2024年10月分
10月1日(火)
場所を変えて紅葉を探して歩き回っていますが、やはり赤系の葉は傷んでし
まって撮影したいと思える場所がほとんどありませんでした。北海道の紅葉
を撮るようになって長いですが、こんなに状況が悪かったのは初めてです。
これから全道的に紅葉シーズンに入っていくのですが、他の場所がどんな状
況なのか気になります。遠出してもガッカリして帰ってくるはめになるのは
勘弁です。
10月2日(水)
帰りがけにちょっと寄ってみたところは紅葉が始まったばかりで、部分的に
色づきがありました。じっくり探せば楽しめるという感じでしょうか。気温
は25℃近くあって、この時期に半袖でも十分とは思いませんでした。葉のコ
ンディションはいいとはいえず、このあとどうなるか気になるところです。
いままでのイメージをリセットして、新しい景色を探す気持ちで出かけるし
かない感じがします。
10月3日(木)
釧路エリアでもサケの遡上しているところがありますね。10年ぶりくらいに
寄ってみたところでは、結構な数のサケが上がってきていました。このとこ
ろサケが帰ってきていないという報道があってあまり期待していなかったの
で、嬉しかったです。地形的には、こうだったかなぁというところもあって
状況が変わっていたのかもしれませんが、良しとしましょう。
10月4日(金)
しっかり雨が降った一日でした。雨が弱くなったタイミングを見計らって、
ちょっとだけ撮影してきました。近所では紅葉が始まっているところもあり
ましたが、葉のコンディションは良くないです。今月中旬から下旬にかけて
がピークとなるので、それまで傷まないでいてくれるか気になります。まだ
しばらく気温は高めのようで、秋の訪れは遅くなるのでしょうか。
10月5日(土)
今日も天気がスッキリせず、日中はほぼ事務仕事をしていました。夕方から
陽射しが戻るということでちょっと出かけてみたら、運良く雲が晴れていく
タイミングにあたり、ブロッケンを見ることができました。これは吉兆と夜
にオーロラが見られると出かけてみたものの、こちらはなんとなくそれらし
いものが写っただけで、ダメでした。今回の太陽フレアはかなり強烈という
ことなので期待していましたが、残念です。
10月6日(日)
昨夜は外れましたが、今朝は朝焼けに雲海と素晴らしい景色を楽しませても
らいました。今年は何度も見に行っているところですけど、ここまで焼けた
のはなかったですね。オーロラ待ちをしてそのまま残っていた人達も多くい
て、オーロラは残念でしたが、この景色を見られたのはラッキーだったので
はないでしょうか。頑張ったご褒美ですね。
10月7日(月)
雨がちな一日で、しっとりした景色が楽しめました。紅葉の方はもう少しし
てからの方がいい感じで、ちょっと視点をちいさくして被写体を探していま
した。色づいた落ち葉なども良かったですが、ツルウメモドキの実も殻がむ
けて鮮やかな赤を見せ始めていました。こういったものが見られるようにな
ると、見逃さないようにあちこちに視点を向けないといけないですね。
10月8日(火)
天気がイマイチでのんびり出かけて行くと、落ち葉の溜まった淵で思いがけ
ず遊ぶことができました。撮影を始めたら陽射しも出てきて、画面に適度な
コントラストも出てきていい雰囲気になりました。こういったスローシャッ
ターで撮った写真は肉眼では見えない世界で、写真的と言えるものなのにな
るでしょうか。よくあるものですけど、たまにはこういうのもいいですね。
10月9日(水)
ミゾソバの実をハシブトガラが食べに来ていました。この一週間でだいぶ植
物は枯れてきていて、自然のいきものにとってはこれから食べ物を探すのが
難しくなっていく時期でしょう。気温も下がるので、余計にたくさん食べな
いといけないはずですが、小鳥は食べ物を蓄えたりしていないと思いますか
ら大変ですね。それでもハシブトガラは一年中見かける小鳥なので、力強く
生きているのですね。
10月10日(木)
少し足を伸ばして滝の様子を見に行ってみました。まだまわりは紅葉という
よりは新緑っぽい緑で、秋らしい雰囲気にはならない感じでした。部分的に
切り取って、落ち葉がついているところで秋らしく見せようと思ったのです
が、どうでしょうか。ここに真っ赤なモミジでもついているといかにも秋な
んですけど、思い通りにいかないですね。
10月11日(金)
湖畔を歩いて紅葉を探してきました。この場所ではちょっと高いところから
見下ろして撮影できるので、意外と面白かったです。紅葉の具合はあまり良
いとはいえず、モミジに関しては赤くなる前に傷んでしまっているところが
ほとんどでした。これからこんな景色ばかりになるのかもしれないと思うと
このあとの取材をどうするか悩むところです。
10月12日(土)
朝からスッキリと晴れて気温もぐっと下がってきました。紅葉の見頃の場所
も増えてきているので、またいろいろ歩いてみました。正直なところ、全体
的に良くない感じですね。この場所でもモミジの赤いものは撮影できないく
らい傷んでしまっていて、けっこう撮り方を選ばないと絵にならない感じで
した。いつもと違う景色を探すという意味では面白いので、気持ちを切り替
えて楽しんでみたいと思いました。
10月13日(日)
撮りたいなあと思っていた、紫金山・アトラス彗星の景色をいい感じに撮ら
せてもらうことができました。天気や彗星の位置のタイミングを考えると、
今日しかなかったのでダメ元で行ってみたら、とてもきれいな姿を見せても
らえて良かったです。このところ、オーロラも立て続けに出ているので、こ
れも納得できるような撮影をしたいです。また目標が増えましたので、がん
ばろうと思います。
10月14日(月)
そろそろかなと思いながら見に行ってなかったのですが、確認しに行ってみ
たら、もうハクチョウがたくさん渡ってきていました。いまいるグループは
一部はもっと南下するものと、ここに居着くものがいると思います。それで
も100 羽ほどがいたので、しばらくは賑やかになりますね。長旅のあとなの
で、ゆっくり休んでいって欲しいと思います。
10月15日(火)
曇天ながら暖かくなって、シマリスが活発に動いていました。先日は朝に霜
が降りて気温も下がってきているので、冬眠前に食料の備蓄など忙しい時期
になっていると思います。草の実もだいぶ少なくなってきていますが、カエ
デの実がたくさんついているので、地面に落ちたものを蓄えているようでし
た。もう少しすると冬眠して姿が見られなくなるので、ちょっとさみしいと
ころです。
10月16日(水)
紅葉と紫金山アトラス彗星を撮ることができました。光度があがり見ること
ができると言っていたのですが、今回は肉眼では確認できませんでした。満
月に近い月明かりがあったせいもありますが、街灯ができて明るくなってし
まったせいもあると思います。双眼鏡でもなんとか確認できる程度だったの
で、かなり空が明るくなっていますね。あと数日は楽しめると思いますので
、天気が良ければまた見に行きたいと思います。
10月17日(木)
彗星を見に行った先が混雑していて、移動しているときに満月が上っている
のが見えました。しばらく見ていると、そこにヒシクイの群れがやってきま
した。今日の満月はスーパームーンでハンターズムーンということで、ヒシ
クイたちが無事に目的地に到達できることを願うばかりです。彗星の方は、
空が明るくて今日も肉眼では見えませんでした。満月の明かりで影がはっき
りできるくらいですから、かなり空が明るいのですよね。
10月18日(金)
明日は風雨で落葉が進むと思うので、紅葉の様子を見に歩いてきました。思
っていたよりも混雑していなくて、静かに回れたのは良かったです。紅葉の
見頃にはあと少しという感じもあって、数日後あたりがいいのかもしれませ
ん。なにより青空の広がっている時間帯に回ることができたので、だいたい
イメージ通りに撮れました。まあ、見どころは年々減っている感じもします
ので、年一回行けばいい場所ですね。
10月19日(土)
朝から風雨が強く、嵐のような感じでした。近所のモミジ並木に行ってみる
と、だいぶ落葉した葉もあってもったいない感じでした。雨に濡れてしっと
りした感じはいいのですが、雨が降る中レンズを上に向けるのは怖かったの
で、落ち葉だけを撮影して帰ってきました。ハンノキの枯れ葉は枝について
いる事が多いので、この風で落ちてくれると少し景色がスッキリするかと思
っているのですが、どうなっているでしょうか。
10月20日(日)
一気に寒くなりました。道内では初雪や初氷となったところがあったようで
ここで撮影していたときも、パラパラと雪が降りました。真っ赤な紅葉はほ
とんどなくて、ちょっといつもと違う秋になっていますが、このあとの冷え
込みで、ここも落葉してしまうのではと思います。今シーズンはほんとうに
秋らしい景色がなかったです。冬がどうなるか、気になりますね。
10月21日(月)
朝はマイナス4℃と一気に冷え込みました。いきものの動きもゆっくりかな
と思っていたら、ハクチョウたちはけっこう早い時間から飛び立ち始めて、
元気な姿を見せてくれました。渡りもピークになっているようで、湖の方で
は200羽以上がやってきてにぎやかでした。まだ南に向かうグループも多い
はずで、あと少しの間、いろいろな姿を見せてもらいたいと思います。
10月22日(火)
ニシキギの実が真っ赤に色づいていました。今年は暖かかったおかげで、赤
い実は豊作な感じです。ナナカマドの実もあちこちで木々を赤く彩っていま
す。ここに小鳥でもたくさん来てくれればと思うのですけど、なかなかうま
くはいかないですね。ナナカマドの実が冬の終わりまで残っていてくれれば
キレンジャクなども見られるかと期待していますが、けっこう落ちてきてい
るのですよね。
10月23日(水)
だいぶ落葉も進んできて、こちらでは最後の紅葉探しになってきています。
雨が降っていてあまり上を向いていられないので、足元の紅葉を探して歩き
ました。森の中の方の寒気などに当たっていないモミジで傷んでいないもの
があって、やっと自然のきれいな紅葉を見られた感じがします。今夜からは
風雨が強いということなので、これもすぐに傷んでしまうかもしれません。
なくなる前にまた見に行ってみたいです。
10月24日(木)
日中は気温が上がり半袖でもいいくらいになりました。スッキリと晴れて日
没後も雲がなかったので、まだ写るのではないかと思って近所で空にカメラ
を向けてみました。天の川の右側に紫金山アトラス彗星があって、いい感じ
の写真になりました。月明かりもないので、先日よりも彗星も明るく見えて
いて、肉眼でもぼんやり確認できましたよ。
10月25日(金)
午後になって晴れ間が広がり、夕景を撮ろうと湖畔に行ってみると、雲もな
く湖面にも何もなく、どうにもならずに諦めかけていたら、ヒシクイの群れ
が飛んできてくれました。彼らが来てくれなかったら、ただの夕陽を見て帰
るだけになってしまうところでした。いまだに暖かく渡り鳥のイメージにも
繋がらないところがあるのですが、ラッキーでした。
10月26日(土)
遅い紅葉の森を歩いてきました。森の中のほうにあるモミジのほうが葉の傷
みがなくて、コンディションがいいものが多いです。まだ色づきはこれから
というものもあって、あと一週間は楽しめそうな感じでした。さすがに冷え
込みも始まるでしょうから、天気次第というところでしょう。貴重な秋の色
なので、しっかり見ておきたいと思います。
10月27日(日)
ハクチョウたちは湖と畑を行ったり来たりしています。お腹が空いたら畑に
行って、のどが渇いたら湖に戻るという感じなのでしょうか。紅葉の森を背
景に見ることができたので、冬とは違って面白かったです。森の方はだいぶ
落葉していて彩りもなくなってきたので、これも撮り収めという感じです。
本州の気温は高めということで、ハクチョウたちが渡るタイミングも狂って
来てしまうのかなと心配になります。
10月28日(月)
残り少ない紅葉を撮影して動いています。山の上の方はもう終わってしまっ
た感じで、湖畔の崖にきれいな彩りがありました。以前はこの場所にたどり
着けなくて諦めたことがあったので、無事に撮れて良かったです。車で移動
しながらいいところを探そうとすると、車を停められなかったり、そこまで
行けなかったりすることも多いんですよね。今回はルートも覚えたので、ま
た機会があれば、じっくり撮影したいです。
10月29日(火)
エゾリスが地面のあたりでなにかを夢中になって齧っていました。よく見て
みると、何やらキノコのようです。マツの実などもある場所で食べ物には困
っていない場所だと思いますが、やはりいろいろなものをバランスよく食べ
ているということだと思います。いなくなってから探してみましたが、全部
きれいに食べてしまったのか、何も残っていなくてなんのキノコかはわかり
ませんでした。
10月30日(水)
フェリーに乗って新潟に渡りました。とりあえず、この時期の見頃である瓢
湖でハクチョウなどを見ていました。カモもいろいろな種類がいて面白いで
すね。このときはなにか猛禽類が飛んだようで、カモがびっくりして群れで
飛び回っていました。いきものの行動は、そのときそのときで違うので見て
いて飽きないですね。
10月31日(木)
朝から晩までハクチョウを見ていました。5000羽が集まっているということ
で、日の出後の飛び立ちから湖からいなくなるまで、2時間以上飛び続けて
いて、それを撮影しただけでクタクタになってしまいました。いろいろな方
向に注意を向けてカメラを振り回していたら、目が回ってしまったような感
じにもなり、なかなかハードでしたね。でも満足できる撮影もできたと思う
ので良かったです。