立ち枯れた木の根の部分と水面に写りこむ紅葉を組み合わせて、晩秋の湖といった雰囲気を伝えられ る写真となりました。この根の部分だけだとすると、色も地味ですし暗い雰囲気になってしまいそう ですが、水面の色が季節感と華やかさを加えてくれています。どんな被写体もその被写体だけでは絵 にならないこともありますが、何かを組み合わせることでまったく違う雰囲気に仕上げることもでき るのです。この作品は、まさに組み合わせが成功した例といえるでしょう。手前の木にもピントが合 うように、もう少し絞り込んで撮影するとさらにインパクトが強くなったと思います。