2024年8月分



8月1日(木)


林道で見かけたキタキツネの親子。もう子供も親と変わらない大きさになっ
ていますが、親のあとをついて歩いて食べ物を分けてもらおうとしていまし
た。アブが多いところで、カメラを構えているとジッとしていることになる
ためけっこう噛まれました。だいぶ耐性ができて噛まれてもひどい痒みや腫
れはないのですが、やっぱり気になります。アブが寄ってこない服ってでき
ないものでしょうか。                        




8月2日(金)


ヤマセミの姿を見かけました。二羽がいっしょに行動していたので、親子な
のだと思います。下にいる方が何度かダイブして魚を獲ろうとしていて、魚
の獲り方を教えていたのか教えてもらっていたのか。いずれにしても、見て
いる間には魚を獲ることはできませんでした。またやって来るのだと思うの
ですけど、できるならもっと近くで見せてもらいたいですね。      




8月3日(土)


ヒマワリ畑を見に行って来ました。もうピークからピーク過ぎという感じで
花を選ぶ必要が出てきていました。青空をバックに撮りたかったので、どの
タイミングで動くのがいいか迷っていましたが、わずかの間ですがいい空が
広がってくれました。ヒマワリにやって来る虫なども撮りたいと思っていま
したが、暑かったせいかほとんど見かけなかったのが残念でした。これから
ヒマワリのシーズンなので、またチャンスがあると思います。      




8月4日(日)


相変わらずの残念などんよりとした天気の1日でした。牧草地ではタンチョ
ウがのんびりとしていました。最近では牧草地にアカツメクサが生え広がっ
てまるでレンゲ畑の中にいるような感じでした。すっきりした天気ならもっ
といい雰囲気に撮れたと思うのですが、仕方ないでしょうか。ここ数年でま
わりの環境もずいぶん変わってしまった感じがしています。       




8月5日(月)


釧路エリアはまたしてもどんよりした天気でした。比較的明るくなる昼頃に
撮影してきました。近所のヒマワリ畑はまだ咲き始めで、風景としてはもう
少し待たないといけない感じでしたが、傷んだ花がないのでアップ気味で撮
るのにはちょうどいい感じでしたね。もう少しチョウなどが来ているかと期
待しましたが、ポツポツでした。気温が上がればもっとでてきていたかもし
れないですね。                           




8月6日(火)


やっと念願のキアゲハに会うことができました。このあたりでは数匹の姿が
あったので、まわりの植生などが影響しているのかもしれません。他にもモ
ンシロチョウやモンキチョウがいましたね。逆にヒョウモンチョウの方は少
なかった感じがします。地元ではキアゲハがほとんど見られなかったので、
嬉しかったですね。                         




8月7日(水)


このところ声だけ聞いていて姿を見つけられなかったハネナガキリギスも、
やっと見つけることができました。普段は茂みの中で鳴いていて、近くの草
を揺らしてしまうと逃げられてしまうことが多く、このようなちょっとまわ
りよりも高いところにいてくれると見つけやすいです。今回は背景もきれい
なところでラッキーでした。いままではお盆を過ぎれば夏も終わりという感
じでしたが、まだまだ暑そうなので虫たちもしばらく見られると期待してい
ます。                               




8月8日(木)


どうしてしまったのでしょうか、ずっとどんよりした蒸し暑い天気が続いて
いて、気がつけばマクロレンズを持ち出している状態です。これだけ雨が続
いていると林道に入るのもちょっと怖いですし、薄暗くて撮影もしにくくな
ってしまいます。といっても花の方もだいぶ終わり始めていて、こんな感じ
の撮影ができるのもあと少しのような感じがします。夏って感じの写真が撮
れていないのが残念ですね。                     



8月9日(金)


久しぶりに青空を見た感じがします。気温は高くなくても陽射しがあるだけ
で暑く感じるようになってしまいました。エゾシカも同じように感じている
のか、木陰に入って草を食んでいました。子鹿の姿もあって、ほのぼのとし
た雰囲気でした。ここしばらく雨も降っていたので、湿原や湖の水位は回復
したようでした。暑いですが、また青空のあるときに撮影したいですね。 



8月10日(土)



午前中、ちょっと蒸し暑い感じだったので、霧の摩周湖に向かいました。
雲がかかって流れていて、うまくいけば雲の切れ間から景色が見られると
思っていたのですが、高いところの雲は切れず下の方が少し見えたくらい
でした。それでも光も射し込んで青い摩周ブルーの湖面が見えました。観
光客もけっこう来ていて、霧の摩周湖の景色を見たあとの反応がそれぞれ
で面白かったですね。                       



8月11日(日)


今日の摩周湖も雲がかかって、ダイナミックな景色を楽しむことができまし
た。真っ白にならず、雲の切れ間から景色が見えていると飽きることがない
のでたくさんシャッターを押してしまいます。風によってどう動くかも違っ
てくるので、二度と同じ景色はないように思います。雲海の景色よりもレア
なカットが撮れることがあるかもしれませんね。            



8月12日(月)


しとしとと雨が降るような天気が続いています。そのせいかヒマワリ畑もあ
っという間に花が傷んできてしまいました。虫たちの姿も少なくて、一時間
以上探し回ってやっとその姿をみつけられる感じです。虫だけなら他の場所
でも撮れるのですが、草むらだと図鑑の写真のようになってしまいますし、
華やかさもないので、花がきれいなうちはそういう場所で撮影したいところ
です。そうでなくも地味な景色の場所ですから。            



8月13日(火)


湖畔を歩いていたら、ミヤマカラスアゲハが吸水していました。トンボもあ
まり見られず何にも会えないかなと思って帰るところで、今シーズンは花の
咲いているところでは姿を見られずこのまま夏が終わってしまうかもという
感じでしたので、ラッキーでした。いままではお盆が終わったら秋の雰囲気
が漂い始めていましたが、今年はまだしばらく夏が続くのでしょうね。  



8月14日(水)


久しぶりに森のシマリスをみかけました。このところ暑いですから、動きも
あまり活発ではない感じもします。こんなに暑いのに動き回っているのは、
人間くらいではないでしょうか。植生も大きく変わってきているようで、そ
こに暮らすいきものも変わっていきますね。大雑把に見ると変わっていない
ように見えても、こまかいところでは大きく変わってしまった北海道です。



8月15日(木)


先日寄ったときは見頃だったヒマワリ畑も、あっという間にピークを過ぎて
だいぶ種ができ始めていました。暖かかったのでキリギスの姿を見られまし
たが、チョウは相変わらず少ない感じで、アゲハを撮るチャンスはなかった
ですね。そのあと摩周湖に上がったら雲の中。でも霧の中のような幻想的な
景色で面白かったです。                       



8月16日(金)


林道のなかでチョウの姿を見ていました。例年、伐採後広がった空間にハン
ゴンソウやアメリカオニアザミなどが咲いているところでたくさん見られる
のですが、今シーズンはあまりチョウの姿がなくさみしい感じです。今日は
なぜか車に群がってくるアブも少なかったです。おかげでゆっくりしていら
れました。ミドリヒョウモンが吸蜜していると、オスがやってきて激しく求
愛していました。でも、結局結ばれることはなく、メスはどこかに飛んで行
ってしまいました。                         



8月17日(土)


すっかり涼しくなって、車で移動中、窓を開けていると寒く感じるほどでし
た。トンボがよく見られる場所へ行ってみたものの、気温が低いせいかあま
り姿はなく、アキアカネやマイコアカネなどの姿を見たくらいでした。オオ
アワダチソウの花もだいぶ咲いてきていますが、ヒョウモンなども少なかっ
たです。このままずっと涼しいということはないと思いますけど、もう少し
虫の姿を見ていたいですね。                     



8月18日(日)


湖畔を歩いてみたら、風の関係なのか一ヶ所にイトトンボが集まっていまし
た。流れてくる落ち葉の上にとまっていたり、他のイトトンボを追いかけた
りと、元気に飛び回っていました。ちょっと前はコオニヤンマなどの姿も多
く見られましたが、今日は少なかったです。湖畔で吸水していたコムラサキ
も見かけなかったですね。このシーンも青空が広がっていれば、水面が青く
なってもっときれいだったと思うのですが、なかなか晴れない釧路です。 



8月19日(月)


晴れ間が出てきたので、湖の水面が青くならないかと出かけてみました。し
かし、ちょうどいい方向には雲があって思うような水面の色では撮影できな
かったです。でも、ヤマセミやカワセミの姿を見ることができて、ラッキー
でした。このカワセミは暑かったのか、ずっと口を開けていました。カラス
ではこんな姿をよく見かけるのですが、ヤマセミでは初めてです。なかなか
敏感な鳥なので長時間は見ていられませんが、また会えるのを楽しみにして
います。                              



8月20日(火)


今シーズンは無事にエゾリスもクルミを食べているようです。このエゾリス
はクルミの果肉を剥くのに慣れていないのか、口の周りがちょっとただれて
毛が抜けているところがありました。しばらくすれば耐性ができるように思
いますが、自然の中で生きていくには避けられない試練なんですね。クルミ
の実りはいいとは言えない感じですので、今のうちにしっかり備蓄もしてお
いて欲しいと思いました。                      



8月21日(水)


ずいぶん久しぶりに朝の撮影に出かけました。予想通りに雲海が広がってく
れて、動きもあって楽しませてもらいました。今年はけっこう雲海が出てく
れたものの、動きがなくて単調だったのですよね。また天気は下り坂になっ
ているので、次にこんな景色に会えるのはいつになるでしょうか。みんな考
えていることは同じようで、けっこうカメラマン来ていましたね。    



8月22日(木)


風が強く、アップ気味の撮影は厳しい状態でした。風を避けて森の中を歩い
てみたら、ときどき見に行く大きなケヤキはだいぶ朽ちてきてちょっと崩れ
ているところもありました。最近は風雨が強いことも多いので、しばらくす
ると崩れきってしまうかもしれません。お気に入りだったツタも切られてし
まったのか見つからなかったです。ミンミンゼミの大合唱は久しぶりに聞く
声で、懐かしかったですね。                     



8月23日(金)


先月、まだ翅が伸びていないカンタンの姿を見かけてからしばらく経ちまし
た。気がつけばもうすっかり成虫になって恋の季節になっていました。ここ
数日で鳴き声をよく聞くようになっていて、様子を見ていたらあちこちで交
尾行動を確認できました。このあと草の茎に産まれた卵は、長い冬をひたす
らじっと耐えて暖かくなってから孵化するんですね。一生のうち、ほとんど
を卵で過ごしているというのもすごいと思いました。          



8月24日(土)


この夏は夏らしい景色が撮れていないなぁと思っていたら、今日は32℃と異
常に暑くなり夏が戻ってきました。朝は霧が出ていてそのあとは雲ひとつな
い快晴になり、もう少し雲が欲しいと贅沢なことを思っていたら、昼前にや
っと夏らしい雲が湧いてきました。以前はこういう景色も珍しくなかったの
ですが、最近は晴れることさえ少なくなって、貴重な景色となりました。 



8月25日(日)


牧草地でタンチョウが餌を探してうろうろしていました。だいぶ牧草が伸び
ていて、ちょっと色が黄色くなってきています。刈り取り作業をしている畑
もありますが、ここは伸びたままでした。刈り取った草も乾燥させないとい
けいないですが、この先もしばらく雨が続くようなので刈れないのかもしれ
ません。このような草が伸びたところは虫もたくさんいると思うので、タン
チョウにとってはいい餌場になっていることでしょう。         



8月26日(月)


釧路湿原のエゾシカは暑い日に湖に入って涼むと言われているようですが、
本当にそうなのでしょうか。今日たいして暑くもなく、私は長袖じゃないと
寒く感じるような気温でしたが、どっぷりと水に浸かって水草を食べている
エゾシカがいました。人間にもいる暑がりなのか水草がうまいのでこの時期
の旬を逃したくなくて食べているのか。誰か、シカに聞いてみて欲しいと思
うばかりです。                           



8月27日(火)


秋雨前線の影響で、ほぼ一日雨でした。暗くて撮影するのもけっこう厳しい
感じでしたね。でかけるのも無駄になりそうな感じもあり、庭のブルーベリ
ーに来ているスズメバチを撮影していました。もう残りも少なくなっている
のですが、完熟しているものが好みなのか決まったところにやってきては果
肉を食べたり果汁を集めているようでした。以前は小さな陸生の貝もいまし
たが、今日は見かけませんでしたね。天気や時期の違いなのでしょうか。 



8月28日(水)


久しぶりに夕焼けが見られました。このところ夕方にちょっと様子を見に行
ったりしていましたが、雲が多くて色づくことなく暗くなってしまうばかり
でした。今日は部分的に低い雲が切れてくれて、短い時間でしたが赤い空を
楽しむことができました。雲が動いていたので、場所の選択が難しかったで
す。湖とか映り込みのでるところで撮りたかったですね。        



8月29日(木)


エゾリスがクルミの実を集めに来ていました。今シーズンはいくらか実って
くれて、ホッとしています。木に登って器用に実を持っていくものや取りそ
こねて落としてしまうもの、落ちたものを狙ってもっていくものなどエゾリ
スの動きもさまざまで面白いです。ただ、その場で食べているものがいなく
て、お腹は空いていないのかなと思いました。             



8月30日(金)



午後から晴れ間が出てきてくれたので、日没まで景色を見ていました。だい
ぶ秋を感じるものも見えるようになってきていて、夏は終わった感じがしま
すね。気温の方はまだ高く蒸し暑ときもあるので、来月はどんな天候になる
か気になるところです。もう大雪山の上では紅葉も始まっているようで、い
い色づきになってくれることを願うばかりです。この夏は足慣らしをしてな
いので、自分の体力も心配です。                   



8月31日(土)


昨夜からけっこう激しい雨が降り、午前中は台風のような感じでした。ちょ
っと近所を見に行ったものの、撮影できる感じではなかったです。夕方近く
には雨があがってきたので、再度挑戦。今度は牧草地にできた大きな水溜り
にタンチョウが来ていました。風が強く吹くと、バランスをとるためか羽を
広げて耐えていました。あの激しい風雨の中、牧草地にいたものも見かけて
いますが、子連れの姿は見られなくなり、自然の厳しさを感じます。