2008年8月分


8月1日(金)

バイカモの花が咲いています。この花は6月頃から見られる
のですが、川の水位が多いとなかなか思うように花を咲かせ
られないみたいで、この場所も何度か様子を見にいくことに
なってしまいました。明日は一日雨という予報で、またしば
らく水位が上がってしまうので様子を見に行ってみたら、な
んとか花を見ることができました。本当は青空が広がってい
るときなら、水面の反射も青くなってきれいなのにな。  


8月2日(土)

霧多布湿原、ノハナショウブがたくさん咲いています。大雨
が来ると花が傷んでしまいますので、その前にと思い出かけ
たのですが、風が強くて思うように撮影できませんでした。
しかし、広い湿原の一面に花が咲いている姿は美しいです。
釧路湿原ではこのような海に近いところは開発されて失われ
てしまったようです。今の釧路を見ていると、ほんとうに必
要な開発だったのか疑問を感じます。いずれにしても、もう
こんな湿原の姿に戻ることはないのでしょうね・・・。  

				

8月3日(日)

しっとりとした雨の一日でした。コッタロ湿原展望台にあがっ
てみました。ここからはコッタロ川の流れ見えて、釧路湿原ら
しい景色を楽しめます。タンチョウやシカなど動物の姿が見ら
れればいうことないですが今日は出てきてくれませんでした。
夏の釧路は霧が多くてシットリした景色が定番です。晴れてい
ないと諦めずに、この景色を楽しんでもらえたらいいと思いま
すね。道路脇でもたくさんの花が待っていますよ。     


8月4日(月)

久しぶりに気持ちよく晴れた青空を見ることができ
ました。日中も25度くらいまで気温が上がり、とて
も暑く感じます。これからしばらく晴天が続くよう
ですから、また曇り空に戻ってしまう前にたくさん
撮影しておかないといけません。ちょっと忙しくな
りますね。ただ、体がついていってくれるかどうか
も心配だったりします。すっかりなまってしまって
いますからねぇ。               


8月5日(火)

霧に煙る釧路湿原。幻想的な景色の向こうから朝日が
昇ってきてすばらしい景色になりました。霧が濃くて
もどんよりしているだけですし、霧が薄ければ幻想的
な景色は生まれません。微妙なバランスと運に恵まれ
ていなければ出会えない景色なのですね。明日も晴れ
が続いてくれるようです。どんな景色と出会えるのか
楽しみですね。                 


8月6日(水)

釧路湿原で見られる夏のムシといえば、ミヤマクワガタでしょ
うか。このところ姿が見えませんでしたが、気温が上がったら
元気な姿を見せてくれました。コムラサキやヒカゲチョウ、ミ
ドリシジミなども元気に飛び回っていましたね。でも寒くなる
ととたんにどこかに隠れてしまいます。これだけ気温の変化に
敏感だとは思いませんでした。釧路が昆虫たちの活動できる気
温と動けなる気温を上下しているのでしょう。ブヨや蚊はジッ
としていて欲しいですが、短い夏くらい昆虫が元気に動けるよ
うであって欲しいですね。                


8月7日(木)

朝から快晴となりました。空が青くなってくれるのをずっと
待っていたオンネトーへ出かけてきました。真っ青な水の色
はやっぱり青空でなければきれいに再現できないです。雲ひ
とつない晴天のおかげで、とてもきれいな水の色を撮ること
ができました。この時期にしては人も少なくて、ゆっくり撮
影してきました。ただ、森の中の遊歩道で木が倒れていて通
れないところがあったので、近日中に歩く予定の方は注意し
てください。                     


8月8日(金)

今朝は久しぶりにいい色に焼けていました。雲の形も
よくて、すばらしい朝焼けでしたね。もっとロケーシ
ョンのいい場所で撮影できれば最高でしたが、それで
もこの景色と出会えたことがラッキーでした。こうい
う景色が見られると思うと、頑張って出かけようとい
う気になれますよね。釧路川の中からこんなシーンを
見てみたいですね。               


8月9日(土)

釧路湿原の一角にアメリカオニアザミが咲いていまし
た。帰化植物で、ものすごく繁殖力が強いためどんど
ん増えてちょっと問題ある花です。しかし、花はとて
も色がきれいで美しいんですよね。えてして帰化植物
は色が鮮やかなうえ群生を作りやすく目立つので、生
態系に影響なければあってもいいんですけど、そうい
うわけにはいきませんね。            


8月10日(日)

塘路湖の林道で出会ったキタキツネ。すぐに逃げてしまう
わけでもなく、餌をねだりに来るわけでもなく、人を見て
微妙な距離を取っていました。まだ若い個体だったのでし
ょうか、これから生きていく術をいろいろ身につけていく
ことでしょうね。人の残していったヘンなものを食べない
ように気をつけて欲しいものです。          


8月11日(月)

釧路エリアはあまり天気が良くないということで、晴れ間
を求めて網走方面へ移動しました。でも、これといっため
ぼしい被写体はこの時期になると少ないのですよね。とり
あえず、小清水町のリリーパークへ。すべての花が見頃で
はないですが、撮り方次第で広々とした絵柄にすることも
できます。花畑の周りに電線や建物が写らないようになっ
ていればいい場所なんですけどね。          


8月12日(火)

北見市にあるフラワーパークなどを回ってきました。本当
は6月頃が見頃のようなのですが、ネットで情報を見みる
と、他にも花があるということなので出かけてみました。
が、しかし、ほとんど花は咲いていませんでした。なかの
管理をしている人も、「この時期は花が少なくて・・・」
と申し訳なさそう。やっぱり道東の花は6月から7月にか
けてが見頃なんですね。また時期を変えて出かけてみたい
と思います。                    


8月13日(水)

だいぶハギの花が目立つようになってきました。こちら
で見られるのはエゾヤマハギのようですね。詳しく種類
は分かりませんが、道路脇の法面などにも多いので、あ
ちこちで見ることができます。枝などはとても細いのに
厳しい冬をよく乗り切れるものだと感心します。これが
野生の力なのですね。               


8月14日(木)

湿原のなかで葉が枯れている木がけっこうあります。木自体
が枯れてしまったわけではなく、春と夏に2回芽吹く種類が
あったと思ったのですが、どの木だったのか忘れてしまいま
ました。湿原のなかは栄養が少ないのに、葉を芽吹くという
のは木にとって大変なことではないのでしょうか。もう紅葉
している木もあるので、もしかしたら落葉してこのまま?な
のでしょうか。しばらく様子を見てみたいと思います。  


8月15日(金)

昨日のブログでは帰化植物ということであまり好意的に
扱っていなかったアラゲハンゴンソウですが、その花畑
になっているところをみていたら、たくさんの虫達に出
会うことができました。モンシロチョウはたくさん見ら
れましたし、バッタの仲間も多かったです。なかでもこ
のカンタンは北海道にいるとは思っていなかったので、
ちょっとした発見でした。             


8月16日(土)

釧路湿原、青空が広がりました。積雲がぽこぽこと空に
広がり、気持ちのいい湿原でした。といってもわずかの
時間だけだったのですけど。緑一面のように感じますが
だいぶキタヨシが穂を広げていて、もう秋の気配も感じ
られるようになりました。このあとは寒い冬まで駆け足
で向かっていくのでしょうね。短い夏を楽しんでおきた
いと思うので、もっと晴れて欲しいですね。     


8月17日(日)

午後から天気も回復し、夕方は雲もなく強い陽射しのまま太
陽は沈んでいきました。その後の照り返しは赤から青に色づ
いてきれいな空でしたね。釧路側では雲が多かったので、夕
日が見られたか分かりませんが、熊牛のあたりではすっきり
した空になりました。ただ、雲がないと写真にするのは難し
くなります。牧草地にある一本木などを入れて撮影してみた
のですがしっくりこなくて、かえってちかくにあった雑草と
呼ばれているものの方が絵になりましたね。       


8月18日(月)

屈斜路湖のヒマワリ畑も満開になりました。去年と同じ
くらいのタイミングです。けっこう広い面積あるのです
が、真っ平らな場所なので奥行きを表現するのが難しい
ですね。雲が多くて青空が出てこないかとしばらく待っ
ていたのですが、期待通りには行きませんでした。近づ
いてみると、たくさんのミツバチがやって来ていました
よ。近くで養蜂しているのでしょうか。       


8月19日(火)

タンチョウのヒナもずいぶん大きくなりました。もうしばら
くすれば、空を飛ぶこともできるようになるのではないでし
ょうか。しばらく様子を見ていましたが、大きくなっている
わりには親から餌をもらって、お腹が一杯になると寝そべっ
てのんびりとしていました。ここまで大きくなれば、冬には
給餌場で元気な姿を見せてくれることでしょう。     


8月20日(水)

ハナガサギクが湿原の湖畔脇に群生しています。ハナガサ
ギクは帰化植物であるオオハンゴンソウの園芸種というこ
となので、この場所には人の手がかなり入っていたという
ことでしょうか。自然がたくさん残されている釧路湿原で
すが、思った以上に人の手が入っているのですね。いろい
ろ調べていると、ちょっと前はもっと人の手が入った景色
になっていたようです。何が自然なのか、難しいですね。


8月21日(木)

ヒルガオの花が咲いていたので、撮影していたら花の中に
何かいました。ちょうど画面上で見ているのは実物大に近
い大きさですが、分かりますか? 花のシベの付け根あた
りにカメムシの子供が2匹います。色も付け根のあたりと
同じなので、擬態になっているのでしょうか。このサイズ
だとさすがに鳥も気がつかないと思いますが、みつかって
しまうのかな?                   


8月22日(金)

ツルニンジンの花が咲いていました。去年は屈斜路湖の
和琴半島で見かけましたが、名前の分からないままでし
た。ツルニンジンというくらいですから、根はニンジン
のように食用になるのでしょうか。曇天が続いていると
広い景色が撮りにくいので、かえって小さな花などに目
がいって、今まで気がつかなかったものが見えてきます
ね。今月の北海道は低温続きだそうです。そろそろ太陽
に暖めて欲しいです。               


8月23日(土)

釧路川沿いにある沼の近くでは、トンボやチョウがいろい
ろ見られました。このイトトンボはお腹を曲げたり伸ばし
たりして、ストレッチしていました。気温が低いせいで、
あまり動きが活発ではないので撮影しやすかったです。で
も赤くなったノメシトンボ?は逃げ足が速くて撮らせても
らえませんでした。あまり虫を撮っていないので、私の動
きが大きくなっているのでしょうか?         


8月24日(日)

気温が低いために、釧路川沿いの花が咲いているところ
ではミドリシジミの姿がよく見られます。天気がいいと
ハンノキなどの高いところを縄張りにしているので、間
近には見られないのですよね。翅を広げると緑に輝いて
とてもきれいなのですが、今日は翅を広げているところ
は見られませんでした。それにしても、お盆を過ぎてか
ら釧路湿原は一気に気温が下がっています。9月でも30
℃になっていた本州と比べると、たまらないですね。 


8月25日(月)

天気の回復がまったく望めず、今日もマクロ撮影に
なってしまいました。去年はもう少し晴れ間があっ
たのですが、月内はもう曇りのままみたいな感じで
すね。こうなると気温も上がらないので、虫達も一
気に姿が見られなくなってしまいます。一週間ほど
まえにたくさんの虫が見られた場所も、やっとツユ
ムシやモンキチョウが見られたくらいでした。この
まま冬になってしまわないといいのですが。   


8月26日(火)

ノリウツギの花もだいぶ色が変わって、ピンク色に色づい
てきました。釧路湿原で一番先に秋を感じる色といえるで
しょうか。気温が上がらない日が続いているせいか、ヤナ
ギも葉の色が黄色っぽくなってきています。草原ではキリ
ギリスやコオロギの声が聞こえています。それにしても、
ちょっと寒いです。                 


8月27日(水)

ここだけ日当たりが悪いのか、一足早く紅葉しはじめた蔦
の葉がありました。まるでネックレスのように、枝にから
まって彩りを添えていました。そろそろ緑から黄色へと変
わりはじめたところもありますが、緑のなかの赤はとても
目立っています。一日雨が降り続いていてときおり激しく
降っていたので、紅葉も進みそうですね。       


8月28日(木)

今日も雨が良く降っていました。あまり雨は降っていなかっ
たので、自然のなかでは恵みの雨かもしれません。雨の切れ
間を狙って撮影していたら、珍しいタマムシの姿をみつけま
した。珍しいといっても、ふだん気がつかないだけかもしれ
ませんが・・・。調べてみたら、エサキキンヘリタマムシと
いうそうです。ヤマハンノキやミヤマハンノキを食草として
いるので、生息環境は十分ですね。寒くなってきたので、そ
ろそろ虫のシーズンは終わりと思っていったのですが、うれ
しい出会いでした。                  


8月29日(金)

北海道もけっこうすごい雨が降りました。このカットを撮影
したときはまだシトシト降っているくらいだったのですが、
このあとびしょ濡れになりました。釧路湿原はだいぶ秋の気
配が濃くなっています。ヤナギだけではなく、サクラなども
紅葉が始まっています。去年はまだ暑かったのですが、ずっ
と曇天が続いているので自然は秋モードに切り替わっている
ようですね。天気予報では秋の気温は高く紅葉も遅れ気味と
いう話でしたが、どうなるでしょうか?         


8月30日(土)

釧路湿原も南側の方はあまり行かないないのですが、ちょ
っと見に行ってみたらサワギキョウの花が群生していると
ころがありました。このあたりも車では入れないエリアが
あるので、自転車でも持っていって調べたら、もっといい
場所もあるかもしれません。このあたりに昔はヤナギラン
の群生もあったはずなのですが、今年は見つけることがで
きませんでした。もうなくなってしまったのかな・・・。


8月31日(日)

ベニシジミ、本州ではどこにでもいてもういいやという感じ
になるチョウでしたが、こちらにいもいるんですね。ときど
き見かけていたのですが、数はそれほど多くはありません。
オレンジ色の羽根はやっぱり、フィールドに出ていると目立
ちます。でも、北海道ではとても敏感な虫が多いなかではの
んびりしているといえます。北方系のチョウなので、沖縄な
どにはいないのかもしれませんね。