2015年3月分


3月1日(日)

今朝は曇天の予報になっていましたが、水平線から朝日が昇り、すばらしい
景色を見せてくれました。離れていた流氷も戻ってきてくれて、参加者みん
なたくさんのシャッターを押していました。しばらくすると雲がかかってき
て流氷も去っていきました。朝の撮影のためだけに舞台がそろっていたかの
ようでした。みなさんのパワーがこの景色を呼び寄せたのでしょうね。  


3月2日(月)

羅臼に入りましたが、朝からすごい雪でとんでもないことになっています。
撮影に出てみたものの、まともに撮ることができず変なところで閉じ込めら
れてしまうことがないように、宿に缶詰になりました。午後になるとどんど
ん風も強くなって、建物自体がゆれるようになりました。この天気はどうし
てしまったのでしょうか? すでに道路は通行止め。明日が心配です。  


3月3日(火)

朝からの船に乗りたかったのですが、吹雪のおかげで朝一の船は欠航。流氷
も大きく離れてしまって越境しないとない位置まで行ってしまったようで、
近場の氷の上で撮影となりました。今回、初めてオリンパスのEーM1で撮影し
ましたが、ミラーレス特有の癖があるものの思っていた以上にしっかりピン
トがあっていてびっくり。カメラもあと数年で大きく変わる可能性を感じま
した。                               


3月4日(水)

連日の雪です。釧路圏は雪が少ないのがいいところだったのですが、こん
なに降られてしまうと滅入りますね。雪がなければみられない景色がある
ものの、雪が多すぎて移動できないのは困ります。通行止めになるかもと
思い切って移動できないのも参りいますね。自称雪男があちこちから北海
道にやってきているからなのでしょうか・・・            


3月5日(木)

春というか一ヶ月先の気温が続いていて、ほんとうに春が来てしまった感じ
です。阿寒湖のボッケに行っても、気温が高いせいなのか雪が多すぎて冷め
てしまったのか、湯気も上がっていない状態でした。ただ、地熱で地面が出
ているところは小鳥たちが集まってきていて、貴重な食べ物をみつけられる
場所となっていました。このツグミも一生懸命でしたよ。        


3月6日(金)

朝、久しぶりに少し冷えた感じがしました。でも、湿原の中は霜もつかな
くて意外と平凡でした。今シーズンの道東はなかなかぱっとした景色を見
せてくれなくて、手ごわいですね。せめて朝から晴れるという予報がでて
くれれば気持も引き締まるのですが・・・。旭川のほうは雪が少ないとい
う話で、みんな困っているみたいです。               


3月7日(土)

東京ではカワヅザクラが見頃になっていました。真っ白な景色のところか
らくると、季節の差を感じますね。あいにくの小雨が降っている状態でし
たが、色彩やしっとりした感じに癒されました。今年の桜は開花のタイミ
ングはどうなるのでしょうか。次回上京してくるときにも、きれいな桜が
楽しめるとうれしいのですが。                   


3月9日(月)

いつものパターンで、北海道へ戻る前に日比谷公園をひとまわり。菜の花が
満開になっていてきれいでした。そのほかヒカンザクラやカンザクラも咲き
はじめていて、これから春らしい景色が楽しめそうでしたね。東京のサクラ
の開花は例年通りだそうで、うまく楽しめればと思っていますが、どうなる
でしょうか。                            


3月10日(火)

午後から荒れるというので、さっと伊藤サンクチュアリの様子を見に行って
きました。天候がよくないのでタンチョウの動きもあまりなく、風が前から
吹き付けてくるので、雨が降り始めたらすぐに撤退となりました。今夜から
雪になるということですが、どのくらい積もるのでしょう?さすがに毎週の
吹雪はもういらないです。                      


3月11日(水)

一羽だけでぽつんと湖畔にたたずんでいたハクチョウの子供。まわりに親は
いないかと見てみたのですが、まったく姿はなく取り残されてしまったよう
でした。かといって、怪我をしたり病気という感じもしなかったので、寝坊
して餌場に行くのに間に合わなかったのでしょうか。これから北へと帰って
いくシーズンなので、置いてきぼりにされないといいですね。      


3月12日(木)

今シーズンは雪が多いせいでタンチョウが繁殖地へ戻るのが遅くなってい
て、まだ給餌場にかなりの数が集まっています。本来なら20羽程度しかみ
られない時期に100羽近く集まっているのですから、ある意味異常なのかも
しれません。でも、タンチョウを撮る依頼があったので、私にとってはラ
ッキーでもあります(笑)。ただ、いつまでいてくれるものでしょうか?
今日もかなりのタンチョウが山を越えていましたから・・・      


3月13日(金)

シーズンオフ直前の阿寒国際ツルセンターへ行ってきました。タンチョウ
よりもハクチョウの方が多いくらいで、季節の移り変わりを感じますね。
邪魔者のハクチョウですが、ちょっといいシーンも見せてくれました。彩
雲が出ていたのはほんのわずかの時間でしたが、そのなかを飛んでくれま
した。無事に北へ帰っていって欲しいですね。            


3月14日(土)

シカの姿を撮りに出かけてみましたが、こちらの方もだいぶ春らしい動きに
なっているようで、少し前とは違う様子になっていました。日中もたくさん
姿があったのに、数えるほどしかいなくてがっかり。でも、夕方まで待って
いたら、たくさんでてきました。しかし、最近は道路にもたくさん出てきて
いて、遠慮なく横断するので危なかったです。車は止まってくれるものと思
っているのでしょうか・・・。                    


3月15日(日)

久しぶりにエゾフクロウ顔を見に行ってきました。人気があるようで人が
来ると緊張していて疲れているようでもありました。この数年、いつも見
せてもらえたような人を気にしていない表情ではなかったのが残念です。
世代交代もあると思いますが、この緊張した姿勢をさせてしまったのが恥
ずかしいと思います。見られるのは疲れますよね。ごめんなさい。   


3月16日(月)

すっかり春らしい感じになってしまいました。日中も生き物たちものんびり
していて絵にならないことが多くなって、なかなか苦労しますね。けっきょ
く夕方、ふわっとした霞の中に沈んでいく夕日を撮影して終了。明日から冬
らしい景色を求めてくる人がしますが、どうなるでしょうか? 暖かくなる
のはいいですが、もうすこし変化があるとうれしいですね。       


3月17日(火)

今シーズン初のキレンジャク。以前から来ているという話は聞いていましたが
やっと出会うことができました。さえずりもかわいいですし、姿もきれいです
よね。今年は雪が多いせいなのか、小鳥の大群があちこちで見られているので
キレンジャクも大きな群れがどこかにいるのかもしれません。そんな姿を見た
いものですね。                            


3月18日(水)

FoxFire弾丸ロケで知床に来ています。冬らしい景色というオーダーなのですが
北海道は4月並の気温。それでもなんとか冬っぽい写真をいろいろと撮影してき
ましたよ。その内容は、いずれ紹介できるものと思います。この夕日は、撮影の
フィナーレを飾るとても美しい景色でした。それにしても天気に恵まれてほっと
しています。                              


3月19日(木)

先日、クマの足跡は見られたのですが姿は見られなかったので、見られないものかと
もう一度森を見て回ってみたら、クマはクマでもクマゲラの姿に出会いました。いつ
もと違う様子だったので観察していたら、交尾のシーンを見ることができました。な
かなか貴重な瞬間に出会うことができて、ラッキーでした。今シーズンはいままで見
られなかったシーンがたくさん見られるとうれしいですね。           


3月20日(金)

今朝は霧の摩周湖でしたが、霧氷がついてそれなりにきれいな景色を見せて
くれました。麓では雨だったのですが、展望台のあたりではぎりぎり雪だっ
たので溶けずに残っていてくれた感じでした。ただの霧で真っ白という状態
ではなくてよかったです。それにしても今シーズンはよく雪が降りますね。
まだゴールデンウィークがあけるまでは油断できませんから。      


3月21日(土)

桜が見頃ということで、新宿御苑をひと回りしてきました。すべてが見頃と
はいえませんが、シダレザクラはけっこう色づいていい感じになっていまし
たね。ポツンと残っていたスイセンも桜色と一緒に写すととても春らしい感
じになります。そういえば、以前は紅葉と一緒にスイセンを撮ったこともあ
るので、ずいぶんと花期が長い花なんですね。             


3月22日(日)

今日はちょろっと神代植物公園へ。オオカンザクラが見頃になっていて、ヒヨ
ドリが花の蜜をなめにたくさんきていましたね。ほかにもハナモモがだいぶき
れいに咲いていて、あと数日で満開となるのかなといった感じでした。ウメの
方はさすがにピーク過ぎ。遅咲きのものが残っていたくらいでした。それにし
ても人が多いこと。それだけで疲れてしまった感じでした。        


3月23日(月)

沖縄の花というイメージがありますが、あちこちでカンヒザクラも植えら
れていますね。濃いピンクがとても目立っていますが、花自体は花びらが
大きく開かないのでアップで見るよりも樹全体の色を楽しむサクラのよう
に思います。ここでは斜面に咲いていたので、背景が黒くなって、花の色
を印象的に見せることができました。実際はとても変な場所でしたが、写
真になると印象が変わりますね。                  


3月24日(火)

オオカンザクラは咲いたばかりのときは白っぽい花びらですが、花が熟成
すると色が濃くなっていかにもサクラという感じになりますね。この樹も
ピークを過ぎていましたが、おかげでとても濃いサクラ色を見せてくれま
した。東京の午前中は快晴で、青空の中とてもきれいでした。風が出てき
ていたので、午後には散り始めていたかもしれませんね。       


3月25日(水)

北海道に戻ってきてみたら、朝から吹雪いています。たまった雑用など片付けて
ちょっとだけ伊藤サンクチュアリを見てきました。まだ30羽ほどのタンチョウが
きていて、いつになったら春が来るのだろうという感じでした。1時間ほどしか
いなかったのであまり動きはなかったですが、じっくり待っていたらいろいろチ
ャンスもありそうでしたよ。                       


3月26日(木)

今シーズンは雪が多くて風も強かったので、湿原では葦がみんな倒れていて
とても見通しのいい平坦な景色になっています。雪も深いせいかシカの足跡
もあまり見られず、変化がない感じがします。でも、このところ気温が急に
あがっているので、あっという間にこの雪も溶けてしまうのでしょうね。た
だ、これからタンチョウの抱卵時期なので影響がないことを願いたいと思い
ます。                               


3月27日(金)

札幌でシマリスの姿を見てきました。もう冬眠から覚めて元気よく活動して
いるようですね。ただ、相変わらず追い回している人がいるようで、けっこ
う人の動きには敏感でした。一人で静かに撮影していれば、間近で姿を見せ
てもらえましたが、姿を見るたびにワサワサ移動するような人がいるとすぐ
逃げてしまうので難しいですね。でも北海道に春が来たことを実感できたの
で、よかったです。                         


3月28日(土)

札幌の市街は思っていた以上に雪がなくなっていてびっくりなのですが、旧
道庁前の広場は雪がなくなっているのに立ち入り禁止になっているところが
多くて残念でした。スズメの声があちこちで聞こえるのでしばらく様子を見
ていたら、巣作りをはじめていました。これから小鳥たちは巣作りに抱卵と
忙しくなりますね。                         


3月29日(日)

季節の変わり目の札幌、被写体探しに苦労しますね。教室前にちょっと撮影
しようと前日に見つけた花を見てみたら、寒くて開いていない・・・。急遽
うろうろして樹の幹に隠れているタヌキを発見しました。探してみれば、な
んとかなるものですね(笑)。                    


3月30日(月)

このところ、一気に雪が融けていますね。数日札幌に行って戻ってきてみた
ら、家の前に山積みになっていた雪もかなりなくなっていました。東京では
もうサクラが満開になったようですし、春がすごい勢いでやってきているよ
うに感じます。ヤナギの花芽もどんどんおおきくなっていて、雪がなくなる
のももうすぐのようです。                      


3月31日(火)

数日ぶりの釧路湿原。一気に雪が融けていますね。真っ白だった湿原もあ
ちこちで倒れた葦が見えていて、かなり増水しているようでした。水面が
見えると小魚や水辺の生き物が活動を始めているのか、あちこちにアオサ
ギの姿が見られました。これだけ水位が上がると、湿原の中で活動してい
るエゾシカなどは大変でしょう。季節の変化が激しくて、こちらもあわて
てしまいます。