Diary
1月1日(水)
元旦の朝、初日の出もいいですがこんなシーンが見られるのではという予感
のもと出かけてみたら、狙い通りに赤い吐息を撮影できました。ここ数年、
タンチョウの動きや環境が変わってしまい、なかなか見られなくなったこの
シーンですが、久しぶりに見ることができました。年明けから幸先よくいい
出会いがありましたので、今年はいい写真がたくさん撮れると期待していま
す。これで運を使い果たしたってことはないですよね(笑)
1月2日(木)
今朝は峠に上がって雲海の景色を楽しんできました。雪が降ってやっと例年
のような景色が戻ってきた感じがします。雲海が晴れてしまうのも早かった
ですけど、こういう景色が見られると思うとワクワクします。連日良い景色
に恵まれていますので、このツキを逃さないように頑張っていこうと思いま
す。そういえば、昨夜はオーロラが出ていたようですね。今年は機会があれ
ばオーロラ見たいです。
1月3日(金)
マイナス20℃まで冷え込んで、びっしりと気嵐が上がっていました。気嵐の
向こうから昇ってくる朝日はなかなか幻想的で、いい景色でしたね。日があ
がってからは急に風が出てきたようで、あっという間に気嵐は流れてなくな
ってしまい、まさに幻の景色でした。冷え込みと同時に空気の乾燥も戻って
きているようです。冬は本当に朝イチが勝負ですね。
1月4日(土)
今朝はさらに冷え込んでマイナス22℃でした。気嵐もすごくなるかと期待し
ていましたが、昨日ほどではなかったです。気温の方は日中も低くて、11時
でマイナス10℃となっていて、給餌場に来たタンチョウの動きも鈍くなって
いました。タンチョウの行動と気温の関係がどんなものがあるのか、ちょっ
と調べてみたくなりました。
1月5日(日)
マナヅルは相変わらず元気に過ごしているようです。タンチョウ同士の喧嘩
には意も介さず、マイペース。むしろマナヅルの方が強いくらいで、タンチ
ョウの方がたじろいでいることが多いくらいです。このシーンでもマナヅル
の迫力にタンチョウの腰が引けています。いきものを見るときも、それぞれ
の個性を考えながら見ていると、面白いですね。
1月6日(月)
昨日の予報では曇天から雨となっていて、ゆっくりしているつもりでいたの
ですが、起きてみると予報が変わってちょうどいい時間帯に雪が降るとなっ
ていたので、慌てて給餌場に向かいました。タイミングよく雪も降ってくれ
ていくらか撮影できました。ただ、雪の密度が高いときは、ピントも雪に合
ってしまっているものが多いです。最近のカメラは被写体のことを認識して
くれるようになっていますが、この条件ではまだ完璧ではないですね。
1月7日(火)
一日タンチョウの給餌場で動きを観察していました。いい風が吹いてカメラ
に向かって飛んできてくれるはずでしたが、午前は風が強すぎて空振り。夕
方になってやっと飛んできてくれるようになりました。先日は早々とねぐら
に向かって飛び立っていたのですが、今日は飛ぶ気分ではなかったみたいで
す。それでもいくつか気に入ったシーンがあったので、頑張った甲斐があり
ました。いきものは気まぐれですね。
1月8日(水)
連日タンチョウを見ていますが、毎日動き方が変わります。昔のようにこの
時間にこの場所みたいな撮り方をすると、まったく通用せずに何も撮れない
で終わってしまうことになりそうです。タンチョウがちょっとした環境の変
化に敏感ということもありますし、天候の状態も以前とはかなり違ってきて
いますから。やっと降ったと思った雪もだいぶ溶けてきて、春のような景色
になりつつあるので、さらに動きは変わりそうです。
1月9日(木)
朝の天気が平凡かつ中途半端で、結局タンチョウを見に来てしまいました。
タンチョウの方も昨日に比べるとぜんぜん動きがなくて、ボーッと見ている
時間の方が長くなりました。気温などは昨日と同じようなものなので、似た
動きを予想していましたが違いましたね。このあたりを予測できると効率よ
く撮れるのですけれど、まだまだ修行が足りないみたいです。これにめげず
頑張りたいと思います。
1月10日(金)
もうタンチョウの給餌場へ行くのが日課になってしまっています(笑)。ほ
んとうは行くつもりがなかったのですが、急にピンポイントで雪の予報が出
てきて、慌てて出かけました。ちょうど良いタイミングで雪が降り、タンチ
ョウもいろいろ動いてくれたので、たくさん撮影しました。積もるほどでは
なかったですけど、雪降りの雰囲気は十分に出ていると思います。降雪率が
低い釧路では貴重なカットとなりました。
1月11日(土)
今朝はちょっと朝焼けがきれいでした。気温が高く霧氷などがついていなか
ったので、空だけになってしまったのが残念です。そのあとはいつも通りに
タンチョウの様子を見てきました。今日はあまり動きがなくて、ちょっと退
屈でしたが、給餌のときに粉雪と同時に陽射しが入って、雪がキラキラと輝
いていたのが良かったです。12月から広い風景が地味になってしまっている
ので、そろそろ良い風景を見たいものです。
1月12日(日)
日中は風もなく陽射しが暖かく、春のようにポカポカしていました。タンチ
ョウも春を感じているのか、まだ1月というのに交尾行動も見られました。
いきものは季節の変化を先取りして感じられると思っていますが、まさかこ
のまま春になってしまうわけではないですよね(笑)。まだ撮っていない冬
の景色がたくさんあるので、まだまだ冬であって欲しいです。
1月13日(月)
今朝はうっすらと霧が漂う幻想的な景色が見られました。弱い風もあってす
ぐに流されてしまいましたが、とてもきれいでした。迫力のある雲海もいい
ですけど、繊細な景色もまたいいですね。こういう景色は一瞬で変わってし
まうので、撮影するのは運と臨機応変に対応できる機動力が必要です。もた
もたしていたら、いい景色がなくなってしまいますから。かといって、ただ
待っているだけでもダメなんですよね。
1月14日(火)
この冬になって、やっと摩周湖で霧氷がつきました。昨年は何度も見られて
いたので期待していたものの、全然つかなくてだいぶ待たされました。まだ
密度もそれほどではなかったので、かろうじて白くなったくらいでした。や
はり空気が乾燥しているのだろうと思います。今度は朝日に染まる霧氷を見
せて欲しいですね。期待しています。
1月15日(水)
今朝はマイナス14℃と霧氷がつくにはちょっと冷え込みが足りない気温だっ
たのですが、見に行ってみたら霞がかって春のような優しい景色になってい
ました。だいぶ雪も溶けていて、カレンダーがなければ春かと勘違いしてし
まいそうな景色になりつつあります。それでも週末にかけて冬が戻って来そ
うなので期待しています。どうなるでしょうか・・・。
1月16日(木)
今朝もそれなりに冷えていたものの、霧氷などはなく地味な朝でした。タン
チョウも目立った動きはなく待ちぼうけの時間が長かったです。明日はちょ
っと天気が荒れるようなので、体力温存でしょうか。鶴見台の方も午後の給
餌はおあずけだったせいか動きがなかったです。この寒い中、一食抜きって
かなりきついでしょうね・・・。
1月17日(金)
お泊り勉強会の一日目。朝のうちは冬の嵐がやってくるということで雪を期
待していましたが、参加者が晴れ男・晴れ女でまったく雪が降りませんでし
た。集合してからは天気も回復し、なかなか今シーズンは恵まれなかった飛
びたちのシーンでいい動きをしてくれて、みんな運を持っているようです。
明日からもいい景色を見られることを期待しています。
1月18日(土)
お泊まり勉強会の二日目。朝の気温はこの時期としてはかなり暖かく、霧氷
などはなくて早朝の撮影はおあずけになってしまいました。その後は、いい
感じにタンチョウが飛んできてくれたり、シマエナガがサービスしてくれた
りして、けっこうたくさん楽しませてもらいました。皆さんそれぞれにいい
カットが撮れていると思います。カメラの操作の疑問点なども解消しながら
撮影しているので、今後の撮影にも活かせるはずです。
1月19日(日)
お泊まり勉強会最終日。朝の冷え込みが戻ってきて、霧氷の景色を楽しむこ
とができました。適度な気嵐のおかげでタンチョウの踊っている姿も隠され
ることなくいい雰囲気に撮らせてもらえました。久しぶりに大伸ばしして見
せたいカットになりました。その後もいいシーンがたくさんあって、最後に
はみなさんお疲れでしたね(笑)。楽しみながら学んで、被写体の気持ちも
考えながら撮影するということの大切さを知ってもらえたと思います。また
機会があれば開催しますので、お楽しみに。
1月20日(月)
いきなり春のような気温になりました。最高気温は7℃ほどになっていて、だ
いぶ雪も溶けてしまった感じです。摩周湖の方は朝のうちに霧氷がついて雲
が流れ込んできたので、幻想的な景色になりました。この霧氷も光が入ると
あっという間に溶けて落ちてしまいましたが、楽しませてもらいました。こ
の先はどんな天気になるのでしょうか・・・
1月21日(火)
午前中は諸用を済ませて午後からタンチョウの給餌場へ。昨日気温が高かっ
たせいで一気に雪が溶けています。凍りついて危険だった駐車場の氷もほと
んどなくなっていました。暖かいのでタンチョウの動きものんびりとしてい
て、おとなしいものでした。日没の頃にはみんなねぐらへと帰っていき、夕
日に照らされて飛ぶ姿がきれいでした。
1月22日(水)
雪が少ないおかげで、景色的には霧氷狙いが多くなってしまいます。今朝も
雲海を狙って出かけたものの、峠は雲の中に入ってしまって霧のなかの景色
になってしまいました。しばらくそこにいたら、髪の毛や髭に霧氷がついて
なかなか寒そうな姿になったのですけど、実はそれほど寒くなかったです。
その後は青空の出たところで霧氷の景色を楽しんできました。イメージとし
ては春の景色でしたね。
1月23日(木)
昨日のリベンジを果たすことができました。風がなくおとなしい雲海でした
が、すっきりと晴れて気持ちのいい朝でした。それほど寒くもなく、やはり
雰囲気は春っぽい感じがしました。下界に降りるとびっしりと霧氷がついて
いて、こっちはかなり迫力がありました。空気の湿度が高くなってきている
ようなので、明日の雪予報も期待したいと思います。
1月24日(金)
ほぼ一ヶ月ぶりにしっかり雪が降ってくれました。大雪注意報が出ていたく
らいなので、それなりに積もっている感じです。それでも昔と比べたらぜん
ぜんおとなしい感じで、普通の積雪程度でした。しばらく雪がなくなること
を気にしなくてもいいと思うので、ひと安心です。タンチョウなどいきもの
の動きがどう変わるかは、しばらく様子を見てみないといけないですね。
1月25日(土)
今日も雪が残り、景色としては冬らしくなりました。雪の方はかなり湿って
いて春に降る雪のような感じでした。本来は乾いた雪が降るので木の上に雪
が積もることも少なく、いつもと違う景色が見られてよかったです。ただ、
朝のうち積もっていた道路の雪も昼頃には溶けてなくなっているところも多
かったので、気温が上がれば溶けるのも早いかもしれません。3月までは雪
のある景色であって欲しいものです。
1月26日(日)
ずっと晴れ続きだったのが、ここにきて曇天ベースに変わりました。気温は
高めのままですが、ちょっと湖面も凍り始めていました。風があるのですぐ
に割れてしまっているようですが、来月あたりにはだいぶ凍った面積が広が
るのではないかと思います。ただ外にいると雰囲気は春のようなので、冬が
戻ってきてくれることを願うばかりです。
1月27日(月)
風が強いわりには暖かい一日でした。このくらい風が強いと本来なら雪が巻
き上げられて面白い景色になるはずですが、湿った雪だったので雪が固まっ
てしまい普通の景色になってしまいました。タンチョウの方は久しぶりに風
に乗って遊ぶ姿を見せてくれたので残念でした。この後ろに雪煙があがって
いれば、いかにいも風が強い雰囲気に見せられたはずなのですけどね。
1月28日(火)
ギンザンマシコに会うことができました。道路脇のナナカマドに来ていて、
けっこう近くで撮らせてもらいました。しばらく撮影したあと、除雪車がや
ってきて豪快に雪を飛ばして行ったら、さすがにびっくりしたのか戻っては
きませんでした。まだ周辺にいるのならチャンスはあると思うので、また会
えることを期待しています。
1月29日(水)
今朝の霧氷、朝日に照らされてきれいでした。本当は日の出のもっと赤い光
を期待していたのですが、雲があってイメージ通りにはならなかったです。
それでもこんな不思議な色合いになってくれて良かったです。ただ、なんか
どこの景色も3月のような雰囲気なんですよね。雪も緩くなってきているの
で、このまま雪溶けにならないことを願います。
1月30日(木)
曇天の中でも雪が降ったりちょっと陽射しが出てきたりと、変化のある天気
でした。ほとんど光がない感じだったので、雪があっても立体感がなくて、
これといった感じで撮影できないままでした。氷もだいぶ溶けていて形が崩
れているものが多かったです。昨日も感じましたが、まさに雪溶け時期の景
色でした。明日も同じような天気のようなので、どうしたものか?
1月31日(金)
久しぶりに見かけたアメリカコハクチョウ。どうもハクチョウの群れに馴染
めないようで、寂しそうな感じでした。風が強くて丘に上がりたいのですが
ハクチョウにいじめられてゆっくりできない様子でした。以前見かけた個体
と同じかどうかはわかりませんが、いじめられているようなことは見たこと
がなかったので意外でした。まだこれからしばらく寒いですから、無事に冬
を乗り切って欲しいです。