光の色風の色

野の風にふれるとき、景色が変わる瞬間があります。
どんなに寒さにふるえていても、なぜか暖かく気持ちのよい景色です。

それは、命をはぐくむ自然のやさしさや暖かさなのかもしれません。
いつまでもその風に包まれていたいと思ってもかないません。

だから、また旅に出ます。

風が運んできた色は一瞬で景色を染め変えて、私はそのいたずらに
いつもほほえむのです。