2015年6月分


6月1日(月)

東京ではもうラベンダーが咲いているのですね。見ているとモンシロチョウが
やってきて蜜を吸っていました。今日も晴れて気温が上がっていましたが、湿
度がそれほど高くないので2時間弱ほど撮影していました。あっという間に6
月になってしまっていて、今年も半分まで来てしまいました。後半は穏やかな
天気であってほしいと願いますが、どうなるでしょう。          


6月2日(火)

家に帰ってくると、小学生の娘に時間を合わせる生活が基本になってしまう
ので早々と夕飯を食べていると・・・。曇天と思っていたのに空が色づいて
きました。あわててカメラを持って家の前で撮影。とくに強調した色でもな
くすばらしい夕焼けでした。もっとロケーションがよければと思いますが、
移動したからといって焼けているとは限らないのが難しいところ。でも、外
に出ていたらと思いますよね。                    


6月3日(水)

とある池ではマガモの雛が孵っていました。元気にお母さんと一緒に泳ぎ
まわっていて、とてもかわいかったです。このあとお母さんが気を利かせ
てくれて、子供たちを集めて記念写真を撮らせてくれました。一通り撮影
が終わるとまた池に出ていって、元気に泳いでいました。10羽ほど確認で
きたので、みんな元気に育ってほしいですね。            


6月4日(木)

この時期に真っ白な花を咲かせているのはエゾノコリンゴ。早いところは
もう花も終わってしまっていますが、きれいな花を咲かせている木を見つ
けることができました。エゾノコリンゴはエゾシロチョウの食草でもある
ので、花が終わったあとに葉をみんな食べられて丸坊主になってしまうこ
ともあります。そろそろ昆虫の姿も多くなってきて楽しみが増えました。


6月5日(金)

久しぶりにフクロウの姿を見ました。今日は天気が変わりやすく、雨が降っ
たり晴れてきたりと人間にとっても大変な気候。フクロウもゆっくり休めて
いないのか、眠そうな感じでした。気温のほうは4月並ということで、道内
では雪が降ったところもあったようですね。先日の地震もありますが、せっ
かく暖かくなってきたので、のんびりすごせる気候であってほしいです。 


6月6日(土)

今日はクマゲラに出会うことができました。けっこう間近で木をつつく音
を聞くことができて楽しかったです。アカゲラなどのキツツキが木をつつ
くのとは違って、ハンマーか何かで木を叩いているような音ですね。また
機会があれば、じっくりとその音を聞かせてもらいたいと思います。それ
にしても寒い一日でした。明日は氷点下という予報もあり、また変な天候
になっていますね。                        


6月7日(日)

今シーズン、ぜんぜん姿を見られなかったキタキツネの子、やっと姿を確認
できました。雪が多かったせいで巣の位置が変わっているのもあると思いま
すし、それにともなっていろいろ変わっていることもあるでしょうね。今日
は娘の学校の運動会もあり、元気な子供たちの姿を見てきました。自然にと
っても優しい気持ちを持ってすごせる世の中であってほしいと思いました。


6月8日(月)

クリンソウが咲き始めていますね。水辺を彩ってくれる花でとても目立つので
これからが楽しみです。それにしても、今シーズンはダニが少ないように思い
ます。いままでだと、こういう場所に足を踏み入れると必ずといっていいほど
ダニがついてきたものですが・・・。エゾシカが減ったことでダニも分布が狭
くなる可能性はありますが、これほどとは思えないのですが。       


6月9日(火)

日中は雨がしとしと降っていて、関東が入梅となっていましたが、北海道
も同じような感じでした。湿原のあたりはだいぶ緑が広がってきて夏らし
くなってきているので、カラッと晴れてほしいところです。夜になってか
らはかなり激しい雨になっていて、今年は荒れた天気が続きます。かなり
降っているので、タンチョウをはじめ今年産まれたばかりの子供たちのこ
とが気になります。                        


6月10日(水)

相変わらず変な天気ですが、もうワタスゲが満開になりました。昨夜の雨
の影響なのか、昨年に比べるとぱっとしない感じもします。それでも湿原
がワタスゲの穂で白く染まっている景色はきれいですね。今シーズンはあ
ちこちでエゾシカの姿がありました。減っているといわれていますが、こ
のあたりに集まっているのかもしれませんね。            


6月11日(木)

生きものたちは子育てシーズンで忙しくなっていますね。ウミネコも岩の上で
卵を抱いていました。ふだんから人にも慣れていてカラス並みに人の近くで暮
らしているだけあって、ちょっと近づいたくらいではまったく動じません。も
っとも人のそばにいても危険がないと思ってくれるのは、私にとってはうれし
いですね。人に近づきすぎるのはよくないと思いますが、必要以上に怖がるこ
ともないのですから。人間もほかの動物たちに対してそんな接し方ができるよ
うになればいいですね。                        


6月12日(金)

今年産まれたエゾリスの子が、くるみ割りにチャレンジしていました。親だ
と数分でくるみの殻を割ってしまうのですが、この子は30分くらいがんばっ
ていたでしょうか。それでも殻を割れるようにならなければ生きていけない
わけですから、自然の試練ですね。この調子でがんばって立派に育って欲し
いと思います。                           


6月13日(土)

近所のタンチョウがデントコーン畑に入って悪さをしているところを撮ろうと
狙っていたのですが、どうも人がいることを意識しているのか決定的な瞬間を
撮ることはできませんでした。先日見たやつは、出てきたばかりの芽を引っこ
抜いては根に近いところを食べているようだったのですが・・・。人の近くで
暮らしているので、何をしたら怒られるかわかっているのかも知れませんね。


6月14日(日)

かわいい子達を見てきました。今の時期は、よく観察しているとかわいい子が
たくさんいますね。この子があっという間に大人になって、また新しい子供を
生むわけで、そう考えると忙しいですね。人間は生まれてからまともな生活を
送れるようになるまで、かなり時間がかかります。それも大人が無理やり遅ら
せている感じもしますけど。この子達がたくましく育ってくれることを願いた
いですね。                              


6月15日(月)

この時期は探せば探すだけ自然の被写体が見つかりますね。このところ天候
不順で撮影したい天気に当たらないということがどうも納得いかないのです
が、今しか見られないものがあるのであわてます。このハクサンフウロをは
じめあちこちで花も咲いているし、虫も出てきているし、北海道的には今が
ピークだと思います。お盆を過ぎればもう冬に向かってまっしぐら。あと2
ヶ月ありますが、あっという間です。できるだけフィールドに出ていたいと
思います。                             


6月16日(火)

摩周湖では霧のシーズンになりました。低い霧が立ち込めていてなかなか
幻想的な景色が広がっていました。これから釧路の海霧が入ってくるよう
になると、滝霧も見られるようになりますね。このところ天気が読みにく
くてどう動いていいものか悩むところです。今日も曇天といっていたのに
かなりすっきりと晴れて暑くなりました。              


6月17日(水)

今年は花の咲くタイミングが早いですね。気がつけばセンダイハギも終わりが
近づいてきました。ほかの場所の群生地がどうなっているのか気になりますけ
れど、なかなか見に行くことができず・・・。いろいろやることがあって遠出
できない状態なのですが、あちこち見に行きたいなぁ。北海道で色を楽しめる
季節、貴重ですから。                         


6月18日(木)

エゾイソツツジが満開になっています。今年は昨年の種の跡がたくさん残って
いて、茶色いところがあるのでよく見るときれいに感じないかもしれないです
が、どこまでも広がる白い花の景色は圧巻ですね。とはいっても、さすが道東
という感じで、観光客はまばらです。シラカバがだいぶ伸びてきていてこの景
色も変わりつつあるので、見るのなら今だと思います。          


6月19日(金)

札幌出張に出てきました。いつもは特急に乗るまでにも一度撮影しているの
ですが、今朝はまったくぱっとせず地元の撮影をしないまま移動となりまし
た。撮影実習をする北大植物園のロケハンでは、花はピーク過ぎのものが多
い感じでしたが、エゾシロチョウが発生していて面白シーンを見せてくれま
した。このまま実習の日まで出てきてくれているといいですね。     


6月20日(土)

旧道庁前広場の池では、マガモの子供が産まれていてかわいい姿を見せてく
れます。あまりにも人に慣れているのか、みんなに囲まれても怖がることな
くのんびりしていました。急に気温があがったので、暑くて動けなかったの
かもしれませんが。どこでもこんなふうに生きものとの距離が近くても問題
がおきない世界になればいいのにな・・・               


6月21日(日)

北大植物園での撮影実習、参加した皆さんそれぞれに面白い写真を撮って
いました。バラはピーク過ぎの感じがありましたが、それでも選べばなん
とかなりましたね。ほかにはエゾシロチョウやイトトンボなどもいてあっ
という間の2時間でした。釧路のあたりではこういう景色がないですから
うらやましいですね。                       


6月22日(月)

札幌は天気がよかったのですが、釧路に戻ってくるとまたどんよりとした天気
になってしまいました。北海道は梅雨がないよね〜って仕事が来ているので、
青空がないと困ります(苦笑)。まあ、こればかりはどうにもならないので天
気が変わってくれることを祈るばかりです。近所のエゾシカもすっかり夏毛に
変わっていますね。季節的にはもう夏のはずですが、気分がついていかなまま
になっています。                           


6月23日(火)

ほぼ一日しとしと雨が降る梅雨のような天気でした。近所を回ってみても
生き物も姿を表さないような感じで、庭に広がっているルピナスを撮ろう
と見てみたらエゾシロチョウがとまっていました。しっかりと茎につかま
っている状態なので、雨宿りという感じでしょうか。昨年は隣の庭にエゾ
ノコリンゴがあってたくさん発生していたのですが、今年は切ってしまっ
たみたいで樹はなかったです。近くからやってきた固体でしょうか。そろ
そろ大量に発生する時期なので、昔のような群生を見てみたいものです。


6月24日(水)

今年はほんとうに花が早いですね。厚岸のあやめが原はもうピークを迎えて
いて、このままだと週末のお祭りをまたずに終わってしまうかもという雰囲
気になっていました。見た目はきれいなのですが、一番花が終わっているの
で、どうしても傷んだ花が見えてしまいます。今シーズンはどの花も撮影に
出遅れた感じです・・・                       


6月25日(木)

どうしてしまったのかと思うほど、晴れ間がないですね。晴天率の高いオホーツ
ク海側へ出てみましたが、一瞬晴れただけでスカッとした青空は見られませんで
した。ちょうど花がピークを迎えているので青空の元撮影したいと思っているの
ですが、このまま花のシーズンが終わってしまいそうです。天気ばかりはどうに
もなりませんが、悔しいなぁ。                      


6月26日(金)

クリンソウを見てきましたが、今年は雪が多く寒い日が続いているせいか
育成具合がよくなくて、花がまばらになってしまっています。これでも満
開に近い状態ですが、なんか寂しい感じですね。まあ、日中でも気温が15
℃くらいしかないので、花が育たないのも仕方ないかもしれません。とに
かく寒かったです。                        


6月27日(土)

今シーズン孵ったタンチョウの雛も順調に育っています。もう大人と大きさは
変わらなくなっていますね。模様がかなり違うので、ほかの鳥と間違えること
もあるかもしれませんが、れっきとしたタンチョウです。醜いタンチョウの子
という童話はないので、間違えることもないのでしょうか。あと少しすれば、
空を飛べるようにもなります。このまま元気に育って欲しいですね。    


6月28日(日)

今朝出会ったベニマシコ。なぜか雨でびしょ濡れになったような感じに羽毛
が乱れていました。しばらくこの場所で羽づくろいをしてから出かけていっ
たのですが、寝起きだったのでしょうか。私が撮影しているのはそんなに早
い時間ではないのですが。それとも寝相が悪くて寝癖がひどくなって慌てて
直していたのかも。                         


6月29日(月)

今年の原生花園は花が一気に咲いていてとてもきれいだと思います。ただ
肉眼で見た感じになかなか写すことができないですね。なにしろだだっ広
い景色なので、広く見せると離れたところの花は小さく写ってしまいます
し、難しいものです。肉眼で見ていると、奥に見えるエゾスカシユリもも
っと大きく感じるのですが・・・                  


6月30日(火)

エゾカンゾウが満開です。冬に雪が多かったおかげで枯れたキタヨシが倒
れているので、すっきりと花の姿を見ることができてとてもいい状態です
ね。ただ、小雨が降るような天気なので光がいまいち。どうせならスカッ
と晴れたときに撮影したいです。しばらく晴れ間がないようなので、今シ
ーズンは期待薄なのが残念です。来年はチャンスがあるでしょうか?