2007年9月分
9月1日(土)
あちこちでオオアワダチソウが咲いています。オオハンゴ ンソウがピークを過ぎたあたりですが、またちがった花が 景色に彩りを添えていますね。草原では虫の声が聞こえる ようになって、秋がどんどん近づいている感じがします。 そういえば、コオロギの幼虫は姿を見ましたが鳴き声は聞 いていません。これからなのか、種類が違ったのか。秋の 虫の声も楽しみにしたいと思います。
9月2日(日)
鶴居村のコスモス畑です。ちょうどコスモスが満開の見頃 を向かえています。明日から天気があまり良くないような ので、雨で傷んでしまわないといいですね。しかし、東京 あたりだとこれだけ花畑があると人だかりになってしまう のですが、誰もいないんですよね。牧場風景が広がってい るのが当たり前の北海道では物足りないのでしょうか。丘 一面がコスモス畑なら、有名な観光地になることでしょう けどね。
9月3日(月)
しばらくシトシト雨の降るような天気が続くようです。 庭に蒔いたヒマワリも、夏の日照不足のせいなのかぜん ぜん背丈が伸びず20cmくらいのちいさなまま花を咲かせ ています。もう少しすると、美瑛あたりではヒマワリ畑 がきれいになる頃でしょうね。エダマメも植えたのです が、実ができないままサヤが実っています。こちらで家 庭菜園をするのは、けっこう手間がかかりそうですね。 来年もなにかやってみたいと思いますが、どうなること か??
9月4日(火)
こちらは自然というか原っぱがたくさんあるせいかクモも 多いです。庭でも車をしばらく動かしていないと蜘蛛の巣 だらけになってしまいます。でも、こんな感じできれいに 輝いている蜘蛛の巣はなかなか出会えません。それから秋 にむかって野原が色づいてくると、蜘蛛の巣もいっそうき れいに輝いて見えるでしょうね。
9月5日(水)
台風の影響からなのか、毎日というか刻々と天気予報が変わって いきます。今日も午後から晴れなんておもっていたら、けっきょ く一日ドンヨリした天気でした。湿原ではアシなどが穂を付けて 緑から黄金色に変わりつつあります。このあたりでは猛毒で有名 なトリカブトの花がけっこう咲いています。花だけを見ていると きれいなんですけどね・・・。一度悪くなってしまったイメージ はなかなか回復しないということでしょうか。
9月6日(木)
関東は台風が接近して大変なようですね。熊牛の方も夕方 近くから本格的な雨になりました。台風は来ないはずの道 東なのですが、今回はどうなるのでしょうか。雨がスゴイ と湿原などでも増水してかなり雰囲気が変わるのでしょう ね。ただ、風が強いと大木が倒れてしまうことが多いので 心配です。開発で大きな木も少なくなりました。フクロウ など森の生き物たちの住処が無事だといいですね。
9月7日(金)
湿原では草紅葉の始まっているものがあります。まだ緑が 多いなかでははっきりした赤はとても目立ちますね。雨に 濡れているといっそう赤が鮮やかになります。湿原も周辺 部からどんどん秋の装いに変わってきているようです。今 晩から台風が接近しますが、どうなるでしょう。日中見て きた感じでは、増水などはしていませんでした。台風一過 も期待できるのでしょうか。
9月8日(土)
釧路周辺ではリスなどの姿は思ったほど見られません。山が 一度切り開かれていて、彼らの生息できる環境がなくなった ためなのでしょう。むしろ旭川や札幌などの都市部周辺に残 された山の方がずっと数が多く見れる気がします。日本には 自然のように見えて人工的に作られた緑の環境がたくさんあ りますが、このあたりもそんなものかもしれません。あちこ ちで小動物の姿が見られる環境に憧れます。
9月9日(日)
今朝は霧がとてもいい感じに出ていてきれいな朝でした。霧 が出ているときは、どこから撮影するか判断が難しいのです よね。霧の濃い中に入ってしまうとどんより曇ったようにな ってしまうし、すっきり晴れてしまってもダメです。霧が流 れている切れ間のあたりがちょうどいいんです。今日はわり といい条件で霧が流れてくれたので、ブロッケン現象なども 見られましたよ。
9月10日(月)
源流部から河口まで堰がない数少ない川の釧路川。そろそろ サケ・マスが遡上してきているようなのですがサケはだいぶ 下に孵化場がありそこで一網打尽にされてしまっているよう です。これも水産資源として考えると仕方ないでしょうか。 でも、水位が上がったときにはそこを乗り越えて上流へ上が ってくる個体もいるようです。家の近くの河原に降りたら力 尽きてしまったカラフトマスの姿がありました。群れではな くたった一匹だったとしたら寂しいでしょうね。
9月11日(火)
気温が下がってきたのに合わせて、草原も秋らしくなって草 の色も緑から枯れ草色に変わり始めました。木の方も気をつ けて見ていると、黄色っぽい派になってきているものがあり ます。チョウの飛ぶ姿もだんだん元気がなくなってきた感じ がします。残り少ない花を求めてやってきてしますが、飛び 方がゆっくりなんですよね。
9月12日(水)
季節感がともなわないままどんどん秋に向かって進んでいる みたいですね。体の方は、春から変わっていないような気が しています。ナナカマドの実も赤くなってきていますし、ダ ケカンバの葉は痛み始めていて、紅葉のタイミングはどうな るのか、ちょっと心配です。大雪山の方は、もう撮影部隊が ぞくぞくとやってきているんでしょうね。北海道にいながら 情報不足で、状況が分かりません・・・(苦笑)
9月13日(木)
細岡展望台、珍しくたくさんのカメラマンが(といっても 5、6名ですが・・・)集まっていました。今日あたりは ちょうど釧路川が蛇行する向こう側に夕日が沈むタイミン グだったようです。ただ、残念なことに低い位置に雲があ って日没時間を向かえる前に雲に隠れてしまいました。い いと思えるタイミングが分かっていても、簡単には見せて くれないものなのですよね・・・
9月14日(金)
夏が戻ってきたような暖かい?天気でした。朝は気合いを入れて 起きてみましたが、下の方は例に漏れず霧に包まれていました。 でも、ちょっと高台に上がるとわずかの間でしたが、朝焼けを楽 しむことができました。これからしばらく天気はあまり良くなら ないようです。これが紅葉に悪い影響がないといいのですが、ど うなるでしょう? やっぱり紅葉は晴れているときの方がいいで すよね。
9月15日(土)
弟子屈町にあるミズナラの銘木です。割と大きな木で、樹齢な どが書かれた看板があった気もしましたが、見てこなかったで す。道路のすぐ脇なので根本から思うような構図で撮影できな いのが残念ですね。道路の裏側には苔がビッシリとついていて とても迫力があるのですが、そこから撮影しようとすると道路 も写ってしまいます。その左側にもなかなか貫禄のある木があ りますが、何の木だか分かりません・・・。もっと勉強しない とね。
9月16日(日)
ミゾソバの花がきれいに咲いています。葉も紅葉をはじめて いて、ピンクの花との組み合わせがきれいですね。よく見て いればホザキシモツケもまだ咲いていて、湿原の周辺にはポ ツポツといろいろな花があるようです。こんな彩りを楽しめ るのも、今年はあと少しです。森は下からだんだんと色づい ていきますから、これから視線が上に向いていくことになり ますね。
9月17日(月)
今朝はとてもきれいな朝焼けでした。天気予報では日中は曇りで 早朝撮影は一か八かでした。でも、目が覚めたのでそのままの勢 いで出かけてみて正解でした。私の場合、朝起きられたときには わりと高い確率で朝焼けなどを撮影できるようです。自分として は呼ばれていると思っているのですが、どんなものでしょう? こういう理想的な焼け方をすると、きれいなのは一瞬で場所の移 動などできないですから、どこで撮影するか大切ですね。もう少 し違う場所からも撮りたかったのですが、やはり時間はありませ んでした。
9月18日(火)
湿原の中もカヤがたくさんの穂を付けて風に揺られるよう になりました。きらきら光る様子を逆光で撮りたいと思っ ていたんですが、ドピーカンのまま夕日は沈んでいってし まったので、あまりにもゴーストが激しく断念しました。 山梨にいたときは山中湖のパノラマ台あたりがススキのき れいな場所でしたね。もう見頃になっているのではないで しょうか。こちらではほとんどススキを見かけないので、 こんな風景があるのはうれしいです。
9月19日(水)
網走方面、午前中は晴れという予報だったので出かけてみまし たが、青空がなくなんとなく様子を見て回ってきただけになっ てしまいました。しかし、女満別ではまだヒマワリが咲いてい るのですね。花はあまり傷んでいないので、日照不足のせいで 成長が遅れていたのだと思います。この花畑もヒマワリだけで はなくコスモスとかも植えればいいと思うのですが、難しいの でしょうか? これから紅葉観光のついでに寄ってもらえる気 もするのですが・・・。
9月20日(木)
湿原のキリギリス、やっと姿を見せてくれました。敏感なので すぐに逃げてしまうことが多かったのと、湿原は広すぎて近く で見にくいというのが理由なのですが、今日はすぐ近くで鳴い ていました。関東で見ていたのと比べると少し小振りな感じが しましたが、この個体だけでしょうか。しかし、今日はなぜか 急に蒸してきました。気温も25度近くなり一時的ですが暑かっ たです。この程度で蒸し暑いと感じるのは、体が北海道に馴染 んできたということでしょうか。
9月21日(金)
野付半島へ行ってきました。ススキがたくさんの穂をなびか せていて、夕日にキラキラ輝く姿がとてもきれいでした。も うタンチョウは釧路湿原エリアに集まってきているのか、ま ったく姿を見ませんでしたね。もうしばらくすると冬の渡り 鳥がやってきて賑やかになることでしょう。夕日もなかなか きれいでしたよ。
9月22日(土)
世の中連休なのですね。ぜんぜん知りませんでした。その せいなのか観光客も多くなっている感じがします。そうな ると遠出も億劫に感じますね。人がたくさん出ていると、 落ち着いて撮れないことも多いですから。天気の方もスッ キリと晴れるわけでもなく、どこへ出かけるか判断が難し いです。夕方、摩周湖のあたりは晴れていましたが、家の 方はどんより曇っていたそうですしね。
9月23日(日)
サンゴソウを見に行ってきました。部分的には見頃なので すが、まだのところもあって撮影できる位置は限られてい ます。さらに観光客も多く人も画面に入りやすいので、な かなかシャッターを押せずに苦労しました。そんなことを しているうちに、曇って来ちゃうし・・・。以前来たとき にはたくさんカモメなどが来ていたのですが、今日は遠く にしか姿を見られませんでした。ここで水のあるところへ きてくれれば、いいアクセントになったのに。残念。
9月24日(月)
紅葉も色づき始めて、なんかそわそわと落ち着かない感じ です。大雪山は見頃をむかえ、明日には初冠雪かといわれ ています。昔、取材で層雲峡へ行ったときに、やはり初雪 しかもドカ雪に当たってしまい、レンタカーも夏タイヤの ままだったので怖い思いをした覚えがあります。結果とし てはいい写真が撮れて仕事の評価も高かったのですが、さ すが北海道とビックリしました。明日は果たして雪が降る のでしょうか?
9月25日(火)
今日は変な天気でした。寒冷前線が北海道を通過したそう ですが、見事に雹が降りました。こんなのを見たのは初め てです。フィールドに出ているときならがんばって撮影し たかもしれませんが、痛そうですよね。大きさが1cm程度 のものだったので無事でしたが、もっと大きなものだった ら、大変なことになっていたかもしれません。大雪山は初 冠雪したようですね。
9月26日(水)
日の出から日没・月の出までビッシリ撮影しました。昨夜は 中秋の名月だったらしいですが、雲が多くてちょっとだけし か月の姿は見られませんでした。しかし、今日はピーカンな のできれいな月が昇ってきましたね。日の出がピーカンだと ゴーストがきつくて撮りにくいですが、月の場合はピーカン がいいかもしれません。こういう場所で動物などが出てきて くれれば最高ですが、うまくはいきませんね。
9月27日(木)
秋が近づいてきて、タンチョウも湿原の周辺に集まってきてい ます。鶴居村の畑には一カ所に10羽以上集まっている場所がい くつもあります。この時期になると子供をつれていても警戒心 が緩くなっているので、姿を観察しやすいですね。畑にタンチ ョウが集まるというのは自然な姿ではないかもしれませんが、 人間が環境を奪ってしまったのですから、仕方ないですね。
9月28日(金)
道東エリアの紅葉はまだこれからなのですが、なぜか1本だけ きれいに色づいている木がありました。すでにヤマブドウは真 っ赤なものがありますが、樹木として見事なのはこれくらいで しょう。紅葉のいいタイミングはすごく短いので、これからの 撮影はバタバタしますね。しかし、上京しなければいけない用 事も続いていて、いいタイミングで撮影できるのか心配です。
9月29日(土)
今朝出会ったキタキツネです。いろいろなところで姿を 見るのですが、なかなか撮影させてくれませんね。場所 によっては餌付けされていて車を見ると寄ってくるよう なものもいますが、釧路湿原ではそういうキツネを見た ことはありません。これが本来の姿なのでしょうね。湿 原の周りはほとんど牧場になっていますから、そのあた りを生活の場として、ときどき湿原にやってくるのかも しれないですし。
9月30日(日)
東京は朝から一日雨でした。仕事の前に周辺で撮影したのですが、 あまり花の姿は多くないですね。そのなかでアサガオが雨に打たれ てぐったりしている姿がありました。でもこのアサガオは上を向い て咲いていたために、水がたまってしまっていました。水が溢れ出 す様子を見ていると、娘のよだれを思い出してしまいましたよ(苦 笑)。自然が生み出す造形って、なんてすばらしいんでしょう。