2008年2月分


2月1日(金)

今日も野付半島などを回ってきました。もうコミミズクの時期
は終わってしまったようで、姿を見たという話しを聞いたくら
いで、わたしは出会えませんでした。夕方は雲もほとんどなく
夕日が見られてラッキーでした。夕日を撮影し終わって帰ると
きに氷上を歩くシカの姿がありました。こういうのはデジタル
でないと撮影できない被写体ですね。           


2月2日(土)

今朝の気嵐はなかなかのものでした。釧路川のタンチョウを
撮ろうとしても気嵐のせいで霞んでしまうくらいでした。で
も霧氷がついているのは川岸だけで、他のところはまったく
といっていいほどついていませんでしたね。気嵐は空気が乾
燥している方が出やすいのでしょうか。気温もマイナス20度
より低くなっていましたが、気嵐が出る条件はそれだけでは
ないように思います。写真は、尻尾に氷のアクセサリーをつ
けているタンチョウです。               


2月3日(日)

上京したら雪ですね・・・。この雪が釧路に降ってくれればいい
のに。仕事の前に撮影をしていましたが、けっこうしっかりと積
もっていました。季節外れに咲いているバラの上にも雪がのって
いて、重そうにしていましたね。夕方には雪も上がりかなり融け
てしまいましたが、こちらでは久しぶりの雪景色となって朝から
がんばって撮影している人も多かったみたいですね。     


2月4日(月)

昨日降った東京の雪も、ほとんど融けてしまいました。日比
谷公園ではマンサクの花が咲き始めていて、春が近づいてい
ることが感じられます。今日あたりはフクジュソウの咲いて
いるところは、いかにも新春といった雰囲気で撮影できたの
ではないでしょうか。北海道の冷え込みも一段落したという
ことですが、帰ってみると夕方の気温はマイナス4度。まだ
まだ冬なんですよね。春が来るのが待ち遠しいような、当分
しっかり冬でいて欲しいような、複雑な気分です。    


2月5日(火)

朝は屈斜路湖、午後はウトロとけっこう撮影三昧の一日となり
ました。屈斜路湖はほぼ全面凍結し、朝はハクチョウが舞って
くるシーンを存分に撮りました。そろそろ御神渡りも見られる
かもしれませんね。ウトロでは久しぶりにたくさんのシカの姿
を見ることができました。牡鹿の姿が多かったのも珍しかった
と思います。夕日は残念ながら雲に隠れてしまいましたが、楽
しく撮影してきましたよ。流氷もたくさん来ているので、冬の
道東シーズンも本番となりましたね。           


2月6日(水)

朝はピーカンでしたが夕方には少し雲も出てきてくれて、空の
表情が少し変わってくれた感じでした。写真を撮るときに晴れ
ている方が光があっていいのですが、それも快晴続きとなると
違う空の表情が欲しくなります。撮影していて一番困るのが曇
天のとき。とくに冬は困りますね。よほど影が出ては困るとき
以外は、光がないと雪景色はベタッとしてしまいますからね。
明日も晴れの予報ですがどんな空の表情が見られるでしょう。


2月7日(木)

塘路湖では氷が押し上げられて陸で盛り上がっています。御神渡りも
できているようなできていないような微妙な感じですが、目の前で見
られる盛り上がった氷はなかなか迫力ありますよ。一度雪が降ってし
まったので氷の質感は弱くなってしまいましたが、まだしばらく見ら
れると思います。湖畔の周りにはたくさんの動物の足跡もあり、どん
な動物がやってきたのか想像してみるのも面白いですよ。     


2月8日(金)

だいぶ流氷も羅臼側に入ってきているようですね。風を見ながら
野付半島にもついてきているのではと期待したのですが、水平線
のあたりに何となく白いものが見える程度でした。海岸に漂着し
たアザラシについているオオワシの姿を撮影できましたが、これ
で流氷がきていてばもっとカッコイイ絵柄になったのですが、思
うようにはいきませんね。尾岱沼のあたりではキタキツネの姿も
みかけました。                      


2月9日(土)

今朝も気嵐が見事に立ちのぼっていました。やはり釧路川沿いだ
けなのですが、全体が霧に包まれているのと違って強い太陽の光
があるので、とてもきれいですね。ただ、日が出てから気嵐が消
えてしまうまでの時間がとても短く、手早く撮影しなければいけ
ません。いかに早くいい撮影ポイントを見つけてたどり着くかが
勝負のポイントです。気嵐は霧のように漂ってどんどん変わって
いくのでポイントの見極めが難しいのですよね。それだけに同じ
場所で撮影していても変化があって楽しいです。       


2月10日(日)

このところ快晴続きだった釧路圏でも、少し雲が出てきてく
れました。これぞとばかりに朝の撮影を済ませた後、爆睡。
しっかり夕方まで寝ていましたが、かえって疲れが出てきた
のか、だるいのですよね。またこの後しばらくは曇天の予報
もでているので、この機会に体力回復を図りたいですね。つ
いでに雪がドカンと降ってくれればありがたいですが。今年
は冬らしい雪景色って、撮れていないんですよ・・・   


2月11日(月)

フレペの滝に落ちたエゾジカが気になって見に行って来ました。
しかし、もう姿はありませんでした。無事に崖を駆け上がって行
ったのか力尽きて落ちてしまったのか・・・。自然は自力で生き
ていかなければいけない掟があって厳しものですね。しかし、そ
の死も他の命が繋いでいってくれることになっています。命の連
鎖はとぎれることがないのです。帰りがけに、流氷に閉ざされた
海で困っているトドがいました。見渡す限り氷が割れているとこ
ろがなく、無事に脱出できるでしょうか? 今晩から少し荒れる
ようなので、きっと氷も割れてくれることと思いますが・・・ 


2月12日(火)

雪という予報に期待していたのですが、なんと雨になりまし
た。おかげでだいぶ雪も融けてしまいましたね。これからど
の程度降ってくれるのか分かりませんが、今年の予定は大幅
に狂ったことになります。3月頃にも一降りあるみたいです
が、この時期の雪は湿っているのですぐ融けてしまいますし
ね・・・。このお湿りで霜などがきれいにできることに期待
をかけて明日も日の出前から頑張ろうと思います。この天気
に参ったなぁと思っていたら、予想に反してきれいな夕焼け
となりました。ビックリです。             


2月13日(水)

すっかり暖かくなってしまいましたね。朝はマイナス9度しか
下がりませんでした。このくらいの気温だと霧氷もつかないし
面白くないのですよね。湿原の方もだいぶ雪が少なくなって斑
模様になってしまいました。真っ白になった湿原が朝日に照ら
されて赤く染まる・・・、そんなイメージを撮りたいと考えて
いましたが、今年はもう無理でしょうか? これもまさに今の
湿原の姿を捉えた写真なのですが、自分が抱く理想の姿も見せ
て欲しいなと思います。                 


2月14日(木)

エゾジカも日頃の行動パターンが決まっているのでしょうか。湿
原ではだいたい同じ時間に同じ場所で姿を見ることができるよう
な感じがします。きちんと毎日見に行っていればより正確に判断
できるのでしょうが、見たい場所がたくさんあり分散して回って
いるので、なんなかそういうわけにはいきません。しかし、エゾ
ジカの顔は漫画チックで可愛いですね。ダニさえついてなければ
抱きしめてみたいくらいなのですが(笑)。         


2月15日(金)

道東撮影ツアー1日目。釧路空港に到着後、タンチョウを
びっしりと撮影してもらいました。阿寒国際ツルセンター
では、オオワシの登場もありなかなか楽しめましたし、夕
方も夕焼けをバックに寝床に帰っていく姿を撮影すること
ができました。この撮影ツアーのメンバーは去年に続いて
最強といえますね。明日も素晴らしい景色に出会えること
を期待したいと思います。              


2月16日(土)

晴天続きだったのが、一転して曇天・雪の天気となりまし
た。美幌峠の予定をしていましたが、明らかに無理だった
ので、朝は別の場所に移動。午後からはオホーツク海側に
移動して、荒れた冬の海を撮影しました。気温はそれほど
低くなかったものの、風が強くてなかなか楽しかったです
ね。夕方もわずかに太陽が姿を見せてくれて、すばらしい
景色となりました。明日もいい景色と出会えるように頑張
りましょう。                    


2月17日(日)

朝の美幌峠は吹雪いていてとても撮影できる状態ではなかった
ですが、真冬の北海道を体験してもらうのにはいい場所となり
ました。その後、晴天域に移動していつもとは違う被写体に挑
戦し、楽しんでもらいました。夕方はこれまでの荒天が嘘のよ
うな夕焼けがあり、一日の最後を楽しく締めくくることができ
ました。去年のツアーも天気に関しては絶妙の変化を楽しんだ
のですが、今年もスゴイですね。             


2月18日(月)

今年の道東冬の撮影ツアーも無事に終了しました。それぞれの
撮影ポイントでいい天候に恵まれて、なかなかいい写真が撮れ
たのではないでしょうか。参加した皆さん、お疲れ様でした。
しかし、天候が急変したのはやっぱりツアーのせい? 皆さん
と釧路空港で分かれた後、天候はいつものようなピーカンにな
ってしまいました。あれだけたくさん雪も降っていたのに。雪
男・雪女の人がいるのなら、しばらく釧路に滞在してもらおう
かな(笑)。                      


2月19日(火)

このところ暖かい朝が続いていましたが、やっと少し冷え込ん
でくれました。ビッシリとはいえませんが、遠目には白く見え
るくらい霧氷もついてくれて、融けるまでのわずかな間はきれ
いでした。しかし、本当に冷え込んでいるときには10時頃まで
残っている霧氷も7時半には落ち始めてしまいます。でも、そ
のおかげでダイヤモンドダストのようなきれいな景色に出会う
ことができたのですけどね。雲ひとつないピーカンのままの一
日だったので、明日の朝はどのくらい冷え込んでくれるでしょ
うか。楽しみですね。                  


2月20日(水)

朝から晩までたくさん撮影した1日でした。朝の冷え込みはそれ
ほどではなかったものの、昨日までの湿気が残っていたのかきれ
いに霧氷ができていました。身近なところの風景もだいぶ撮影で
きてきているので、久しぶりにマクロ撮影も楽しみました。霜の
結晶もじっくり見てみるとさまざまな形があり、美しいですね。
夕方は摩周湖で夕日と月の撮影もできて、楽しかったです。  


2月21日(木)

満月ですね。昇ってきたばかりのときは赤い月でしたが、高く
なるにしたがって白く輝きだしました。朝日や夕日に比べて月
を撮影するのは月に一回程度のチャンスしかないので難しいで
すね。昨日も月を撮影しましたが、いつも晴れているとは限ら
ないですからね。それにしても、私はいまだに月の出てくる位
置をうまく把握できないでいます。太陽のように動いているも
のなのでしょうか。昇ってくる時間も変わってしまうので、な
かなか把握できないでいます。              


2月22日(金)

だいぶ雪融けも進んでしまいました。森の雪融けは木の幹の
周りから始まります。太陽の光を受けた幹が暖められるから
なのですが、このわずかの熱が大きな景色を変えてしまうの
だと思うと、スゴイですね。今日はクマゲラの姿をチラリと
見ることができましたが、撮影には至りませんでした。また
機会があれば、撮影させてもらえるように頼んでみます。明
日から雪の予報が出ているので、しっかり白い景色に戻って
くれることを期待したいですね。            


2月23日(土)

雪という予報だったのでたくさん積もってくれることを
期待していたのですが、昼過ぎにあっけなくあがってし
まいました。最近は寝床に帰るのが遅いので伊藤サンク
チュアリで最終の大きな団体が飛び立つまで待っていま
した。その甲斐あって、なかなか雰囲気のある写真にな
りましたね。その後は、東京・九州・札幌・地元などの
仲間と楽しい酒宴となりました。明日はもうすこし雪が
積もっていることを期待したいですね。       


2月24日(日)

いままで荒れるといってもたいしたことがない方が多かった
のですが、今日は一日強風で吹雪きまくってくれました。し
かし、釧路湿原のあたりは雪もたいしたことなく風が強いだ
けで、面白くなかったので引き上げてきてわざわざ吹雪いて
いる家の周辺で撮影していました。牧草地が多く風がよく通
るので、地吹雪がすごくて楽しかったです。マイナス10度の
ところで強い風が吹くと寒いですねぇ。鼻がもげるかと思い
ました・・・。                    


2月25日(月)

キタキツネは恋のシーズンを迎えているので、日中でも姿を
見やすいはずなのですが、今年はほとんど見かけることがあ
りませんでした。今日は気温は低いものの風もほとんどなく
穏やかな天気になったからか、丘の上でのんびりしているキ
タキツネと出会うことができました。一匹でいたので、相手
をみつけられないままなのでしょうか。春になったら可愛い
子キツネを連れている姿を見たいですね。        


2月26日(火)

タンチョウの後をSLが走る。釧路湿原ならではの景色です
ね。今日は平日ということもあり、人が少なかったのでタン
チョウも近くで撮影させてくれました。今年はSLの乗車人
数が15万人を越えたということで、臨時の運行もあるようで
すね。この先雪はあまり期待できないですが、こんな景色も
楽しんでみたいと思っています。            


2月27日(水)

ものすごい風雪の嵐となりました。屈斜路湖のあたりでは
風速20m以上の風が吹き、駐車場から湖畔までのわずか数
十mの間でホワイトアウトして、これが山の中なら遭難す
るだろうなと思いました。目は開けていられないし、足跡
もあっという間になくなっていきますしね。ハクチョウも
風を避けてジッとしているものが多かったです。    


2月28日(木)

今シーズン最後の冷え込みが期待できたので、朝からタンチ
ョウに的を絞って撮影していました。しかし・・・ 、あて
は外れてしまいました。朝の音羽橋は気温が下がらずに霧氷
がつきませんでしたし、その後も微妙な天気で不完全燃焼と
いった感じです。湿原も雪融けが進み、今日も給餌場から自
然のなかへ帰っていったタンチョウもいました。これからは
自然の中でタンチョウと出会いたいですね。気持ちも切り替
えて、これからは春を探してみたいですね。       


2月29日(金)

気温がプラスとなりとても暖かい一日でした。地面の雪も一気に
溶け始めていますね。明日はすこし雪が降ることになっています
が、これもすぐに溶けてしまうことでしょう。日中は雲も多かっ
たのですが、夕方には太陽が姿を見せてくれました。薄い雲がか
かっていて、とても柔らかな夕陽でしたね。木々の芽もだいぶふ
くらみ始め、春への準備もできているようです。閏年なので一日
長く2月を楽しむことができましたが、この後は春に向かって季
節が大きく動きますね。