エゾシカのオスですね。背景もすっきりとしていてバランスよい構図で撮影できています。このときは数頭のオスの群れが いたときだったと思うのですが、あえてこの一頭だけを切り取ったことで存在感が強調されていますね。また、この牡鹿は 角が片方きちんと成長していなくて奇形となっていますが、そんなこともたくさんのシカが画面に写っていたら、立派な角 のシカにばかり目が行って、気がつきにくくなってしまったことでしょう。画面の右側に雪が見える空間があって、通常な らもうすこし切り詰めたほうがいいと思うのですが、この画面では右側にちょっと視線を向けさせることで奇形の角にも視 点が向かうので効果的といえますね。