Diary
2月1日(土)
あっという間に2月になりました。なくなってしまうのではと心配していた
雪もなんとか残っていて、まだ白い地面を見ることができます。タンチョウ
の動きは相変わらずですが、昼前にはたくさんの飛翔シーンを見せてもらえ
ました。シャッターチャンスは多くないものの、行動をよく見ていればいろ
いろ見どころはあります。以前と同じ動きは少ないので、今のタンチョウを
見るようにするといいかもしれません。
2月2日(日)
朝の景色も良かったのですが、その後は一日タンチョウを見ていました。風
も穏やかで、夕方には綺麗な空のなかを帰っていくタンチョウの姿を見せて
もらえました。このところ、タンチョウたちはこういう空になる前にさっさ
と帰ってしまっていたので、ラッキーでした。季節が動いて少し行動パター
ンも変わってきているのかもしれません。
2月3日(月)
朝から天気がコロコロと変わり、その合間を縫いながらいろいろ撮影してき
ました。樹氷を撮影しようと山を登った時には雲もかかってきてしまい、ち
ょっと残念でした。そのあとは雪も降ってきて、タンチョウの給餌場に行っ
てきたりとなかなか慌ただしかったです。明日は荒れるようなので、風景も
変わってくると期待できます。楽しみですね。
2月4日(火)
嵐が来るということで、期待してタンチョウを見に行ってきました。積雪量
はそれなりにあったのですが、吹雪くという感じでもなかったですね。タン
チョウたちは飛んでこなくて100羽ほどが川を伝って歩いてやってきて、いつ
もと違う動きになりました。15時ごろには雪もあがっていつもの景色に。帯
広は大雪で大変なようなので、この程度で良かったと思うことにします。
2月5日(水)
台風一過ではありませんが、嵐の後ですっきりと晴れていました。山の上で
は霧氷がついていい感じでしたが、峠道の除雪が終わるまで上がれないので
やっと上がった時には霧氷もだいぶ少なくなっていました。町の除雪が優先
なので仕方ないですが、いつも惜しいなぁと思っています。今シーズンも摩
周湖の凍結はお預けになりそうな雰囲気で、以前のような厳冬といった景色
は見られない感じです。
2月6日(木)
ハクチョウの動き方を確認しようと見に行ってみました。だいたい給餌が終
わったあとは活発に動くものなのですが、今日はどういうことなのか、目立
った動きはほとんどなく、午前中いっぱい待ちぼうけでした。羽繕いも喧嘩
もなく、実に不思議な感じでした。暖かく風もなかったのでのんびりしたい
気分だったのかもしれませんが、日々の手入れが大切な羽繕いさえしていな
かったのは、どうしてか分かりません。
2月7日(金)
久しぶりに冷え込みが戻り、朝はマイナス15℃ほどになりました。この時期
としては暖かい方ですが、ギリギリ霧氷などが期待できる気温です。少し湖
面にも氷が見られるようになったものの、午後にはだいぶ溶けていました。
例年通りの景色を期待しにくくなっていて、違うものをと探してみるものの
雪が積もると行ける場所も限られてしまって、なかなか難しいです。厳冬と
いえる景色、もう少し見たいものです。
2月8日(土)
雪が降るということでタンチョウの給餌場を見に行ってみました。たしかに
ちょっと雪が降ってくれたものの、写るほどでもなくタンチョウもいい場所
に立ってくれず、その間は撮影しませんでした。午後からは予想外に日差し
がでてきたので様子を見ていたら、甘えん坊の幼鳥があまりにいたずらする
からなのか、親に怒られていました。今シーズンは幼鳥が少なく、こういう
ほのぼのするシーンがあまり見られなかったので、出会えてよかったです。
2月9日(日)
やっと冬の北海道らしい天気が戻ってきたのでしょうか。北風が強く吹いて
場所によっては地吹雪のような感じになっていました。屈斜路湖ではハクチ
ョウたちも風を嫌って湖畔にあがり丸くなっていました。観光客が餌を持っ
てくると愛嬌を振りまいてねだりに行くのはさすがです。ただこの風のせい
で、湖面が凍るのはもうしばらく先になりそうですね。
2月10日(月)
タンチョウの給餌場、いきなり混雑するようになりました。ちょっと早すぎ
るくらいの気持ちで到着したら、もう満員状態になっていてびっくりしまし
た。道東の観光シーズンもピークを迎えていて、流氷などに合わせてたくさ
んの人がきているようです。このところ北風が続いているので、そろそろ流
氷もやってくると思います。あとはしっかり冷えてほしいところです。
2月11日(火)
ちょっとシマエナガに遊んでもらいました。すっかり人気者のシマエナガで
すが、今年は気温が高めなので羽を膨らませることがなくて、いつもよりも
精悍な感じです。人間にとっては寒く感じていても、シマエナガはぜんぜん
そう感じていないようです。こんなに小さな体ひとつで真冬でも外で過ごし
ているのですから、すごいものです。可愛いだけでなくタフですね。
2月12日(水)
冷え込みが戻り、少し水面が凍りました。ハクチョウも氷を避けて飛んでき
てくれるのではと期待して待っていましたが、かなり待たされました(笑)
それでも久しぶりにハクチョウの飛んでくるシーンを撮影できたので、待っ
ていた甲斐もありました。この時期にちょっとしか凍らないのだと、今シー
ズンは全面凍結も期待できないかもしれないです。全国的にですけど、すっ
かり北海道らしくなくなっていますね。
2月13日(木)
山の上のあたりでは霧氷がついているようなので上がってみたのですが、タ
イミング悪くちょっとした晴れ間には当たらず、吹雪いてきてしまったので
すぐに降りてきました。少し歩いてみようと思っていましたが、この天気で
はクリアに撮影できないですし、またのチャンスを狙います。視界の聞く範
囲で行動すれば問題ないと思いますが、無理は禁物ですからね。
2月14日(金)
やっとこういう氷を撮ることができました。今シーズンはぜんぜん凍らなく
て、だいぶ待たされた感じです。この先を楽しみにして撮影を終えたのです
が、1時間ほどしたら雪が降り出して凍ったところは真っ白になってしまい
ました。湖面の氷もだいぶ広がっていたものの、まだ面積はそれほどでもな
いので、また割れてしまう感じがします。2月も半ばとなって、気温も上が
り始めるので、どうなるでしょうか。
2月15日(土)
久しぶりにマナヅルを見てこようと思い、やってくるのをずっと待っていま
した。午前は姿を見せず、待ちぼうけ。今日は来ないのかなと思い始めたあ
たりで、やっと飛んできてくれました。このまま真っ直ぐ飛んでくればいい
感じだったのですが、観光客も多くただならぬ気配を感じたのか急に方向を
変えてしまって、着地は撮らせてもらえませんでした。懲りずにまた挑戦し
たいと思います。
2月16日(日)
今日もマナヅルの様子を見に行ってきました。今回は午前の給餌よりも早く
きていたようで、飛んでくる姿は見られませんでした。でも、このような鳴
いている姿を見ることができたので、よかったです。いきものの撮影はかな
り根気よく見続けていないと、理解できないことや撮らせてもらえないこと
の方が多いので、ひとつ違うシーンが見られれば十分です。手前にいるタン
チョウの幼鳥は、どんな気持ちでマナヅルを見ているのでしょうね。
2月17日(月)
ここ数日見かけていた赤い小鳥のベニマシコ。暖かいときは近所でも見かけ
るので特別珍しいとは思っていなかったのですが、鳥に詳しい人の話だと冬
にこのあたりにいるのは珍しいのだとか。気温が高めになっているため、渡
らずにずっといたということでしょうか。湿原のあたりでもアオサギやダイ
サギが増えていて、気候の変化とともにいきものの分布も変わってきている
のでしょうね。
2月18日(火)
やっと網走に流氷が接岸したということで、さっそく見に行ってきました。
けっこう密度は高くて場所によっては雪原のような感じになっているところ
もありました。氷自体は春の氷という感じで、接岸したものもかなり溶けて
きていて砕けやすい感じでした。こんな状態だと海が荒れたら溶けてしまう
のではないかと心配になりました。根室海峡までやってくるでしょうか。
2月19日(水)
本来なら釧路エリアでは一番寒い時期のはずですが、日中は気温が高くなっ
ているようで、いつもより一枚薄着で出かけました。雪の中を歩いていたら
靴が濡れてしまうくらいだったので、雪も溶けている感じですね。タンチョ
ウも給餌場にきている数が減っているようで、このまま春になってしまうの
かもしれません。いきものの動きは季節に敏感ですから、季節の移り変わり
を感じているのかもしれませんね。
2月20日(木)
風が強くて場所によっては吹雪いているところもあったようでした。タンチ
ョウも風を避けて日中も川にいたものもいました。気温が高いので氷も溶け
て来ていましたが、少しだけ残っていた薄氷を見ると鮮やかな色が浮き上が
って来ました。この先、すこし冷え込むことがあるようなので、また違う氷
が見られることを期待しています。
2月21日(金)
山の上では霧氷がついていい景色になっていたのですが、今回も行きたいと
ころは除雪が終わらず通行止めで諦めました。ここもしばらくしたら雲が出
てきてしまい、霧氷も落ちて短い時間の楽しみとなりました。今年の冬はほ
んとうに例年とは違っているところが多くて、どこに向かうか予定を立てら
れないのが困ります。せめて燃料代がもっと安ければいいのですけどね。
2月22日(土)
このところ混雑していてタンチョウも見に行っていなかったのですが、数が
減ってきた感じがしたので見に行っていました。朝はマイナス16℃と冷え込
んでいたせいで行動開始が遅かった感じで、マナヅルが飛んでくるところも
撮影できました。タンチョウの方はやはりちょっと数が少なくなっていて、
もう繁殖地に帰っているものもいるのではないかと思いました。数日は冷え
込んだとしても、すぐ暖かくなりそうですね。
2月23日(日)
それなりに冷え込んでいた朝でしたが、湿原の川も凍らずにハクチョウが泳
いでいました。まだ思っていたよりもしっかり雪は残っていて、重い雪のお
かげで葦が倒れてスッキリした感じでした。このくらいスッキリしていると
エゾシカでも出てきてくれると草が被らずに撮れるので、いいですね。雪が
降ってから姿を見る頻度が減っている気がしますが、足跡はあったのでタイ
ミングが合えばいいところに出てきてくれるでしょうか。
2月24日(月)
やっと湖面が凍ってハクチョウも飛んできてくれるようになりました。この
氷も日中の暖かさでほとんど溶けてしまって、一日で景色は大きく変化しま
した。気温が上がらなければもう少し凍結も期待できそうなのですが、明日
はどうなっていることでしょうか。タンチョウも給餌場に集まる数が減って
いて、春が近づいているように感じます。
2月25日(火)
今朝も冷えて湖面がうっすらと凍っていました。ハクチョウたちも静かに眠
っていて、自然本来の姿を見せてもらえた感じがします。観光化が優先され
て日本はおかしな場所になりつつありますが、こういう景色の大切さを理解
できる人が訪れる場所になって欲しいと思います。午後にはフクジュソウの
開花やオオヒシクイの姿も確認してしまい、もう春がやってきているみたい
ですよ。
2月26日(水)
最近、給餌場にやってくるタンチョウの数が減っているようなので、様子を
見に行ってきました。たしかに給餌のときには50〜60羽程度が来ているくら
いで、ピーク時の半分以下となっていました。今日は風が強く、風に乗って
遊んでいる姿も見られてよかったです。幼鳥も声変わりしているものがいる
ので子別れも進んでいるようですが、以前のように激しく子を追う姿という
のは見られていないようで、タンチョウの行動も変わってきているように思
いました。
2月27日(木)
ずいぶん久しぶりにエゾリスの姿を見ることができました。暖かくなったせいか
日中でも活発に動き回っていました。とくべつな動きはなかったものの、このと
ころタンチョウなど鳥ばかりだったので、こういう表情のあるいきものは楽しい
ですね。雪の方はけっこう溶けてきていて、靴が濡れてしまうのでそろそろ長靴
で出かけないといけないようです。
2月28日(金)
寄せ氷ができていました。今シーズンは何度かできていましたが、できたて
に出会えたのは今回が初めてです。いままでは天気も悪くて撮りに行こうと
も思わなかったですが、今日は晴天でいい感じでした。この氷も夕方には溶
けてほとんどなくなってしまっていて、今シーズンは景色の変化が激しいで
す。明日も春のように暖かくなるようなので、春を探そうと思います。