2009年2月分


2月1日(日)

久しぶりにこのフクロウの姿を見てきました。見に来る
人も多くイヤになってしまったのか、しばらく姿を見せ
てくれなかったので、心配していました。しかし、今日
も日曜日ということもあって、人が多かったのでまたし
ばらくいなくなってしまうかもしれません。人が集まる
この時期にわざわざ現れてくれたのですが、フクロウは
たくさんの人を見てどう思っているのでしょうか。  


2月2日(月)

ケアシノスリが湿原の中で何かを捕らえていました。一度
近くでホバリングした後に木の先に止まり、狙いをつけな
おしてから狩りをしていました。小さな獲物だったような
ので、ネズミあたりを捕まえたのでしょうか。だいぶ雪も
溶けてしまい、地面が見えるようになったので獲物の動き
も見つけやすいと思います。雪が多いと、ネズミは雪の下
を移動しますからね。                                


2月3日(火)

今朝は晴天でグンと冷え込む予定だったのに、起きてみ
たら曇っていました。それなりに冷えていましたが、朝
陽がでないといい景色もさえないですね。そんな天気で
も、エゾリスは元気に駆け回っていました。こんなに小
さな体なのに、よく大丈夫なものだと感心してしまいま
す。そんな姿を見ていると、早く春が来て暖かくなると
いいねと声をかけたくなりますね。         


2月4日(水)

写真集の色校正、写真展の打ち合わせなどあり上京して
きました。慌ただしく動くなか、朝早めの時間に日比谷
公園を見てまわりました。もうウメもだいぶ咲いていて
北海道との季節差を感じました。ときにはこういった色
のある景色がうれしく思います。まだ満開には間がある
感じでしたが、こちらはこれから冬本番なので春を感じ
られるのはうらやましいですね。          


2月5日(木)

今朝は冷え込んでビッシリと霧氷がついていることを
期待して出かけたのですが、思ったほどではなかった
ですね。昨日はかなり良かったみたいですが、東京に
いたのでどうしようもありませんでした。このあと空
が真っ赤に焼けて・・・となれば、早起きの苦労も報
われるというものですが、そうでもなかったですし。
でも、出かけてみなければ分からないのが自然との出
会い。明日も頑張って起きてみます。       


2月6日(金)

流氷が来ているかなと思ってウトロへ行ってみましたが、
ほとんど姿はなく破片のようなものが一部来ていただけで
した。もう少し流氷らしい見られると思っていたので残念
でしたね。写真はウトロ港に沈む夕日です。なかなか撮影
する条件はととのっていただけに、流氷がびっしりと入っ
ている姿を早く見たいものです。でも、あと少しでこの海
が氷におおわれるることを信じていますよ。      


2月7日(土)

オホーツク海に流氷がやってきましたね。昨日はほとんど
見られなかったので消化不良。あらためて出かけてきまし
た。家からウトロまでは約120Kmの距離なので、信号がない
北海道なら楽勝で日帰りできる距離です。氷自体はまだ小
さいものの、海が白くなった姿を見てひと安心です。氷が
やって来ているだけでなくて、そこにまつわるたくさんの
命があるわけですから、生態系にも大きな影響が心配です
しね。明日は荒れるということなので、氷が積み重なって
荒々しい表情を見せてくれるのを期待したいです。   


2月8日(日)

今朝はチラチラと雪が降っていました。吹雪くということ
でしたが、たいしたことなくいい感じになりました。しか
し湿った雪なのですね。エゾシカの子供の顔にもたくさん
の雪がついていました。乾いた雪ならちょっと動けば落ち
てしまうのに、こびりついています。最近は良く雪が降る
ようになりましたが、湿った雪が多いです。これも温暖化
の影響なのでしょうか。               


2月9日(月)

今日は満月ですね。美しい月が東の空から昇ってきて、
タンチョウがその空を羽ばたき塒へと帰っていく姿はと
ても美しいものでした。撮影できたのかというと、?で
ありますが・・・。今日は朝から大当たりの日で、いろ
いろなものが撮影でき大満足。しかし、昼飯抜きはやっ
ぱり疲れますね。                 


2月10日(火)

湿原の中でタンチョウが交尾行動をとっていました。
もう子離れも終わった番なのでしょう。しかし、雌は
その気になって雄が近づくと羽を広げて誘っているの
ですが、雄はその気がないのか通り過ぎてしまうばか
り。一度だけ雌の背中に乗る行動をしていましたが、
交尾は成立していないようでした。春にはカワイイ雛
の姿が見られるように、頑張って欲しいものです。 


2月11日(水)

今年の北海道は気温が高く湖が凍らないということですね。
塘路湖でも御神渡りはできていないし、屈斜路湖は全面凍結
しそうにありません。サロマ湖も1/4しか凍っていないとい
う話です。今朝は屈斜路湖に行ったら、ハクチョウに混じっ
てヒシクイが寒そうにしていました。群れからはぐれてしま
った個体でしょうか。そんなことは気にせず、このハクチョ
ウたちは合体の術を見せてくれました。なんとも面白い重な
り方でした。                     


2月12日(木)

釧路川に現れたラッコを見に行ってきました。人を
怖がることもなくとても近くまで寄ってきて、とて
もかわいかったです。どうも釧路川の河口にはたく
さんの食べ物があるようで、潜っては貝を捕ってき
てお腹の上で食べていました。まさかこんなに近く
でラッコを見られるとは思いませんでした。しばら
く姿を見せて楽しませてくれたらいいですね。  


2月13日(金)

撮影ツアー1日目。釧路川のラッコも見に行くなど予定外
のハプニングもあり、楽しい撮影ツアーとなっています。
阿寒国際ツルセンターではワシが元気に動き回ってくれて
楽しかったです。けっこういいシーンを撮影できました。
明日は天気がちょっと荒れるようですが、なんとかなって
しまうような気もしています。いい景色に出会えることを
期待して頑張りましょう。              


2月14日(土)

昨夜から吹雪いて朝は雪景色になりました。いい景色
なのですが、激しかったせいか動物たちはお休み。い
つもはたくさん見られるエゾシカも、雪の中で静かに
座っていたり動きがありませんでした。その後は雨に
なってしまい、どうしてしまったのでしょう。羅臼も
今年一番の大雪で夕方になっても除雪していました。
明日はいい天気になって欲しいものですね。    


2月15日(日)

今日は嵐の後の晴天ということで、予想外のいい景色に
恵まれました。流氷は離れてしまったものの、知床岬の
先端まで行ったり、もういいといわれるほどエゾシカを
撮影したり、とても楽しかったです。撮影ツアーは明日
が最終日ですが、またいい景色が待っていてくれること
を信じています。そういえば、釧路川のくぅちゃんを見
にきた観光客が川に落ちたそうですね・・・。    


2月16日(月)

今朝の美幌峠、屈斜路湖の中島の真上か太陽が昇って
きて、とてもいい景色になってくれました。気温はそ
れほど低くなかったものの、風が強いために体感的に
はとても寒かったです。久しぶりに髭が凍りました。
撮影ツアーの最終日はとてもいい条件に恵まれて、み
なさん満足していただけたようでよかったです。どん
な写真を撮っていたのかは、しばらくしたら参加者の
写真を載せますのでお楽しみに。         


2月17日(火)

今朝も気持ちのいい朝でした。スカッと太陽が昇って
きて頑張るぞって気持ちになりますね。しかし、雪も
たくさん降ってくれて、久しぶりに雪かきをしました
よ。乾いた雪でしたがそのときにはもう雪面が凍って
きていたので気温が急激に上がったのでしょう。風が
おさまって冷え込んでくれれば、霧氷がびっしりつい
た冬らしいに戻ってくれることを期待しています。 


2月18日(水)

今朝の音羽橋、マイナス20℃くらいまで気温が下がり真冬
らしい景色を見せてくれました。期待通り霧氷も見事でき
れいについてくれましたね。こういう気温が一週間でも続
いてくれれば、道東の景色も例年通りとなるはずです。と
ても寒いのですが、やっぱり冬はこうでなくちゃ、と声を
大にしていいたいです。しかし、そのせいか朝の音羽橋は
たくさんの人が来ていましたね。           


2月19日(木)

今朝も冷え込んでマイナス20℃近くなりました。釧路川で
は気嵐が立ちのぼり、霧氷もビッシリついていい景色が広
がっていました。こういうときはいろいろなところを回ら
ないともったいないので、忙しくなります。昨日は鶴居方
面だったので、今日は釧路町あたりを動き回りました。ミ
ンクが川を渡っている姿を見かけましたが、気がつくのが
おそくて撮り逃してしまいました。          


2月20日(金)

このエゾシカの子供は、おしりに木の葉を付けたままいっ
しょう懸命に地面から出ている草などを食べていました。
このところ雪が続いているので、おなかを空かせているの
でしょうね。しかし、見ようによっては○ンチがついてい
るようにも見えます・・・。そんなことが気になるのも、
人間だけなのでしょうか。おおらかでいいですね。   

 

2月21日(土)

東京は暖かく、カワヅザクラもピークを過ぎるころとなって
いました。白い景色だけの世界から色のたくさんある世界に
来ると、とても新鮮な感じがします。釧路ではサクラが咲く
のは5月中旬なので、3ヶ月の差があるんですね。今日の釧
路は吹雪で大変だったみたいです。帰ったら雪かきですね。


2月22日(日)

日比谷公園ではたくさんの花が咲いていました。カンヒザク
ラにはメジロもやってきて、春らしい景色になりつつありま
した。もうユキヤナギも緑の葉を芽吹いていて、こちらとの
季節の差を感じます。でも、雪が降っている寒いところに帰
ってくるとホッとするのですよね。都会のなかに作られた自
然、昔からの手つかずの自然、どちらもいいですね。   


2月23日(月)

今朝はいい感じの日の出でした。でも、冷えたわりに霧氷の
つき具合はいまいち。出かけてみたもののがっかりでした。
今年は去年の反動からか雪が多いのですが、これだけ積もる
とエゾシカも歩くのに苦労するのか、雪が少ない場所に集ま
っていました。このハクチョウはいつもの場所にいましたけ
ど、動物たちも苦労している感じが伝わってきましたね。 


2月24日(火)

だいぶ冷え込みが続いていたので、そろそろ摩周湖も
凍っているのではと期待して出かけてみたのですが、
まったく凍っている様子がありませんでした。青々と
した摩周ブルーの湖面が広がっていて、まるで春のよ
うな景色でした。とても2月の景色とは思えません。
摩周湖が凍るのはいつなのでしょうか。      


2月25日(水)

だいぶ雪が多く生き物の動きもあまりないので、今日は
自宅で事務作業をしていました。家の近所にも湿原のよ
うな場所があるので、ちょっと撮影に出てみたら足跡が
ありました。ただ、この足跡は何者のものなのか、正確
には分かりません。近所はネコも多いし、イヌも自由運
動しているし・・・。キツネかもしれないけど、断定で
きないんですよね。ウサギなら分かりやすいのですが。


2月26日(木)

このところの大雪でエゾシカが倒れてしまったりしている
のが多いのか、ワシが群がっている姿を見かけることがあ
ります。このオオワシもふだんでは見ないようなとても近
い場所にいました。カラスも多かったので、どこかに食べ
物があったのでしょうが見つけられませんでした。しかし
広いこの湿原で、どうやってエサを見つけているのでしょ
うか。気になります。                


2月27日(金)

朝は季節外れの濃い霧が発生して、とても幻想的な景色
が広がりました。霧のおかげであちこちに霧氷が見られ
てとてもよかったです。こういう天気が続いてくれると
頑張らなくてはと思います。とはいえ、冬になってから
けっこう晴天続きだったので、そろそろ休憩したいかも
といった気分にもなりつつあります。もう少し頑張れば
またいいこともあると期待して、早起きしたいと思いま
す。                       


2月28日(土)

今朝も濃い霧が発生していて、幻想的な景色になってい
ました。しかし、いまいち。なぜかといえば昨日のよう
に霧氷がついていないのですね。これが春先であれば貴
重な景色としてもっと頑張ったのでしょうが、昨日が良
かっただけに通り過ぎてしまう場所の方が多くなってし
まいました。うーん、このまま春がやってきてしまうの
もなんかさみしいです。大きな流氷ビッシリという景色
も撮っておきたいです。