2016年6月分
6月1日(水)
初夏のはずですが、急に寒くなりました。今夜は峠では雪が降るという話 もあり、ちょっと異常な感じですね。水辺ではオシドリの群れに出会えま した。近くにメスがいるのかもしれませんが、このあとオスたちは飛び立 ってしまって、その後はわかりません。いきものたちは次の世代を育てて いる時期なので、不要な刺激は与えたくないですからね。
6月2日(木)
センダイハギの花が咲き始めました。いつもよりもちょっと早い感じがし ます。ここで咲いているということは、少し暖かいところではもう満開に なっているのでしょうか、気になります。これからはどんどん花も移り変 わっていく時期ですね。見逃さないようにしておかないと。ただ、急に寒 くなっています。またタイミングが読みにくくなる天気で困ります。
6月3日(金)
久しぶりにシカを見た感じがします。彼らが出てくる場所に行かなかった だけかもしれませんが、ちょっと新鮮でした。もっとも、いつも出てくる ところなので、姿が見られて安心したといったほうが正しいかもしれませ ん。もうすこししたらバンビも生まれてくる時期なので、かわいい姿を見 せてくれることを期待しています。
6月4日(土)
東京はいろいろな花が咲いている時期ですね。アジサイがたくさん咲いて いて、とても色鮮やかでした。ビヨウヤナギはピーク過ぎという感じでし たが、この黄色はきれいですね。最近いつも思うのですが、都内の公園で はほんとうに虫の姿を見なくなってしまいました。昨年のデング熱騒ぎで 殺虫剤撒きすぎなのでしょうか。
6月5日(日)
エゾノコリンゴが満開ですね。コナシなども咲いているところがあり、湿原 のなかで真っ白い花がきれいに映えています。すかっと晴れていて気持ちい いのですが、東京から戻ってくるとさすがに肌寒く感じます。こんな天気が しばらく続いてくれるとうれしいのですが、また曇天に戻ってしまいそうな ので、残念です。これから花のシーズンなので、晴れてほしいな。
6月6日(月)
エゾハルゼミの声がうるさいほどの森のなかを歩いてきました。背が高い木が 多く鳴いているオスはほとんど上のほうで、目の高さくらいまでで見られるの はメスばかりでした。抜け殻がたくさんあったので、遅い時間に羽化している がいないかと探してみましたが、1個体見られただけでした。気がつくと、け っこうダニがいてびっくり。まあ、獣道を歩いているようなものですから、仕 方ないですかね。幸いたかられずに済みました。
6月7日(火)
日中は暑いくらいになったのですが、夜にはちょっと肌寒いくらいの気温 に。夏というにはまだ早い感じがしますが、時期的にはもう初夏ですね。 どうも今年は晴れと曇天の差が激しく、晴れれば雲のない快晴、曇ればど んより。風景を撮るのは難しい天気続きです。道内はどうも撮影に難しい 場所になってしまった感じ。撮影ポイントもどんどんなくなっていきます しね・・・
6月8日(水)
知床で出会ったキタキツネ。おなかがでかいように見えるので、妊婦さん でしょうか。シカの姿もほとんどなく、つまらないから帰ろうと思ったら 見送ってくれました。これから元気な子供をたくさん産んで、かわいい姿 を見せてくれたらうれしいですね。近所ではキタキツネはぜんぜん姿がな いので、うれしかったです。
6月9日(木)
気がついたら近所でもうエゾカンゾウが咲き始めていました。そうなると サロベツ原野などももうそろそろ見頃なのでしょうか。ちょっと見てくる という距離ではないので、思い切って行くしかないのが難しいところ。撮 影するときは、他人の情報に頼らず動くようにしているので、思うように 行かないことも多いですね。でも、意外と当たるものでもあるんですよ。
6月10日(金)
ちょっと足を伸ばしてまだ残雪の残るところを歩いてきました。ちょうどガス がかかって、いい雰囲気になってくれました。イメージ通りに天候が動いてく れるとうれしいですね。釧路圏も霧が出ることは多いのですが、この雰囲気は ないのですよね。ちょっと移動すればまた景色が新鮮に感じられることを楽し んでいます。
6月11日(土)
岬まで歩きたかったのですが、朝に熊が出没したとかで通行止めになって いました。朝一に向かった滝も看板どおりに進んでいったら入り口直前で 通行止めと・・・。今日はなんとも行く先々でついていない感じでした。 熊の方はどうにもなりませんが、もっと事前に通行止めを知らせてくれる ような配慮はないものかなと思いました。
6月12日(日)
クリンソウが見頃になっていました。ほかにも滝などがあって、しっかり 歩きながら楽しむことができました。行ったことがないところは、自分の 目で見てみること大切ですね。これもまた時期が違えば、今回とは違う雰 囲気を楽しめるように思います。短い夏ですから、いろいろ見てまわれる ようにしたいです。
6月13日(月)
北海道も梅雨のような天気になってしまいました。これからしばらくパッと しない天気が続くようです。小雨が降るなか、近所を歩いていたらバイカモ の花が咲いていました。川のあたりはもっとたくさん見られるのかもしれま せん。今の時期は一気にいろいろな被写体が姿を現すので、とてもすべてを 見ることができないのがもどかしいです。
6月14日(火)
道路わきに現れたキタキツネのお母さん。行きも帰りも姿があり、何か いいたそうだったのでちょっと撮影させてもらいました。餌くれギツネ ではあるのかもしれませんが、撮影させてもらったときは私よりも他の ところばかり気にしていて、その視線の先にはたくさんのカラスがいま した。どうも困っているようなので、そちらに歩いていくと、カラスが いなくなった隙を見て帰って行きました。もしかしたら、カラスにいじ められて困っていたのかもしれませんね。
6月15日(水)
湿原の中でオオジシギが元気に鳴いていました。鳥のなかでは大柄ですが この体でオーストラリアからわたってくるのですからびっくりですね。繁 殖期は大きな羽音と鳴き声をあげながら急降下して、求愛のディスプレイ をしています。こちらでは普通に見られるのですが、はじめて羽音を聞い たときは何だろうと思いましたね。
6月16日(木)
東京はさすがに梅雨という天気でしたね。東京的にはたいしたことがな いのかもしれませんが、ジトッとしたように感じました。気温があまり 高くなかったのが救いですね。今日も公園を歩いてみたのですが、花が 咲いていても虫の姿は少ないように思います。ほとんど蚊に刺されるこ ともなかったのはびっくり。殺虫剤、撒きすぎではないでしょうか。
6月17日(金)
今日は本格的に一日雨。場所によっては冠水しているところもあるようで、 北海道らしくないですね。庭を見てまわっていたら、セイボウが雨に打たれ ながらじっとしていました。こんなにしっかりと雨が降るのもめずらしいで すが、しばらく梅雨のような天気が続きそう。明日は雨が上がってくれるこ とを期待したいです。
6月18日(土)
あちこちでルピナスが目立つようになりました。以前は北海道らしい花の ように思っていましたが、いまでは雑草ですね(笑)。あちこちで生えて います。庭で増えているものも放っておいたらどうなるかという感じにな っています。もともとは外来種ということなので、どんどん増えるのはそ のせいなのでしょうか。
6月19日(日)
近所のクリンソウ群生地、だいぶ見頃になっているのですが、以前に比べて 密度が低いように思います。昨年は残雪が多くて変な咲き方をしていたので すが、まだ影響があるのでしょうか。もうすこし一面にピンクに染まるよう な感じになるときれいなのですが。もっとも目で見ている分には十分楽しめ るレベルなので行っても損はないですよ。
6月20日(月)
今日も雨ですね。これだけ雨が続くと気分も落ち込みます。北海道も蝦夷梅 雨という言葉があるくらいなので梅雨っぽくなるのですが、本格的な雨が続 くのは珍しいのではないでしょうか。まだしばらくこの天気が続くようなの で、正直参っています。天気ばかりは自分の力ではどうにもならないので仕 方ないのですが、そうもいっていられないのですよね。
6月21日(火)
海側を見てきましたが、霧と雨とで遠景は霞んでいて、なんとも走っただけ になってしまいました。そろそろバンビも見られるかと期待していたのです が、ぜんぜんシカの姿がありませんでした。もう少し時間帯を考えないとい けないですね。なんとも不完全燃焼な時間ばかりが過ぎています。晴れれば 陽炎が問題になるのですが、それでも晴れて欲しいですね。
6月22日(水)
晴れ間がある知床に行ってきました。この時期は雪解け水があるのでオシン コシンの滝も水量が多くてダイナミックですね。生きものの気配は少ない感 じがするものの、バンビにも会えましたし楽しかったです。だいぶ道外の車 が増えていて、観光シーズンに入った感じもします。これからどんどんにぎ やかになるのでしょうね。
6月23日(木)
連日雨が続いています。テレビのニュースでは、平年の1割程度の日照時間 しかないのだとか。天気が悪いのは気のせいではないのですね。湿原の花を 見に行ったら、クシロハナシノブも雨に打たれてぐったりしていました。ほ かの花も元気がなくて今シーズンはきれいな花の景色が見られるかなと心配 になりました。この点気のせいで一斉に咲いているので、うまくいけばとて も見事な景色になるはずなのですが。
6月24日(金)
久しぶりの快晴。日差しと青空があると、気持ちも明るくなりますね。今日 から冬の撮影ツアー参加者の中からやりたいという希望のあった知床の熊・ シマフクロウ・シャチの濃い撮影ツアーの開始です。といっても、声を上げ た数名と一緒に知床にやってきました。この快晴もメンバーの気持ちの表れ なのかもしれません。明日からも楽しみですね。
6月25日(土)
だいぶ待たされましたが、シマフクロウもその神々しい姿を見せてくれま した。これまでいた夫婦が事故で現れなくなり、新しい個体が入ってきて いるということです。そのためか、夜な夜なナンパに励んでいるようで、 なかなかやってきてくれませんでした。でもやっぱりこの姿は森の神と呼 ぶにふさわしいですね。
6月26日(日)
シャチもその巨体を間近で見せてもらうことができました。曇っていて空が 白いので、水面が白いのが残念です。青空が広がっていればもっと鮮やかに 見せられるのですが。それでも、晴れ男・晴れ女のメンバーがそろったおか げで、撮影中は雨に降られることもなく楽しむことができました。次は晴れ て水面が青くなるときに挑戦したいですね。
6月27日(月)
そろそろサケマスの遡上シーズンになってきました。まだ婚姻色になった固体 は見ませんでしたが、けっこう跳ねていました。もう少ししたら、どこを見て いいのかわからなくなるくらいになるでしょうね。本能だとしても少しでも上 を目指す精神、見習わないといけないですかね。でも、小細工せずに自然が自 然体で見せてくれるシーンを見られるのが何よりもうれしいですけどね。
6月28日(火)
原生花園では小鳥たちが子育てに忙しそうです。このホオアカも口に食べ物を くわえながら縄張りを守っていました。花も見頃になっていて短い夏を謳歌し ているようですね。いまの晴れ間がいつまで続いてくれるのかわからないです から、私もしっかり見ておきたいと思います。しかし、あまり暑くなるのは体 がついていかないので勘弁bですけどね。
6月29日(水)
森の中を歩いていたら、ギンリョウソウの群生がありました。ピークは過ぎて いたようで、傷んで黒ずんでいるものが多く見られたのですが、楽しい時間を 過ごすことができました。でも、この道を通り抜けたら熊出没のため通行禁止 となっていました。反対側から歩いたらいいのかな?? まあ、ぜんぜんクマ の気配はなかったですけどね。
6月30日(木)
本日、天気がよさそうなので寄ってみた羅臼にてシャチ祭り。若いシャチの 歓迎を受けて楽しい時間を過ごしました。まあ、撮れるかというとなかなか 手ごわく、また挑戦したいと思っていますが、こんなにいい条件に巡り会え るかというと微妙ですね。それにしても楽しかったので、やっぱりまた行っ てみたいと思いますね。