2018年6月分


6月1日(金)

あっというまに6月になってしまいました。今日は珍しく青空が広がって
いましたが、気温は低くてけっこう肌寒く感じました。森の中ではシジュ
ウカラの子供が巣立っていて、親について飛び回りながら餌をねだってい
ました。やっと外の世界に出てきてばかりですから、しっかりと大きく育
ってほしいですね。森の緑もとてもきれいでしたよ。         


6月2日(土)

今日も森を探索。最近は、クリンソウが少しずつ増えているように感じま
した。きっとその原因は倒木が増えて林床に光が入るようになっているか
らのように思います。最近は風が強いことも多くて、気がつくと木が倒れ
ていることがあります。根元から倒れてしまうこともあれば、折れてしま
っているものもあって、これまではこういう天候がなかったから大きくな
れた木が耐えられなくなっているのでしょう。北海道の自然が大きく変わ
っていることを感じますね。                    


6月3日(日)

今日の森の中ではキバシリの姿がよく見られました。いままででも時々
姿を見ることがありましたが、一番たくさん見られたように思います。
生き物は一度その姿を見ることができれば、次からは見つけやすくなる
といいますが、まさにその感じですね。子育てで忙しくて人のことなど
かまっていられないのかもしれませんが、ラッキーでした。     


6月4日(月)

気がつけばツツジも満開になっていますね。こちらで見られるのは植えら
れたものが多いと思うのですが、やはりこのような強い色があると目立ち
ます。今日は真夏並みに気温が上がって、道内各地で最高気温が30℃を超
えたところがありました。明日も暑くなるようなので、体調を崩さないよ
うに皆さん気をつけましょう。                   


6月5日(火)

昨夜星を撮ってから仮眠。朝の景色も撮影してきました。このところ晴れて
いると何も変化がなくただ快晴ということが多かったのですが、薄っすらと
雲海が広がりまあまあの景色となりました。まあまあというのは、空にも薄
く雲が広がっていたので、朝日の表情が思うようにならなかったのです。滝
霧って今の時期だと思うのですが、見られないですねぇ。        


6月6日(水)

近所のタンポポ畑。というよりも、牧草地なのですがあちこちでタンポポが
いっぱい咲いていて10年前とはまったく違った景色になっています。牧草に
タンポポが混ざっていても問題はないのでしょうか。見た目はきれいなので
撮影してますが、これも今日はこれといった出会いがなく仕方なく。もっと
自然な美しい景色に会いたかったです。近所ではなかなか撮れなくなってし
まったのが残念です。                        


6月7日(木)

この数日で急に釧路の夏らしい景色が広がるようになりました。湿原のあたり
も霧が広がって、いい雰囲気になりました。久しぶりに湿原を見てきたら、ず
いぶん様子が変わったように感じました。釧路川の川岸にはキガラシが増えて
いて、この時期に見られるクモの巣は少ないように思いました。エゾシカは思
っていたよりも近くに姿を見せていて、数が増えたのか警戒心が薄れたのかは
判断できません。でも、身近に生き物の姿が見られるのはうれしいですね。 



6月8日(金)

コバイケイソウの花が咲いていました。釧路周辺では気温が低いのか日照時間
が少ないのか、花が咲く前に枯れてしまうものが多いのですが、しっかり咲い
ているものを見られました。ほかにも開花している花もあって、気温はまた寒
くなってしまったものの、夏の気分をちょっとだけ味わいました。午後からは
雨になったので、明日はどうなっているでしょう?            


6月9日(土)

最高気温が10℃に届かず、とても寒い一日でした。ときおり小雨が降る中
近所で撮影してきました。寒いので昨日きれいに咲いていた花がしぼんで
いたり、小鳥の姿もあまり見られませんでした。数少ない元気に咲いてい
ツツジを見ていたら、この寒いのにアオジョウカイがうろうろしていまし
た。肉食の虫ですが、寒くてほかの虫もいないので花の蜜で我慢していた
のでしょうか。                          


6月10日(日)

久しぶりに歩いた恩根内。台風で増水した影響があるのか、木道近くの
植生が変化して、景色も変わってしまっていますね。ミツガシワのあっ
たところにもスゲなどが生えるようになってしまって、ヒメカイウも増
えているように思いました。そろそろトンボが出ているかと期待してい
たのですが、まだちょっとしか見られませんでした。もっと緑が広がら
ないと出てこないですかね。                   


6月11日(月)

森の中でにぎやかな声が聞こえてきたので何かと思って見ていたら、コゲラ
が巣立ったばかりだったようで子供があちこちで親に餌をねだっている声で
した。子供達は一緒にいるわけではなくばらばらなところにいるので、親は
とても忙しそうでした。体のほうは親と変わらない大きさになっているので
きっとたくさん食べるのだろうなぁ。                 


6月12日(火)

森の中で出会ったフクロウ。冷たい雨が降っているというのにそんなことは
気にせずにジッとしていました。あの羽毛はそうとう温かいものなのでしょ
うね。近所のよく姿を見せてくれたところは台風がやってきてからすっかり
現れなくなってしまっていて、寂しく思っていました。偶然でも出会えたこ
とがうれしいですね。                        


6月13日(水)

今日も寒い一日でした。外に出ると息が白い! いくら北海道とはいえちょ
っと寒すぎなんじゃないかと思います。でも、こんなに寒くても小鳥たちは
子育てに忙しいですね。このセンダイムシクイもせっせと虫を探して飛び回
っていました。釧路圏はこの時期、鮮やかな色というのがほとんどないこと
に気がつきました。連日緑ばかりですみません・・・          


6月14日(木)

寒さに加えて冷たい北風まであって、またもやほんとに寒い一日となってし
まいました。まだ陽射しがあった分ましだったと思いますが、曇天だったら
撮影せずに帰ってきたはずです。このところ曇天ばかりだったのでちょっと
動き回っていたら、近所でコケイランをみつけました。さんざん行っていた
場所なのに、ぜんぜん知りませんでした。まさに灯台もと暗しですね。  


6月15日(金)

モズって、意外と姿を見ることが多いのですが道路わきの木にとまってい
たりして撮れないことが多いのですが、今日は森の中でその姿を見せても
らうことができました。まだ道東は緑もそれほど濃くなっていなくて、き
れいな景色の中で赤みのある色が目立っていましたね。きっとこの森で子
育てしている最中なのでしょうね。おじゃましました。        


6月16日(土)

久しぶりに花を撮影した感じです。北海道の花の時期は本州と比べてだいぶ
遅いということもありますが、植えられているものも富良野のような大規模
なものを除けば、本州のほうが立派なことが多いです。そのせいでどうして
もアップになってしまうのですね。適度に風景と一緒に楽しめるような環境
があれば、もっと盛り上がると思うのですが・・・           


6月17日(日)

ナキウサギに会ってきました。週末ということもあってあまり出てこないか
なと思っていましたが、見に来ていた人も動物に好かれる人だったみたいで
たくさんかわいらしい姿を見せてくれました。やはり生き物はそこにいる人
の気配を感じていますよね。撮影させてもらう気持ちや生き物に好かれるよ
うな対応の仕方を忘れないようにしたいですね。            


6月18日(月)

神社の森に棲んでいるエゾリス。出会ったときはカラスの鳴き声に驚いた
のか木の幹にしがみついて固まっていました。このポーズのまま数分ジッ
としていましたね。最近カラスに襲われるような怖い思いをしたばかりな
のでしょうか。こうしてアップで見ていると、なかなか立派なツメをして
いますね。巨大化したら勝てないな(笑)              


6月19日(火)

今月の11日にやっと開通したという天人峡の遊歩道を歩いてきました。途
中の土砂崩れが起きたというあたりはけっこう激しかったように見えまし
た。羽衣の滝の展望台も崩れてしまったようで、以前とは違う場所になっ
ていました。それに展望台の面積も狭くなっていて、本格的に観光シーズ
ンとなったときはかなり混雑しそうで心配です。とりあえず行けるように
なったのはうれしいです。                     


6月20日(水)

今日出会ったキタキツネ。姿に気づいたときは、ネズミか何かを咥えて巣に
帰ってきたときのようでした。チラッと子供の姿が見えたので、その後も私
を気にしてついてくるお母さん?にお願いしたら、子供を呼んできて撮影さ
せてくれました。餌付けなどしなくても、こちらが失礼のない対応ができれ
ば気持ちは通じるものですね。被写体と気持ちが通じた瞬間が、写真を撮っ
ていて最大の喜びですね。                      


6月21日(木)

またもや梅雨のような天気に戻ってしまいました。北海道には梅雨がないと
いうのはもう迷信ですね(笑)。ちょっと近場でさっと撮影をしてと思って
でかけたのですが、寒いし雨降っているしで、あまり鳥などの姿も見られな
い状態でした。元気なのはカモとカラスくらいでした。どちらも子育てで忙
そうにしていました。カラスの子供って見ているといろいろな表情があって
面白いですよ。                           


6月22日(金)

エゾノコリンゴがたくさん咲いていてそこに小鳥がやってきていたのです
が、撮らせてもれえず・・・。仕方ないので花だけでも撮影しておこうと
うろうろしていたら、ベニシジミがやってきて羽根を広げて日向ぼっこを
していました。東京にいたときはごくごく普通種のチョウですが、こちら
だと意外と見かけることが少ないのでラッキーでした。        


6月23日(土)

キヤノンフォトクラブ東京第七の撮影会で、霧が峰へ。出発したときは曇天
だったのですが、長野へ近づくにつれてポツポツ降り出して、その後はけっ
こう本格的に降られてしまいました。でも、レンゲツツジやコバイケイソウ
がたくさん咲いていて、なかなかいい感じでしたね。ただ、あまりに濡れた
せいか、カメラの方はちょっと不調に・・・。明日までに乾燥させておかな
いと。                               


6月24日(日)

撮影会の2日目。朝のちょっと焼けた景色から雲海、満開の花畑とたくさ
んシャッターを押すことができました。朝4時出発なので、午後にはもう
満腹という感じでした。この時期だと思っているほど混雑しないので、も
っとじっくりと撮影したら面白そうでしたね。今度はプライベートでゆっ
くり撮影してみようかな。                     


6月25日(月)

釧路市の鶴公園では今月の中ごろにまたタンチョウの雛が孵ったという話
だったので、羽田から戻ってきたついでに寄ってみました。もう大きくな
ってしまっているかと思っていたのですが、まだまだかわいい姿をしてい
ました。秋までに十分育たないと冬を越せないので、ギリギリのタイミン
グだったと思います。元気に育って欲しいですね。          


6月26日(火)

午前中、予想外の晴れ間が広がって気持ちのいい空を見ることができまし
た。そのまま晴れていたら用事を済ませたあとは山登りをしてみようかと
思っていたのですが、残念ながらすぐに曇ってしまいました。森の外れを
歩いていたら、ほとんど終わってしまっていたナルコユリが咲いていたの
で撮影してきました。これからはスカシユリやエゾカンゾウなどのユリ科
がシーズンになってきますね。                   


6月27日(水)

午後からは雨が上がるという予報になっていたサロベツ原野。自宅からは
約400 kmの距離があってなかなか遠いのですが、釧路圏も天気が良くない
予報だったので、じっとしていても何もないと思い、移動しました。到着
直前まで雨が降っていて予報もハズレかなと思ったいたら、ギリギリで雨
も上がり、ちょっと撮影できました。ただ、エゾカンゾウは遅霜でほぼ全
滅となっていて、やっとぽつんと咲いている花を見つけることができまし
た。いや〜、なかなか難しいですね。                


6月28日(木)

昨年行ったときよりもだいぶ遅かったことと今年は天候がおかしいので会
えないかと思っていましたが、なんとか会うことができました。こちらか
ら押しかけているので、会うというよりも見つけるというのが正しいと思
いますが姿を見られてうれしいです。できれば一対一でゆっくりと会えれ
ばいいのですが、それは難しいようですね・・・           


6月29日(金)

今日はけっこう満足いく感じで撮影させてもらいました。このとき立ち
寄った場所では、それぞれのカメラマンのスキルが高い感じで、お互い
に邪魔をしない距離をとりながらそれぞれのポイントに訪れる鳥を撮影
していました。こういうカメラマンが増えればつまらないトラブルもな
くなるのになぁと思いました。昨日はずいぶんイラッとさせられました
からね。                            


6月30日(土)

思っていなかった出会いもあり、久しぶりにがんばって撮影したような感
じがします。今日も曇天と思っていたのですが、日中は青空が広がったの
と花がたくさん咲いていてくれて、とても良かったです。この景色も明日
にはまた違ったものになってしまっているはず。出会えてよかったなぁと
思います。この先の天気がなぁ・・・