄い雲が出ていたものの、柔らかな夕陽が沈
んでいくのを見ることができました。遠くからはタンチョ
ウの声が聞こえ、蚊さえいなければとてもいい景色でした
よ。明日は平年並みの気温に戻るということなので、ひと
段落できそうです。                 


6月14日(木)

けっこう久しぶりに知床に足を運びました。なんとなく予感が
したのかもしれません。今日は、エゾジカがたくさん遊んでく
れました。ちょうど子供が生まれている時期で、のべ5頭の子
供の姿を見られました。この子はジッとワラビの林の中でお母
さんが向かえに来てくれるのを待っています。まだ足も細く、
チワワが耳をピンと立てている感じですよ。すごく可愛かった
ので、また会いに行きたいですね。            


6月15日(金)

今日は雨の一日でした。朝は4時に近くで雷が鳴って起こされ
てしまいました。落雷でパソコンなどが壊れたらイヤなので、
コンセントを抜いて二度寝しましたけど(笑)。このところ、
ずっと晴れて暑かったので、自然の生き物や植物にとってはあ
りがたい雨だったでしょうね。釧路川の河原を歩いてみたら、
チョウが雨宿りをしていました。タンチョウの子供などはどう
しているのでしょうか。                 


6月16日(土)

和琴半島の森の中を歩いていたら、いろいろな花などを見つける
ことができました。この小さなカタツムリもキノコの下に隠れて
いました。大きさはわずかに5mm程度で、よく見なければ分かり
ません。見上げるほどの大木が茂った森の中でも、こんなに小さ
な命がかかわって支えてられている部分があるのですね。大木を
見ながらそんなことを考えていました。           


6月17日(日)

川湯のツツジが原、エゾイソツツジが見頃をむかえてい
ます。10haにも及ぶ面積がありますから、なかなか見応
えありますよ。ただ、遊歩道が細いので大人数には向か
ないと思います。ゆっくりとツツジに囲まれて歩いてみ
るのもいいと思います。ただ、エゾハイマツも花を咲か
せていて、花粉がスゴイです。カメラが花粉だらけにな
りました。エゾハイマツの花粉症があるのか分かりませ
んが、花粉症の人のは恐怖かも。          


6月18日(月)

今朝の摩周湖、平日というのにカメラマンの姿が多かった
ですね。もっと劇的な朝焼けを期待していたのですが、東
の空には雲が多かったようでいい雲があったのにもかかわ
らずあまり焼けずに終わってしまいました。水面が凪いで
いて、とても条件は良かったのですが。しかし2時半に出
発となると眠いですね・・・。まだしばらく朝は早いので
がんばらないと。                  


6月19日(火)

釧路湿原のサルルン沼です。展望台の上から見ると、水草が
たくさん生えていて地球を上から見ていたらこんな感じなの
かなと思いました。水草が大陸、水面が海ですね。スカッと
晴天になってくれたおかげで、水面も青くなってとてもきれ
いな景色でした。まだまだいろいろなところに行って実際に
自分の目で見てみなければ、いけないですね。      


6月20日(水)

晴れが続くというから遠出したのに、朝からどんよりした
曇り空。恨めしかったですね。根室の春國岱では4番ほど
タンチョウの姿が見られました。今年は春の雨でヒナを失
ってしまったものがほとんどらしく、子供をつれている姿
はなかったです。昨日みたいにスカッと晴れてくれれば、
水面も青くなってとてもきれいだったはずなのに。気合い
がはいっていただけにちょっと残念でした。      


6月21日(木)

釧路湿原、ヒオウギアヤメが満開となっています。あたり
一面が紫色になっているわけではありませんが、やはり緑
だけではなく他の色があるのはきれいですね。他にもスカ
シユリやハマナスの花も見られます。これからしばらく間
道東は花盛りになります。車ですぐに通りすぎてしまうの
ではなく、じっくり見てみてると面白いですよ。    


6月22日(金)

湿原の中ではエゾカンゾウも咲いていますね。花を撮影していたら
ちいさなツユムシの幼虫が花びらに乗っていました。面積が広い分
虫たちの姿も見つけにくいのですが、出会うことができてよかった
です。花の咲いている時期は短く、もう傷んでいているものも目立
つようになってきました。この週末あたりが見頃になるのかもしれ
ませんね。今度見に行くときは、どんな様子になっているかな。 


6月23日(土)

久しぶりに東京です。湿気が強くてたまりませんね。都内の公園を
見ていると、いろいろ鮮やかな花が咲いていてとても新鮮に感じま
す。こういう鮮やかさはやはり都会ならではのものなのだとあらた
めて感じます。花の種類や密度が高い感じがしますから。朝から見
ていましたが、気温が上がるにしたがって虫の姿も見られるように
なりました。昆虫が活動するには、私が暑いくらいがちょうどいい
みたいです・・・。                     


6月24日(日)

やっぱり東京は梅雨なのですね。シトシトと雨が降っていました。
日比谷公園ではバラがピークを過ぎたあたりで、ほかにもポツポツ
と花が咲いていました。雨のせいか虫の姿は少なかったです。湿気
はさすがになれないときついですね。エアコンなどから排出される
湿気も加わっているのでしょうか。東京って日本の中でも特殊な場
所だというのがよく分かった気がします。           


6月25日(月)

クチナシの花の甘い香りが漂っていました。アジサイなども
だいぶ咲いていて、都会の花もなかなかきれいですね。しか
し北海道へ戻ってくると気温も15度程度とちょっと寒いです
ね。さすがに半袖では・・・という感じでした。天気はどん
よりしていて東京と変わりません。北海道には梅雨はないと
いいますが、スカッと晴れ続けているわけではないのですよ
ね。                         


6月26日(火)

夕方になって、宇登呂に入りました。途中、スゴイ数の観光
バスがあったので引き返してしまおうかと思いました。ほぼ
観光客のいなくなる時間帯を狙って様子を見ていたら、クマ
が出てきていました。シカの姿もありますが、遠くに黒い姿
があったので、しばらく観察していました。最後は道路を横
断して森に入ってしまいましたが、クマが姿を現すとシカは
人のことなどどうでも良くなってしまうのですね。なかなか
面白かったです。                   


6月27日(水)

知床のあたりでは、牡鹿の姿をたくさん見られます。いまは
ツノが生え始めている時期なのでこのような袋ツノといわれ
る状態になっています。シカの角は年齢によって形も変わる
そうで、このシカだと4歳あたりだと思います。しかしわず
か10mほどの距離でのんびり餌を食べているシカの姿を見る
とのんびりした気分になりますね。今日はバンビは1頭しか
見られませんでした。                 


6月28日(木)

最近、出会いには恵まれていますね。今朝も湿原に向かう
途中でタンチョウの親子に出会いました。家から近いので
すが、ここで子育てをしていたのは知りませんでした。知
っていればもっと通い詰めたのに・・・。でも、自然の出
会いなんてそんなものでしょうね。この先、何度か姿を見
られるといいのですが、どうでしょう?しかし、北海道も
湿気があって梅雨みたいになってしまいましたね。   


6月29日(金)

今日も梅雨のような天気です。庭の片隅に咲いている花を
見たらたくさんのアリがやってきて蜜を吸っていました。
この時期、花は咲いているといっても広い土地の中では数
も少ないですから、一カ所に集まっているのでしょうね。
アリがいるところに空いている穴は、ハチが蜜を吸うため
に噛み切って開けたものだと思います。そこからちゃっか
りアリは蜜を吸っているみたいです。自然のなかでも他の
生き物をうまく利用しながら生きているものがいるのです
ね。                        


6月30日(土)

庭で見つけたアカツメクサですが、この形というかデザインは
芸術的だと思いませんか。このまま宝石などのデザインに使え
るのではないかと思います。このアカツメクサ、あちこちで見
かけるのですが、道路脇などが多いので工事で持ち込まれた土
や牧草の種をまいたときに一緒に紛れ込んでいたものなのでし
ょうか。こちらでの植物などを見ていると、自生のものなのか
持ち込まれたものなのかが分からなくて困ります。